誤り等があればコメントでご指摘いただけると幸いです。
育成論中のダメージ計算はトレーナー天国様のものを利用しております。
育成論中のダメージ計算はすべて6V前提です。
また、体力:H、攻撃:A、防御;B、特攻;C、特防;D、素早;S と略記する場合がございます。
あらかじめご了承ください。
育成論中に他の育成論のリンクを無断で貼る場合がございます。
問題がございましたらコメント欄で仰っていただければ対応いたします。
- 前書き
前回は夢特性ギャラドスのテンプレ補完をやらせていただきましたが、今回もまたギャラドスです。
前回のAS夢ギャラドスの育成論にて『最近は最速サンダースが減っているので、ギャラドスの最速はメリットが無いのでは?』というご意見を複数いただきました。
最速ギャラドスには
『積まなくても80族を抜ける』
『積めばスカーフ80族を抜ける』
という強みがあるのでメリットはありますが、最速サンダースが減少しているのも確かです。
なので「りゅうのまい」前提で考えると最速のメリットが薄れてしまいがちです。
そこで今回は、「りゅうのまい」後の素早さに重点を置いてSを削り、少しの耐久を持たせた型を投稿しようと思います。
前回のコピペが多くなりがちですがどうかご了承ください。
まずは型の概要から入ります。
- 概要
今回の型を説明する上でこのテンプレをまず見ていただけると助かります。
今回の型は突破力重視のテンプレ型とは違い『抜き性能を最低限に抑えて少し耐久を持たせる』ことを重視しました。
耐久を持たせる、といいましてもポケモンの耐久調整には2つの場合があります。
それは、
・苦手な相手に抵抗するため
・有利な敵にさらに有利にするため
の2つです。
今回は後者の『有利な敵にさらに有利にするため』の耐久調整だと考えてください。
ギャラドスは本来タイプ相性的に草,格闘,炎等に強く出ていくことが出来ます。
しかし、草はともかくとして格闘には相性補完の「ストーンエッジ」があり、炎の代表格ウルガモスには「めざめるパワー電気」持ちも多いことからギャラドスは役割破壊されやすくもあるのです。(ウルガモスはギャラドスがこちらにいることがわかった上で選出されるものなので必然的にめざ電持ちが多いのかもしれません。)
これらに役割破壊されないように耐久を持たせて、確実な役割遂行がしたいわけです。
今回は耐久をDに振ってウルガモスを始めとする炎全般に強くした型です。
『苦手な相手に抵抗するため』の調整ではないことに注意してください。
持ち物に四倍弱点の電気をカバーするために「ソクノのみ」を採用していますが、「いのちのたま」持ちサンダースの「10まんボルト」は耐えることが出来ません。これを耐えるには努力値をかなり割かなくてはならないので突破力を確保できません。
あくまで「めざめるパワー電気」や不一致電気技で役割破壊されないための保険と考えてください。
(ただし、サンダースの「ボルトチェンジ」やロトムの「10まんボルト」はほぼ耐えることが出来ます。)
考察に入る前にギャラドスについて簡単な説明をしておきます。
- タイプについて
四倍 ⇒ 電
二倍 ⇒ 岩
半減 ⇒ 格闘,虫,鋼,炎,水
無効 ⇒ 地
電気四倍以外は非常に優秀です。
岩ニ倍もタイプ不一致の「ストーンエッジ」くらいなら耐えれるので「りゅうのまい」を積みやすいです。
- 種族値について
体力 ⇒ 95
攻撃 ⇒ 125
防御 ⇒ 79
特攻 ⇒ 60
特防 ⇒ 100
素早 ⇒ 81
全てにおいて高水準です。
特殊耐久はけっこう高めです。
ここからは型の説明です。
- 性格について
- 努力値について
配分:H4 A252 B4 D36 S212
性格:いじっぱり
≪説明≫
Sは「りゅうのまい」後に最速120族抜き抜き抜きの調整です。
最速を切ったサンダースは120族に合わせてくることが多いのでこのラインは確保したいです。
Dはウルガモス,シャンデラが調整ラインです。
H36B4としてもほぼ同じ特殊耐久が得られますが、シャンデラが確2耐えから超高乱2耐えに変わるのでこちらを採用しました。
ほんとに少しの差なので物理耐久も欲しいと思ったらH36 A252 B4 D4 S212とするのが良いでしょう。
≪調整先≫
【S調整】
「りゅうのまい」一回で最速120族抜き抜き抜き調整です。204振りでは120族抜きにしかならないので不十分です。
【A調整】
極振りです。特性を活かした突破力が魅力の夢ギャラドスは火力は高ければ高いほど良いです。
【H-B調整】
201スカーフガブリアスの「ストーンエッジ」耐えです。
火力増強アイテム無し不一致「ストーンエッジ」なら耐えることが多いですが...急所事故も多いので期待はしないほうがいいかもしれません。
【H-D調整】
・ひかえめC252ウルガモス(いのちのたま)の「だいもんじ」を超高乱(99.61%)で2耐え。
・おくびょうC252シャンデラの「シャドーボール」を確定2耐え。
という調整です。
「りゅうのまい」を余裕を持って積むことが出来ます。
- 持ち物について
ソクノのみ
......四倍弱点の電気を半減できます。
ウルガモスもしっかり倒したい今回のギャラドスには確定です。
(「めざめるパワー電気」持ちのウルガモスがけっこう個体数多いのが厄介なので。)
みずのジュエル
......『役割破壊なんて恐くない!』という方はこちらが良いです。
「りゅうのまい」後のジュエル込「アクアテール」はかなりの威力があるので等倍でも倒せる範囲は広く、特性を発動させやすいです。
ラムのみ
......抜きゲ定番の持ち物。状態異常が怖くなくなります。
- 技構成について
確定技
りゅうのまい
......これが無いと始まりません。AとSを上昇させて決定力を高めます。
アクアテールorたきのぼり
......タイプ一致のメインウェポンです。威力重視の「アクアテール」の方が断然良いですが、命中不安なら「たきのぼり」でも良いです。
選択技
こおりのキバ
......「りゅうのまい」後はスカーフ以外のガブリアスを先制で確1に出来るのでほぼ確定技ですが技スペの関係で選択技にしました。
ストーンエッジ
......主に氷に撃ちたいサブウェポンです。他の技ではユキノオーに有効打が無いので。
じしん
......水と範囲が被り気味です。鋼や電気に撃ちたいです。
ただし、「りゅうのまい」後には「アクアテール」でもサンダース確1,メタグロス確2と確定数が変わらないので採用価値は微妙。
ジバコイルなどを意識したいなら有りかもしれません。
だいもんじ
......主にナットレイ,ハッサム,ユキノオーに撃ちたいです。
性格下降補正でもナットレイならH252D80,ユキノオーならH252D236まで確2にできるので、ピンポイントではありますが採用価値はあります。
- 差別化
他の「じしんかじょう」との差別化
火力や積み無しでの動きやすさで差別化は十分です。
夢特性ボーマンダが解禁されればもっと明確な差別化が必要になります。
「いかく」ギャラドスとの差別化
「いかく」と「じしんかじょう」を見比べたときに、どちらにもデメリットはありません。
それぞれ異なるメリットを持っているだけです。
具体的に挙げると、
・「いかく」は繰り出し性能が高い。
・「じしんかじょう」は抜き性能が高い。
というメリットがそれぞれにあります。
それぞれ立ち回りも全く違いますし、差別化を特に意識する必要は無いと思います。
- 立ち回りについて
基本的にはテンプレギャラドスと同じで、
・有利な相手に繰り出す。
・起点作り要員で場を整えてから繰り出す。
のいずれかで繰り出します。
ここで注意すべきなのは、今回のものはテンプレとは違ってジュエルが無いので「りゅうのまい」を一度積んだだけでは等倍でも相手を持っていくほどの火力が出ないことです。
つまり、特性を発動させにくいということです。
ですので、繰り出す相手を選んで『特性を確実に発動させる』or『「りゅうのまい」をニ回積む』ことが必要となります。
そのための今回の調整でもあります。
攻撃が2段階以上上がれば後はテンプレと同じく抜いていくだけです。
- 運用上の注意点
【先発には不向きかも?】
パーティにもよりますが、ギャラドスを手持ちに入れた時点で「ボルトチェンジ」を持ったロトムやサンダースを先発に呼びやすいです。
ギャラドスを先発でぶつけると交代せざるを得ないので後続に負担がかかってしまいます。
【先制「アンコール」,「ちょうはつ」に注意】
これは積みポケを扱う上での基本です。
特に特性「いたずらごころ」には注意しましょう。
【ロトム,ナットレイは辛い】
ロトムには有効打が無い上に四倍弱点を突かれるので、選出しない方が良いです。
ナットレイは「だいもんじ」採用以外ではまったく安定しないので選出には注意が必要です。
- パーティについて
同時に選出する機会はあまりありませんが、オノノクスを同じパーティに入れても良いです。
ギャラドスが呼びやすいロトムを特性「かたやぶり」で処理しやすいので。
ナットレイの牽制に炎ポケを入れても良いでしょう。
雨パでの運用も考えられます。
その場合はより強く水ロトムやナットレイを呼び込むのできっちりした対策が必要です。
水ロトムにはこちらもナットレイを入れてみたり、ナットレイには雨パ用ウルガモスを入れるのが得策です。
最後はダメージ計算です。
- ダメージ計算
与ダメージ計算
※技の横の<+1>とか<+2>は能力変化のランクを示しています。
例えば<+1>なら能力一段階上昇です。
ウルガモス
・ひかえめH212B4への
アクアテール<±0>122.9~145.4%
カイリュー
・いじっぱりH204への
こおりのキバ<±0>(マルスケ込)43.7~52%
<+1>(マルスケ込)64.5~77%
ガブリアス
・いじっぱりH140B4への
こおりのキバ<±0>81.5~97.5%
<+1>123.3~145.2%
シャワーズ
・ずぶといH252B228への
ストーンエッジ<±0>28.6~33.7%
<+1>42.6~50.2%
<+2>56.5~66.6%
ジバコイル
・ひかえめH252への
じしん<±0>124.2~146.8%
アクアテール<±0>41.2~49.1%
<+1>61.5~73.4%
ニョロトノ
・ひかえめH252への
アクアテール<±0>(雨)39.5~46.7%
<+1>(雨)59.8~70%
バンギラス
・いじっぱりH244B4への
アクアテール<±0>73.7~87.3%
<±0>(ジュエル込)108.7~129.1%
メタグロス
・H252B20への
じしん<±0>51.3~60.9%
<+1>77~90.9%
アクアテール<±0>35.2~41.7%
<+1>51.8~61.4%
ユキノオー
・むじゃきH4への
ストーンエッジ<±0>93.3~110.3%
<+1>139.3~164.8%
・せっかちH4への
ストーンエッジ<±0>103.6~122.8%
ラティオス
・おくびょうH4への
こおりのキバ<±0>50~60.2%
備考)
・抜群を取れればだいたい確1にできます。
・「りゅうのまい」後はある程度のごり押しも可能です。
・ニョロトノは「りゅうのまい」で押し切ることも可能で、相手からの攻撃も全て2耐え出来るので積みの起点できることも。
被ダメージ計算
ウルガモス
・ひかえめC252(いのちのたま)からの
だいもんじ41.5~50.2%
むしのさざめき32.1~37.4%
めざめるパワー電(ソクノ込)66.6~78.9%
ガブリアス
・いじっぱりA252からの
げきりん79.8~94.7%
ストーンエッジ88.8~105.2%
・ようきA252からの
ストーンエッジ80.7~95.9%
サンダース
・おくびょうC252(いのちのたま)からの
10まんボルト(ソクノ込)115.7~138.5%
ボルトチェンジ(ソクノ込)86.5~101.7%
シャンデラ
・おくびょうC252からの
だいもんじ31.5~36.8%
シャドーボール42.1~49.7%
ナットレイ
・ゆうかんA252(こだわりハチマキ)からの
パワーウィップ96.4~114%
・なまいきA76からの
パワーウィップ49.9~59.6%
ニョロトノ
・ひかえめC252からの
ハイドロポンプ(雨)36.8~43.8%
れいとうビーム26.3~31.5%
ハッサム
・いじっぱりA44(テクニシャン)からの
バレットパンチ16.9~26.4%
とんぼがえり19.8~23.9%
メタグロス
・いじっぱりA116からの
しねんのずつき49.1~58.4%
水ロトム
・ひかえめC252からの
10まんボルト(ソクノ込)80.7~95.9%
ボルトチェンジ(ソクノ込)59.6~71.3%
備考)
・ハチマキとかで無い限りは不一致「ストーンエッジ」ならたいてい耐えることが出来ます。(一致は無理です。)
・ロトムの攻撃は耐えることは出来ますが反撃する手段がありません。
ダメージ計算は希望をコメント欄で仰っていただければ追加いたします。
考察は以上です。
- 最後に
調整先が半減なので目に見えて効果を感じることが出来ないのが残念です...(笑
今回の型を考案するに当たって鑑定板でお世話になった皆さんにお礼を述べさせていただきます。ありがとうございました。
とくに、迷っていた耐久調整案を提供してくださったiダホさんには感謝しております。
いずれまた岩意識のギャラドス、つまり格闘やスカーフバンギ等の「ストーンエッジ」を意識した型のギャラドスを投稿しようと考えているので、もし鑑定依頼をすることがあればよろしくお願いします。
以下余談ですが、最近までポケ徹での登録情報が公開されていることを知らずに放置したままでした。
ちょっとしたプロフィールを書いてみたのでよかったらご覧ください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
誤り等がございましたらコメントでご指摘頂ければ幸いです。