この育成論は「複数・ラス1催眠上等!」という方針の元に成り立っています。
嫌悪感のある方、良心が許さない方はご配慮お願いします。
またローカルルールによっては催眠に制限がかかっている場合もございます。
そのような大会では戦力半減以下になるかもしれませんのでご注意ください。
この育成論では敵ポケモン、味方ポケモン(カメックス)ともに
Lv50,個体値MAXを想定します。
ただカメックスの攻撃、特攻、素早さは考慮せず作ったので
実際の厳選ではHP、防御、特防の固体値を最大まで粘るだけで成立します。
ここからはHP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さ=H,A,B,C,D,Sと略させていただきます。
では育成論を始めさせていただきます。
- 開発経緯
カメックスを使う上で必ず壁になってくるのは「他ポケモンとの差別化」です。
そこに重点を置いて考えていったところ、このような型になりました。
だいぶ無理やり感がある差別化かもしれませんが
少なくともカメックスにしかできないと思われます。
- 耐久力
・物理耐久
いじっぱりA252こだわり鉢巻ガブリアスの逆鱗
確定2発(77.9%〜92.4%)
・特殊耐久
ひかえめC252こだわり眼鏡ラティオスの流星群
確定2発(83.8%〜98.9%)
↑以上の火力は流石に無理気味です。
いじっぱりA252こだわり鉢巻オノノクスの逆鱗
12.5%の乱数1(86%〜101.6%)
ただ弱点を突かれても
控えめC252アイテムなしジバコイルの10万ボルト
確定2発(77.4%〜91.3%)
と、それなりに耐えます。
またほんの少しでもHPが残っていれば仕事が出来る、
多くのポケモンを相手にしなければならない、
という観点から物理特殊ともにぎりぎりの耐久力を設定しました。
- 運用法
ではその耐久力を生かして何をするかというと
・相手を見る
あくびで2匹は見れます。
ドラゴンテールによって運ですがもう1匹の確認も可能です。
・あくびによる交換読みの発生
相手の交換サイクルが判ったら交換読みで有利なポケモンを出しましょう。
後出ししにくいラムパルドやヒヒダルマといったアタッカーとの相性は抜群です。
・積み崩し
タスキ、頑丈+積み技と言う構成は積み読みドラゴンテールで対処します。
・眠らせる
あくびで回してる最中に突っ込んでくる相手を守って眠らします。
ある程度使っていると相手の攻撃タイミングが判ってきます。
特にトンボがえり、ボルトチェンジ、持ちは絶好の相手です。
眠らした後はドラゴンテールでご退場願います。
後はまたあくびをかましてください。
・負担をかける
ドラゴンテールやハイドロポンプで多少なりともダメージを与えておくと
後のアタッカーに余裕が出来ます。
またこの技は読みで使うことになるので1体で有利な場を作り上げられます。
・読みゲーに持ち込む
技を出し切ると読みがモノをいいます。
何かとこちらに有利な場合が多いです。
・実は後半も仕事が有る
体力が減ってきた、手札を使い切ったポケモンの相手は非常に有利です。
その状態で回されたり、眠らされたりするとたまったものではありません。
ラスト1体になったらすかさず眠らせてください。
火力はないので問答無用です。
・やる気ディストラクション
カードゲームなどで使われる言葉ですが簡単に言うと
「相手のやる気を削ぐ戦法」です(あくまで戦法の都合上やる気をなくすだけです。
やる気を削ぐ事を主眼に置いたモノではありません)。
一番初めに書いたように複数催眠上等という気持ちで使うとあくび連打による
相手への圧迫感は相当なものになります。
また非常にちまちました戦術なので相手のイライラ感も相当です。
判断の鈍った相手を冷静に対処してください。
ただ、やりすぎると切断や友情崩壊の危険性を伴います。
その辺は割り切ってご使用ください。
・おまけ戦法、昆布
先発型というには変ですが案外おもしろいです。
他でステルスロックを撒いてもらいます。
パーティの総合火力は落ちますがステロダメージを嫌っての突撃などで
守るタイミングを読みやすくなります。
- 選択技・道具
ななし様提供
・ねむる+カゴのみ
入れるときは守るをぬいてください。
読みで大回復することによりその後の試行回数が増え
サイクルも楽になります。
歌いたい様提供
・アクアジェット
守ると選択で。
あれば便利です。
・冷凍ビーム
守ると選択で。
ドラゴンと鉢合わせたときとりあえず見せておけば牽制にもなって
後の欠伸、ドラテが使いやすくなります。
- 差別化
ライバル達との差別化です。
・ラグラージ・エンペルト
あくび、ほえる、ステルスロック所持。高耐久、高火力。
ドラゴンテールがない為積みポケモンに自由を与えやすい
(パルシェンなどのタスキ・頑丈+積み技相手には吼えるよりドラゴンテールが
優れます。ただ身代わり+積み技には吼えるが適任です。
カメックスも吼えるを覚えますが今回は差別化の観点からドラゴンテールにさせていただいてます)
技スペースが足りずカメックスと同じ仕事はできない。
ラグは四倍弱点のせいで耐え切れない場合が有る。
エンペはメジャーな弱点(地面、格闘)で他のポケモンと一緒に対処されやすい。
・シャワーズ
あくび、ほえる所持。高耐久、高火力。
ドラゴンテールに値する技がない。
ステロもないのでラグ、エンペ以上に一体での仕事の差がある。
・ミロカロス
催眠術、ドラゴンテール所持。高耐久、高火力。
催眠術とあくびの性能違い。
・ヤドキング
あくび、ドラゴンテール所持。高耐久。
ハイドロポンプの有無による火力の差(相手への負担の差)。
・カバルドン
あくび、ほえる、ステルスロック所持。高耐久、高火力、砂起こし、
さらに耐久と特性でカメックスの上位互換じみた芸当が可能。
先発起用の読まれやすさ、耐性、
砂パ以外では自分の首を絞めかねない、
天候に頼ると対策にやられ(天候によるダメージを稼げない)、
その対策に(天候がなくても圧力が有るように)ステロを持つと
ラグ、エンペと同様技スペースが足りずカメックスと同じ仕事はできない。
このように差別化はなされています。
- 弱点
もちろん弱点はあります。
・挑発
いきなりは喰らわないでしょうが中盤以降は確実です。
またステロを撒く場合、あんまりなポケモン(フォレトスなど)を使うと
同時にやられてしまいます。
眠り覚悟でしてくるなら守るで対処可能です。
・耐久型
こいつ1体では火力不足なので突破は無理です。
交換読みをうまく使ってください。
・どく、やけど
居座るくせにろくな回復手段がないので浴びるとかなり痛いです。
さっさと交換読み交換を実行して引っ込めましょう。
・根性、ポイズンヒール
ブースターなんて流れるだろうし交換先にあくび当ててやろう
→どくどくだま発動
相手に一匹でもこの構成が居ると戦略が瓦解しかねません。
選出時に気をつけてください。
・ラムの実、カゴの実
あくび浴びてるのに突っ込むとか催眠を舐めてるな
→〇〇は目を覚ました!
どこでなるか判らない奇襲です。
最低限各ポケモンのメジャーな持ち物を把握してください。
・やる気、不眠(+脱皮、早起き)
最大の敵。出てきそうならカメックスの選出を控えてください。
脱皮や早起きも運とはいえなかなかつらいです。
・壁貼り
意外と痛いです。
交換読み交換のサイクルを計りにくくなります。
きっちり計算してください。
・ねごと
最近見ませんが。
・みがわり(とおりすがり様、味噌様提供)
身代わりを貼られる→あくび不発
ドラテ→身代わりが壊れない
ハイポン→外れる
積まれてジエンド。
遅いサポートの宿命でしょうか。
さっさと交換で対策できるポケモンを出してください。
- まとめ
多少無理やりとはいえ小技使いであるカメックスの特徴を生かせたと思います。
「カメックスでなくて催眠が強いのでは?」
という気分になることもありますが「強い戦法を行えるカメックスが優秀」
と、思うことにしています。
また催眠、先発押しの育成論に見えますが本領は中盤以降の読み合いです。
この状態の駆け引きはやっててなかなか熱いものがあります。
派手さはありませんが使っていくごとに運用が面白くなってくる構成です。
催眠に対しての意見も有るでしょうが弱体化しても強い+禁止はされていない
以上いつどこで遭遇するか判りませんし、こちらもきっちり対策しておかないと
逆にやられます。そんな世紀末な戦いを想定した上での育成論です。
ご了承ください。
「大好きなカメックスがルールすれすれの行為をする姿なんて見たくない!」
という人がいれば
momoさんの育成論(bw/1145)
をお勧めします。同じあくび使いでも単純な計算で終わらせた私のモノと違い
非常に良く練られた、その上道徳心の有るカメックス育成論です。
あくびを使うアイディアも実はmomoさんの育成論を参考にしています。
なにはともあれ気に入ってくれた方がいれば使ってみてください。
見た目以上にうざったらしい活躍をしますので。