今回は物理型より火力が安定しやすい
特殊ルカリオを考察していただきたいと思います。
ここでは個体値は全て理想値を想定し、
ダメージ計算はトレーナー天国さんで行わせていただきました。
HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さは順に
H,A,B,C,D,Sと表記させていただきます。
- ルカリオ
ルカリオは剣舞型をはじめとする物理型が多く、
グライオンやボーマンダ、ギャラドス等で対処されることも多いです。
この型は
- 有利な相手を流しつつ、交代で出てきた相手を倒すこと
- 相手の重要アタッカーを狙って倒すこと
- 性格・努力値
無補正S252振グライオンに先制する意味も含めて最速とします
神速のダメージを少しでも上げたい場合は
せっかちや無邪気にするのも悪くないと思われます。
この場合の神速のダメージは
臆病ルカリオの真空波とおおよそ同じ程度であり、
耐久が下がるので連続攻撃のダメージに気をつけなければなりません
Cは252振りでできる限り火力を確保します。
- 技考察
- 波動弾
ナットレイやゴツゴツメット持ちを相手にする時には
非接触技であるためダメージを受けず、襷を潰さずに済みます。
- ダメージ計算
割合: 97.5%〜115.6%
回数: 乱数1発 (81.3%)
H6振バンギラス(砂嵐下)
割合: 109%〜129.5%
回数: 確定1発
H252振バンギラス(砂嵐下)
割合: 92.7%〜110.1%
回数: 乱数1発 (50%)
D特化ナットレイ
割合: 50.8%〜60.7%
回数: 確定2発
HA252振ナットレイ
割合: 69.6%〜82.8%
回数: 確定2発
追記:
コメント欄でご指摘がありましたので追加させていただきました。
ナットレイの「宿り木→守る→地ならし」に対しての考察です。
H6振ルカリオのHPは実数値で146ですので、
1ターンの宿り木のダメージ・回復量は18です。
相手の2回の回復を考慮した波動弾の確定数は、
D特化ナットレイ→超低乱数2発(→地ならしを食らい、瀕死)
HA252振ナットレイ→確定2発
初弾のダメージでどちらの努力値振りかは分かりますが、
襷を潰されてしまう点でD特化ナットレイに警戒しましょう。
波動弾の威力は90と低いので、
一致技だとしてもなかなか確定1発になりません。
よって流しきれないことも多いと思われますが、
実際には相手は安定行動として交代をしてくることが多いです。
ちなみにB特化輝石ラッキーには3割弱のダメージ
エアームドはB特化なら確定2発ですがD特化では確定3発になります。
- 先制技神速or真空波
波動弾の威力はとても十分と言い難いため、
倒しきれないことも多いです。
襷で耐えてからのトドメや、死に際の一押しの
調整狂わせなどで必要になります。
神速は優先度+2ですので相手の先制技にも
先制可能であるため優秀と思われます。
しかし、Sが抜かれているポケモンにフェイント持ちも少なくなく
さらに神速を読まれて低リスクで交代されたり
身代わりを張られたりすることもあります。
万が一の際に神速は有効打を与えられません。
一方、真空波は優先度+1と普通の先制技でありながら
特殊格闘技であるのでC252振下では十分な威力です。
なによりパルシェンに対して非常に強いので
神速を切って真空波にする価値は十分にあると思います。
実際に神速搭載のルカリオを使っていると
神速じゃなくて真空波だったら…と思うことがしばしばあります。
真空波を搭載しても半減やフェイント等に悩まされるのですが…。
- めざめるパワー(氷)
確定で搭載すべきです。
ポイズンヒールグライオンが存在するため、
グライのヤチェ持ちに遭遇する確率は低いでしょう
めざめるパワーのタイプが氷となる理想個体値は以下の通りです
{H,A,B,C,D,S}={31,30,30,31,31,31}
={30,31,30,31,31,31}や
={30,30,30,31,31,31}でも氷タイプ威力70となります。
めざ氷持ちの格闘は他にも広く存在するために
様子見されるなどしてめざ氷を当てられないかもしれませんが
交代ででてきた相手ならめざ氷を警戒されていない
と思われるため強力な一撃を浴びせられるでしょう。
- ダメージ計算
割合: 103.2%〜123%
回数: 確定1発
H6振ボーマンダ
割合: 105.2%〜123.9%
回数: 確定1発
201ガブリアス(H140振)
割合: 83.5%〜99.5%
回数: 確定2発
H6振カイリュー(マルチスケイル無しで計算)
割合: 88.6%〜105.3%
回数: 乱数1発 (31.3%)
このように呼びやすいポケモンを倒すことができます。
ちなみにめざめるパワーの威力は70で計算しました。
- カウンター
通常は勝てないポケモンと対峙しても
物理技で攻めてくるのであれば逆に倒すことができます。
(※H6振でHPの実数値は146ですので襷カウンターの威力は290です。)
龍舞ギャラドスと対峙した時にカウンターを見せることになっても
行動を制限させることができるので有効であると思われます。
襷カウンターが成功したとしても、
その後は捨て駒となってしまうことが多いのが問題点ですが、
倒した相手が高価値目標であれば十分な戦果を上げたと言えるはずです。
- 悪の波動
悪技は格闘技と相性補完がすばらしく、
ヤドランと対峙した際には非常に有効です。
2割のひるみも馬鹿に出来ません。
しかし、悪の波動で倒せる超霊ポケモンは限られています。
例えばスターミーなどは倒せるかもしれませんが、
襷、悪技を警戒されればそもそも出てきません。
よく出てくるブルンゲルは再生が追いつく上、
呪われボディが発動すれば無力化されてしまいます。
よって悪の波動の採用優先度は低いと考えますが、
悪波切りでのカウンターとなるとゴーストに何もできません。
どちらかを選ぶべきかはPTやプレイスタイルによるでしょう。
- サイコキネシス
毒や格闘に有利になります。
ドククラゲや(どれ位居るか分かりませんが)闘受けニドクイン等、
交代で出てきそうなポケモンの中には超弱点のポケモンもいます。
- ダメージ計算
割合: 54.8%〜64.9%
回数: 確定2発
H252振ドククラゲ
割合: 43.8%〜52.4%
回数: 乱数2発 (16%)
D特化ドククラゲ
割合: 32%〜38.5%
回数: 乱数3発 (94.9%)
H252振ローブシン
割合: 63.2%〜74.5%
回数: 確定2発
D特化ローブシン
割合: 42.4%〜50%
回数: 乱数2発 (0.39%)
ドククラゲの場合は特防の高さから2発で倒しきれず、
ルカリオはドロポン確2で倒されるので注意です。
追記:ローブシンのダメージも掲載させていただきました
H6振ルカリオがドレインパンチを食らってしまった場合
ローブシンはHPを72回復するため、実際には2発で倒せないことが
あることに注意してください。その上マッハパンチを覚えるので
サイキネは初弾しか安全に撃てない事にも注意。
ブシン意識なら悠長にビルドを積んだターンにサイキネを当てるか、
いっそカウンターに換装してけん制するのがよいでしょう。
- ストーンエッジ※コメント欄でのご指摘を参考にしていただきました。
ウルガモス等の岩四倍族ピンポイント気味でありながら、
臆病無振りエッジでも余裕の確一が狙えます。
半減実持ち相手だと残してしまうHPが神速圏外で辛いですが、
もともと苦手だった強力な特殊アタッカーの中に
強く出ていけるポケモンを作り出せる点アリでしょう。
しかし、死に出しでは相手に襷エッジを警戒させると思われます。
さらに命中80ですので、ここぞの外しにはご注意を。
※以下はこの型のルカリオを使うにおいて
優先度が低いと思われるものです。
- 龍の波動
しかし不一致威力90では、波動弾の項をご覧の通り
火力が足りなすぎると思われます。
大抵のドラゴンにはめざ氷が有効です。
H252振キングドラに5,6割のダメージしか与えられません。
- ラスターカノン
一致技で攻撃可能になるメリットがあります。
闘+悪の組み合わせで、闘半減 悪等倍の相手には
ラスターカノン搭載は十分アリでしょう。
しかし、火力は所詮一致80です。
- 立ち回り
運用としては砂パで活躍させたいアタッカーの
障害となる相手ポケモンの掃討や、
カウンターで相手の暴走(3タテ)を食い止め、
後続に繋ぐことを目標とします。
襷なので基本的に先発、死に出しで場に出します。
有利な相手ならとりあえず波動弾
そうでないとき、
見せあいの段階で障害となるポケモンが存在して
たまたま鉢合わせたらカウンター等を仕掛けます。
違うポケモンだったら様子見で交代するのがいいでしょう。
有利な相手の時は交代される可能性があります。
その際グライやマンダであればめざ氷で攻撃しましょう。
物理アタッカーならカウンターを仕掛け、奇襲をかけます。
以上のような立ち回りを基本として
最低狙った一体を倒すこと目指すので、
襷を潰されたり最後の1体として残ったり
することを避ける必要があります。
- まとめ
今回のルカリオは、物理ルカリオを使っていて感じる
火傷や威嚇による火力の低下や対処のされやすさと
特殊ルカリオの低火力を改善したくて考えました。
このルカリオは先発から狙った相手が
出てきたときには絶大な力を発揮しますが、
手負いとなると途端に役割を失いやすい等欠点を持ちます。
そのためターゲットと対峙できるまで
ルカリオを無傷で温存する必要が出てきますが、
うまく対峙し、突破すれば後続のエースの障害が無くなり、
勝利をかなり近づけることができます。
狙った相手が倒せなくても相手PTに
いくらか大きな損害が出せます。
私の場合は砂パのヤチェガブで全抜きを狙うため、
パルシェンやマンムー、メタグロスを倒すのに役立ちました。
補助戦力として活躍できそうです。
考察は以上です。
初めての投稿で何か問題点があるかもしれません。
その際は考察や型に関して
何でも気軽にコメントでご指摘ください。