ドンカラス - ポケモン育成論BW

攻撃性能はかなりのものですね。
A125C105と、アタッカーとするには申し分のない火力を備えています。
簡単にあらわせば、ヘラ程度の物理火力と、スターミー程度の特殊火力を同時に保持していると言い表すことが出来ます。
さらに、H100というすばらしい耐久!!

･･･しかしBDは合計してもCと同じくらいしかないため、結局総合的な耐久は並かそれ以下。
さらに、せっかくのACの種族値も微妙すぎるS71のために活かしづらいとも言えます。
追い不意なんかが有名ですが、今回はスカーフを使って抜き性能を高め、行動回数を増やしてみようと思います。
スターミー以上に速くスターミーの火力を使え、ヘラ以上に速くヘラの火力を備えたらどうでしょう?
それだけで相手のパーティーに負担が掛けられると思いませんか?

ではドンカラスにスカーフを持たせる意味とは何でしょう?
最近むやみに拘り系を持たせた育成論がしばしば目に付きます。

まず、拘り系の利点と欠点を少し記しておきます。

• 利点

1. 不意をつき、普通なら役割対象外(または被役割対象)であるところを覆すことが出来る。
2. 相手の調整を崩せる。

• 欠点

1. 技が縛られ、小回りが利かなくなる。
2. 一歩間違えると役割対象からも狩られる。

こんなところでしょうかね。
少し端的に説明すると、非常に扱いが難しく、一概に持たせればいいという代物ではないということです。
ハイリスク、ハイリターンな道具なのです。

たとえば、利点1の状況です。
鉢巻ヘラクロスとこのスカーフドンカラスが偶発対峙したとします。
そして相手はこちらがスカーフではないと考えて殴ってきたとしましょう。
その場合実はすばやさではこちらが勝っていたわけなので、相手の不意をついてスカーフブレバが相手に刺さり、狩り取れるわけです。

たとえば欠点1の状況です。
先の利点1の状況を思い出してください。
ここでこちらのドンカラスがスカーフだと割れてしまいましたね。
相手はブレイブバードを受けきれるポケモンを出せば、ドンカラスを流せるわけです。
と、相手はここでメタグロスを出してきたとします。
ブレバがいまひとつなので、強引に突破は出来ません。
拘っているため、熱風を選択することも出来ません。
つまり、ドンカラスがここで落ちるか、後続に負担を強いるかの二択になってしまいます。

ヘラを落とした点では評価できますが、グロスに何も出来ずにやられてしまうのはいただけないですね。

しかしよく考えてください。
ヘラを落としました。
そしてグロスが出てきました。
見せ合い63であれば、出てくるポケモンは大方想像がつくはずです。
グロスを後続で流します。
ドンカラスには再度降臨したとき相手にグロスがまだいれば、熱風で返り討ちにすることが出来ます。
負担を掛けて、負担を掛けられても、また次の負担で返すことが出来るのです。
繰り出しやすいのも魅力です。
悪、飛、不眠により、耐久こそないですが、それなりに繰り出す機会に恵まれていますね。

広い攻撃範囲と、高いアタッカー性能、さらにそれなりの繰り出し性能、ここにまた高い抜き性能を加えればこれほど怖いものはありません。
味方に相手の交代際にダメージを与えておいてもらえばかなり安定して役割をこなせます。

形は違えど、引っ込みつつの実質的な3タテすら可能の範囲です。
これは十分採用価値があるといえるでしょう。
読まれればきついですがね。

こだわりスカーフ
確定です。これによってとまりづらくなります。
技固定されてしまうのはご愛嬌。

ふみん
眠ってしまうとほとんどのポケモンが機能停止になるのでこの特性はうれしいです。
確定はこれ。
安定ですね。

きょううん
運の亡者にはこれ。
急所に当たったらラッキーですね。
催眠に出て行けなくなるのが怖いところです。

じしんかじょう
なんとも首領らしい特性ですね。
スカーフゆえ火力アップは非常にありがたいです。
が、スカーフゆえすぐに引く可能性もあるので難しいところ。
こちらも催眠に弱くなってしまいます。
さらに技との折り合いがつかないため今回は不可能です。

優先度的には
ふみん＞きょううん
ですね。

まずはSですが、ここはいろいろ振り方があります。
71という絶妙なすばやさがここで活きてきます。
()内はスカーフ装備時の実数値です。

1. 最速130族抜き抜き(202)･･･252振り補正あり
2. 最速130族抜き(201)･･･････244振り　〃
3. 最速125族抜き(195)･･･････220振り　〃
4. 最速120族抜き(190)･･･････196振り　〃
5. 最速115族抜き(183)･･･････164振り　〃
6. 最速115族抜き(183)･･･････252振り補正無し

となります。
全振りで最速130族抜きを抜けるのは面白いですね。
これ以上下げるのはどうかと思うのでここまでにします。

抜ける相手ですが、1、2は言わずもがな、サンダースやプテラ、クロバットなどです。
相手はできないかもしれませんが、抜いておきたいって方はこれを。
3ではオオスバメ、マニューラあたり。
マニュは抜いておいても良いかもしれませんが、タスキが多いので注意。
最近は冷凍パンチを切っている個体も多く見られるのでさほど気にならないかもしれませんが。
4ではダグトリオ、フーディン、ジュカインです。
抜いておきたいのはジュカインですが、ここはあまり個体数が多くないかもしれませんので、もうひとつ下げても良いって方は下をどうぞ。
5、6ではようやっと激戦区のようなところに入ってきます。
チラチーノやアグノム、ライコウ、スターミーなんかを抜きたいですね。
ここが最低ラインです。

次にCです。技が一貫して砂パに刺さりそうですね。
なので砂パを少し意識して補正無しD252メタグロスを確定2に出来るように132振り。
D252グロスはH252振りより特殊面が硬いので、安心して熱風が打てます。
最近はキングドラのハイポンやボーマンダの文字まで確定で耐える個体がいるそうなのでそれには勝てません。
しかし、それらはコメパンを切っていることが多いため、倒せるかもしれません。
コメパンを切っている=>バレパンでは確定3
コメパンを切っていない=>熱風で確定2
であることが多いと思われます。

Hはあえて無振りです。
これによってH実数値は175となり、16n-1で霰や砂の定数ダメを軽減します。

のこりをAに振れば完成です。

これでSを120族抜き、せっかちだと
努力値0-180-0-132-0-196
実数値175-168-64-142-73-127
になります。
これが今回のサンプルです。

ここまでは1〜5までの調整。
これらはそれなりの通常時の機能を残したままの調整です。
物理特殊両面からそれなりの圧力をかけ、大半を確定2圏内に持っていく型です。
しかし砂パに多いラティオスを辻斬りで確定で落とすことは出来ません。
せいぜい低乱数1(12%ほど)です。

なので、ほとんど砂パに対応するのなら6の調整が有効です。
すばやさに補正をかけず、攻撃に補正をかけます。
すばやさはこの絶妙な数値71のおかげで全振りしてスカーフを巻けば最低ラインの115族を抜けます。

そしてCに60振ることで熱風でH252振りメタグロスを最低乱数連続以外確定2。
あまりを攻撃に全振りすることでH4ラティオスを75%で乱数1です。

つまり、寂しがりで
努力値0-196-0-60-0-252
実数値175-187-64-133-73-122
となります。
どれを選ぶかは個人の選択になってきます。

(提供のA研究室様に感謝。)

せっかち･さみしがり
せっかちがS補正、さみしがりがA補正
だけど両刀だからACは落とせないし･･････
せっかちの場合、不意のめざパを耐えやすいです。

むじゃき･やんちゃ
もちろんこっちもあり。
むじゃきがS補正、やんちゃがA補正。
こちらの場合は不意のめざパに弱くなりますが、多くの先制技に強くなれます。

A180C132振りで計算。

ブレイブバード
メインウエポン。
スカヘラのインファの威力を思い出してください。
若干少ないですが、ほぼ同等の性能を誇ります。
ドリルくちばしでは若干火力不足気味。

補正無しH4ゴウカザル　【確定1発】
補正無しH252ローブシン　【 94.3%〜111.3% 乱数1発 (68.8%)】
ブシンは硬いですがかなりもっていけます。
補正無しH4テラキオン　【61.6%〜73.6% 確定2発】
等倍でも準伝級が確定2発圏内･･･
補正無しH252ナットレイ　【41.9%〜49.7% 確定3発】
209ガブリアス　【47.3%〜55.9% 乱数2発 (76.2%)】
補正ありHB252スイクン　【30.4%〜36.2% 乱数3発 (47.6%)】
流石に両刀には分が悪すぎます。が、乱数3で落とせるのがちょっとすごい。

ねっぷう
安心の鋼対策技1。
追加効果はただのおまけ。
悪の波動や辻斬り、追い不意などを受けに来た鋼をちゃっちゃと片付ける技。

補正無しH252メタグロス　【52.4%〜62% 確定2発】
補正無しD252メタグロス　【50.3%〜59.3% 確定2発】
補正ありHD252ハッサム　【85.8%〜101.6% 乱数1発 (6.3%)】
補正ありHD252ナットレイ　【64%〜77.3% 確定2発】
輝石系統は基本無理です。

ばかぢから
これとメイン二つでかなりの範囲をカバーできる良質なサブウエポン。
出てくる鋼に対しての遂行技2。
さらに砂パに刺さる優れもの。
攻撃後のABの下降は少し痛いです。

補正無しH252バンギラス　【確定1発】
補正無しH4ドリュウズ　　　【102.1%〜120.4% 確定1発】
補正無しH252ポリゴン2　　【47.9%〜57.2% 乱数2発 (91%)】
補正無しB252ラッキー　　　【55.3%〜65.2% 確定2発】
輝石系列はやはり厳しいですね･･･。
Aが下がるので実際には確定数はもっと下がります。

にしても、火力は申し分ないかと。

メインウエポン2候補
あくのはどう
火力が低いので、こちらを採用するならシャンデラを代表とする接触したくないポケモン意識で積みましょう。
これでひるみワンチャンありますが、それに頼るのはやや危険です･･･。
また、超や霊はD>Bが多いのもネックですね。
一応どちらを選ぶかは好みです。

補正無し無振り輝石ラッキー　　【10.4%〜12.9% 乱数8発】
無理です^^
補正無しH252輝石ポリゴン2　【20.3%〜23.9% 確定5発】
無理です^^
補正無しH252輝石サマヨール　【40.8%〜48.9% 確定3発】
補正無しH252シャンデラ　【69.4%〜83.8% 確定2発】
補正無しH252ランクルス　【 56.2%〜67.2% 確定2発】
補正無しH4フーディン　　　【93.1%〜111.4% 乱数1発 (68.8%)】
補正無しH4ゲンガー　　　　【98.5%〜119.1% 乱数1発 (93.8%)】
フーはあまり見ないからいい気もしますが･･･

つじぎり
悪の波動と選択。
シャンデラの炎の体の影響を受けてしまう点が少しマイナス。
火力は此方のほうが基本的に出ます。
強運とあわせてロマンにするのも可。

補正無しH252ランクルス　【64.5%〜77.4% 確定2発】
補正無しH252シャンデラ　【71.8%〜86.2% 確定2発】
確定数の変動はありませんね。
補正無しH4フーディン　　　【確定1発】
補正ありHB252輝石サマヨール　【32.6%〜38% 乱数3発 (87.8%)】

どちらかの選択です。
おいうちはH252シャンデラが引き際でも確定にならないため候補になりませんでした。

はっきり言ってよくわかりません。
弱点が多いのでカバーするというのは少し難しいです。
いくつか上げていきます。
ただ、降臨を許したくないのは龍なので、それを簡単に狩れるポケモンがいいです。

冷凍パンチメタグロス
弱点をそれなりに補い合います。
冷凍パンチで龍を返り討ちにしましょう。

風船エンペルト
龍に強いですが、若干弱点が被り気味な上、無効も被っているので微妙かもしれないです。

タスキユキメノコ
龍とのタイマン性能はぴか一。
後出しからは狩れませんが、しに出しから流したり、落としたり出来るすごい子。
弱点が被り気味。

タスキマンムー
上に同じ。
地面タイプなのがちょっとうれしいです。

私のスピンロトム
後出しから龍が狩れます。
弱点被りすぎ。
飛行こんなにいらないですが。