今回は補助型サンダースの考察をさせていただきます。
あくびボルチェンの考察は既出ですが、持ち物、努力値振り、運用方法等に違いがありましたので投稿させていただきます。
- 個体値はすべて6Vを前提とします。
- ダメージ計算はポケモンの館さんを使っています。
- はじめに
サンダースといえばS130、C110を生かした速攻アタッカーがメジャーですが、今回は豊富な補助技と脱出ボタンを使った型を考察します。
脱出ボタンは、攻撃を受けた直後に手持ちに戻り、他のポケモンをだすことができる、つまり交換ターンを要さないで交換できる優秀な道具です。
追い風脱出エルフーンが有名ですね。
しかしこの道具の欠点は、先に攻撃されると自分がなにもできないまま手持ちに戻ってしまうことです。これでは持たせる意味がありません。
なので相手より確実に早く行動できる素早さと、相手の攻撃を一発耐える耐久が必要です。そこで、S130という素早さ、豊富な補助技、そこそこの耐久で、アタッカーが多いサンダースでこれを行い意表をついてやろうというのが今回のコンセプトです。
- 性格
おくびょう
これで決まりです。物理技を使わず、S130という速さを生かすにはぴったりです。
- 持ち物
脱出ボタン
これを使う型なので一択です。
- 努力値振り
〜パターンA〜
H252 B76 S180
です。確定欄の努力値振りですね。
Sは最速120族抜きです。
それ以上にはオオスバメ、プテラ、クロバットなど、もともと有利な敵が多く、向こうから退くことが多いです。
他にマニューラがいますが、先手を取ってもめざパ炎でもない限り勝てない(それでも襷が大半なので無理ですが)のでSは少し削っても大丈夫です。
Hに252、残りをBです。
この振り方なら陽気プテラの地震程度なら耐えることができます。
計算してみた結果、A115族の極振り不一致の地震までなら確定で耐えることができます。ここまで振っただけあって結構耐えますね。
(指摘してくれたライデン△さんに感謝!)
ちなみに特殊耐久はかなりあるので不一致大地の力なら確実に耐えます。
まあ不一致で使ってくる相手なんてせいぜいオムスターくらいですが。
一致ならマッギョの特化大地の力程度までは確2です。
〜パターンB〜
Lewisさんにコメントしていただいた努力値振りです。
ありがとうございます!
H236 B84 C4 D4 S180
Cに4振ることで10万ボルトでH6振りスターミーが確1になります。
Hを削ったため下の被ダメ計算の所にあるゾロアークのナイトバーストが、確3から超低乱2に下がってしまいますが、それ以外はパターンAと同じ確定数を保つことができます。
ボルチェンと10万ボルトを両立させる場合はこちらの振り方をどうぞ。
- 技構成
あくび
催眠と流しを同時に行える優秀な補助技で、確定です。
ボルトチェンジ
攻撃と交換を同時に行える優秀な攻撃技、これも確定です。
ねがいごと
自分以外も回復できる回復技、候補技NO.1です。
ひかりのかべ
発動ターン含め5ターンの間特殊耐久を2倍にします。
その他候補技
みがわり
様子見に便利な補助技。
バトンタッチ
みがわりと一緒にどうぞ。
10まんボルト
Cに4振ることでH6振りのスターミーが確1になります。
補助型なので今回は採用しませんでしたが、ボルトチェンジと両立も可能です。
使う場合は上の努力値振りパターンBをお使いください。
- 運用方法
0.まず全抜きできるような積みアタッカーを後続に用意します。
1.電気技読みで交換、または地面持ちがこないことを見せ合いの時点で読んで先発
での起用がいいでしょう。
2.先手であくびを打ちます。
ここで交換された場合は、地面タイプが来ないことを確認したうえでボルチェンで戻り、有利なポケモンを後だししましょう。
まあめざパがあるので地面はあまりきませんが。
ここで倒れてもあくびが残っているのでまあいいです。
4.強力な積みアタッカーを後だしします。
ここでは竜ジュエル持ち竜舞のオノノクスを例にします。
5.相手はやむなく交換、その隙に竜舞を積みます。
6.
という風になるのが理想です。
マルチスケイル竜舞カイリューなら竜舞をほぼ確実に2回積めますね。
というかマルスケ竜舞カイリューなら地面を無効化できますし、相手に弱点を突かれなければHPの半分もダメージを食らわないはずなので、願い事脱出でも竜舞を無償で積めます。
マルスケ竜舞カイリューと相性バツグンってことですね。
全抜きに失敗しても、もう一度サンダースを出して壁なりあくびなりを使って退場することで、2回補助技を打つことができます。
- 被ダメ計算
物理方面
陽気オノノクスの逆鱗
→低乱1(割合:87.2〜102.9%)
陽気オノノクスの地震
→高乱1(割合:97.6〜115.1%)
陽気ガブリアスの逆鱗
→確2(割合:79.6〜94.1%)
陽気ガブリアスの地震
→確1(割合:133.1〜156.9%)
意地ローブシンのアムハン
→確2(割合:77.3〜91.2%)
陽気パルシェンのつららばり*5
→確2(割合:66.8〜79%)
陽気プテラの地震
→確2(割合:76.7〜90.6%)
特殊方面
臆病サザンドラの流星群
→確2(割合:70.9〜83.7%)
控えめ水ロトムのドロポン
→確2(割合:59.3〜69.7%)
臆病ウルガモスのだいもんじ
→確2(割合:63.9〜75.5%)
臆病シャンデラのだいもんじ
→確2(割合:68〜80.2%)
臆病ラティオスの流星群
→確2(割合:72.6〜86%)
臆病ゾロアークのナイトバースト
→確3(割合:41.8〜49.4%)
という感じです。
物理特殊ともに、高火力に弱点を突かれなければ一発は耐えます。
メジャーな物理は大抵地震を覚えるのが痛いですが。
- 与ダメ計算
ボルトチェンジ
D特化ブルンゲル→乱3(割合:30.4〜36.2%)
無振りスターミー→確2(割合:75.5〜88.8%)
無振りクロバット→確2(割合:66.8〜78.7%)
無振りプテラ→確2(割合:72.2〜85.1%)
H振り水ロトム→確4(割合:26.1〜31.2%)
パターンBの10万ボルト
H6振りスターミー→確1(割合:100.7〜119.1%)
H6振りクロバット→低乱1(割合:88.1〜104.3%)
H6振りプテラ→→高乱1(割合:96.1〜113.4%)
となります。
こうなるともう少しCに振ってもいいかもしれないですね。
考察は以上です。
間違い、指摘等ありましたらコメントをください。