本稿で五回目の投稿となります。
さて、今回の育成論はヘラクロスについてです。
- 本育成論ではHABCDSなどの略称を用いることがあります・
- 個体値は理想個体値を前提として考察しています。
- ダメージ計算は主にポケモンの館様の物を使用しております。
- ヘラクロス概要
第二世代で登場した虫格闘という固有のタイプ組み合わせを持つポケモン。合計種族値は500とやや低めですが配分に無駄が無く、非常に高い性能を持っています。一致120技を二つ保有しており、相性補完に優れている事から他の格闘とは一線を画した受けにくさを持っています。格闘おなじみのストーンエッジも使えるため完璧に受けきれるのはグライオン、ゴルーグ位と言っても良いでしょう。格闘が猛威をふるう現環境では対策必須の一体です。
・耐性
4倍:飛行
2倍:炎超
半減:草格闘虫地面悪
- 特性
・根性
状態異常時に攻撃力が1.5倍になるという特性です。火傷による攻撃半減効果も受けないので状態異常持ちを起点にする事が出来るようになります。
間違って電磁波やどくどくを当てて大変な事になった経験がある方も多いと思います。
虫の知らせとの二択になりますが、根性に比べるとイマイチ使い勝手が悪いので今回は根性とさせて頂きます。
- 性格&努力値
性格は意地っ張りです。
物理耐久はドリュウズの岩雪崩二発+砂ダメ確定耐え、オッカ込みで蝶舞1積み控えめガモスの大文字確定耐えとなっています。
この辺りまで耐久を確保すると鉢巻き201ガブや眼鏡ラティからの攻撃も8割ほどの乱数で耐えられるようになります。
素早さは6振りロトム抜き抜き調整、残りを攻撃に回した形になっています。
努力値:252-52-44-×-132-28
実数値:187-167-101-×-131-109
- 型比較
・拘り鉢巻き型(参考:=様bw/233)
現在最メジャーと思われる型です。
それなりの耐久を活かして繰り出していき、高い火力を押しつけ相手のサイクルを崩していくような運用をします。状態異常で止まらず、虫格闘岩の三択は非常に受けづらい事もあって、相手にかなりの負担を強いる事が出来ます。
・拘りスカーフ型(参考:ぬかみそ様bw/995)
こちらはヘラクロスを高速ATとして用いた型です。
中途半端なSをスカーフで補いラティ兄妹やテラキオンなどを上から押さえつける事が出来ます。
火傷には強いですが麻痺で機能停止してしまうのが玉に瑕です。
上記の二体は拘っているため、守るによって技を限定されてしまうという欠点があります。
・根性型
火焔玉、毒毒玉を持たせる事で自発的に根性を発動させる型です。鉢巻きと同じ火力を保ちつつ、自由に技を繰り出せますが、場持ちが悪く、繰り出し時に型バレしてしまうと言う欠点もあります。
今回の育成論はこのいずれでもない多少奇形のオッカ型を紹介します。
- 型説明
今回の調整はドリュウズ、ウルガモスを意識した調整になっています。
半減実を使う際に気にしなければならないのは襷の存在です。余りにも弱点が多い場合や、耐久が低すぎる場合は下手に半減実を持たせて調整するより襷を持たせてACSに極振りした方が良いからです。
逆に半減実の方が役立つ場合は、耐性が多く弱点が少ない、または明確な役割を持ち後出しする機会が多いポケモンです。
前者はユキノオーなどがその典型でしょう。ガブリアスなどタイマンを重視するエースなどもその枠に入る事があります。ガブの場合耐久は高いのですが、4倍弱点がメジャーである事や他の竜(主にラティ)の存在から半減実での対処は難しくなっています。
後者はハッサムやエンペルトなどが該当します。オッカハッサムやシュカエンペルトは半減実を持たせる事で安定した役割遂行能力を持ちます。このとき、後出しから本来の役割を遂行できるかどうかが半減実と襷の違いとなります。あとは砂嵐や霰に強いかどうかでしょうか。
ヘラクロスは平均以上の耐久を持ち、広く弱点を突く事が出来、後出ししたい場面も多いため、後者に該当します。弱点が飛行超炎と3つで、うち飛行超はサブウエポンとして用いられる事が少なく、一致技以外の需要がないため対策をするならば炎となります。珠マンダの大文字くらいは素で耐える耐久はあるのですが、インファで調整が崩れやすく、蛾を放置すると面倒くさいのでタイマンから潰せるようにオッカを持たせたいと思います。
オッカを持たせる事でタイマンを安定させ、拘らない事により読み外しによる負担を軽減します。ヘラクロスは殆どが拘っているため、守るや身代わりで技をロックしたと勝手に勘違いして自爆する相手もいたりします。
- 技考察
・インファイト
威力120で命中100という壊れ技。一致技であり遂行技でもあるので入れない理由がないです。
・メガホーン
一致120技。
格闘半減の超に抜群で刺さります。見た目的にも性能的にもこれがないヘラクロスはヘラクロスじゃないです。
・ストーンエッジ
インファとメガホを半減する飛行に抜群で刺さります。非常に優秀なサブウエポンで拘り時はこれが安定行動になります。
・フェイント
優先度+2の先制技。威力は雀の涙ですが襷潰しに使えたり守るを無視できたり小回りは効きます。
・つばめがえし
同族や対格闘に。
インファイトでBDを下げたくない時に役立ちます。
・剣の舞
流し際に積んだり耐久型を強引に突破する時に使えます。一撃で落とされる事は少ないのでうまく積めれば返り討ちに出来ます。
・身代わり
とりあえず様子見したい時などに。ヘラの流し性能は非常に高いので身代わりは張りやすいです。グライオンやゴルーグなど一部の敵以外には等倍以上で攻撃できるので意外と使いやすいです。
・どくどく
突破が難しい耐久型に。基本鋼は呼ばないのでよく刺さります。ポイヒグライオンは無理。
- 持ち物考察
・オッカの実
そこかしこで飛び交う炎対策に。不一致はもちろん一致眼鏡クラスまで耐えられるようになるので結構強気に動けるようになります。
- ダメージ計算
与ダメ
インファイト
HB特化ポリゴン2 確定2 割合: 51%〜60.4%
H252水ロトム 確定2 割合: 57.3%〜67.5%
H252ヒードラン 乱数1(50%) 割合: 90.9%〜107%
H207B155スイクン 確定3 割合: 35.2%〜42%
HDカバ 確定3 割合: 38.1%〜45.1%
HBドリュウズ 乱数1 割合: 94%〜110.5%
メガホーン
H252ラティアス 確定1 割合: 110.1%〜131.5%
HB特化ヤドラン 確定2 割合: 63.3%〜75.2%
HB特化ソーナンス 確定2 割合: 62.6%〜74.7%
ストーンエッジ
H252ギャラドス 確定2 割合: 63.3%〜75.2%
H4ゲンガー 確定2 割合: 58%〜68.3%
HBウルガモス 確定1 割合: 112.5%〜133.3%
被ダメ
物理耐久
珠ドリュウズの岩雪崩 確定3 割合: 39.5%〜47%
HDカバの地震 乱数4 割合: 21.9%〜25.6%
鉢巻き201ガブの逆鱗 乱数1(25%) 88.2%〜104.2%
特殊耐久
1舞控えめ特化ガモスの大文字 オッカ込み確定2 割合: 83.9%〜99.4%
D↓時控えめ特化ガモスの大文字 オッカ込み低乱数1 割合: 85%〜100%
眼鏡ラティの流星群 乱数1(25%) 割合: 87.1%〜103.2%
C控えめ眼鏡ロトムのハイドロポンプ 確定2 割合: 71.1%〜83.9%
- 立ち回り
通常の格闘枠として使用します。耐久に多めに振ってあるので撃ち合いには結構強いです。相手は拘りを想定して動いてくるのでその隙をうまく突く事が出来ると有利に事を運ぶ事が出来ます。
蛾がいる場合死に出しなどでホイホイ出てくるのでオッカで耐えてエッジで狩ることが出来たりします。文字持ちのサザンドラやラティとのタイマンにも高確率で勝つ事が出来ます。
猿相手に珠インファ読みで繰り出して文字耐えて返り討ちなんて芸当も出来たりします。
拘り型のような爆発力はありませんが起用に立ち回る事が出来、拘り枠を他に譲る事が出来るのでPTに無理なく組み込んだり出来ます。
強引な突破は難しいので毒撒いたり身代わり置いたりして柔軟に立ち回って下さい。
まだまだ拙いかも知れませんが参考になれば幸いです。
構想練って適当に使って一週間位だらだら時間かけて書いてたらなんかLewis様と投稿時期が若干被ってしまいましたが他意はないです。
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