カビゴンに関して自分なりの見解を述べるとするならば、かなり厳しいポケモンだと思います。ゲンガー、ブルンゲル等の鬼火持ちの霊、かつ格闘の需要の大幅な増加、これらが痛いです。
まあこんな中使おうっていう自分も相当な物好きなので、聞き流す程度で見てやってください。
- 努力値&性格&特性&技&持ち物について
HP=H、攻撃=A、防御=B、特攻=C、特防=D、素早さ=Sとします。
なお、個体値はすべて31(31-31-31-31-31-31)として計算します。
ダメージ計算に出てくる仮想敵についてもめざパなどを考慮した理想個体となります。
? 努力値&性格 意地っ張り241-178-105-x-133-55(H44 A252 B156 D20 S36)
:調整の意義(ダメージ計算はごちゃごちゃしそうなので後でまとめて載せようかと思います)
(1)A調整(A252)
Aも調整したいところですが、こうすることで強烈に誘い込んでしまうH187B151〜155メタグロスやH207B133バンギラスに対する地震の確定数(確定二発)、H187B106ヘラクロスに対するおんがえしの確定数(確定二発)を確保します。
注意したいのが出てきた際に技を当てる前提なので撃ち合うための調整ではないです。要するに相手が流れる→仮想敵が出てくるという流れになった時、交代読みで当てるためってことで。これが非常に重要で出てきた敵に対する処理を後続がする際への負担軽減という面で重要なファクターとなります。
補足すると、
H187B155メタグロス…テラキオンのインファイト確定3のグロス
H207B133…A205メタグロスのコメットパンチ確定耐えのバンギ
H187B106ヘラクロス…A164ガブリアスのこだわりハチマキ逆鱗確定耐えのヘラ
となります。与ダメ欄参照で。
(2)S調整(S36)
S4振りナンス(S実数54)抜きとなります。目的としてはカビゴンの技を容易にアンコされないようにするためとなっております。
(3)HB&HD調整(H44B156D20)
ここは非常に難しいところではありますが、今回は、Hを16n+1としてたべのこし回復量効率↑、HBをA205メタグロスのコメットパンチをたべのこし込みで確定3、HDを珠スターミーのハイドロポンプを確定3&臆病シャンデラの珠文字を特性込みで確定4と調整しました。ウルガモスに対しても出ていきたいですが、自身がハチマキ持ちでなく、ウルガモスは鬼火持ちも少なくないため、安定度に欠けると判断、ガモスに対する明確な調整はなしとしました。ただ非常に型の読みづらいポケモンであるため、カビゴンを繰り出していくこともあるでしょう。その場合はもっとDに振ってもいいです。
確定欄の技構成上ゲンガーをフリーにするので、あくびで流すための行動回数を確保するためにゲンガーのきあいだま二発耐えというものも考えましたが、努力値が足りず、かつ鬼火持ちの可能性を考慮した結果ゲンガーに対して居座る選択肢に得はないです。またハチマキでもない限りとてもじゃないですがラティオスには出ることができないことを考えると、技選択の欄には「かみくだく」や「おいうち」が入ってきづらいことがわかりますよね。
? 特性 あついしぼう…今回はこれにしました。免疫はヒードラン、ライコウ、スイクン、サンダーetcが持つ毒対策になるためかなり有用ではあります。しかし調整上脂肪?択とさせてもらいます。フルアタのシャンデラに対して非常に高い流し性能を持つというのが理由です。
? 技 ここでは確定技とそれに準ずる選択肢を上げていきたいと思います。
(1)確定技
おんがえし…確定技。一致技として外す理由は探しづらいです。
じしん…誘う対象に対して一貫したダメージが入ります。
あくび…これは出ていく先の特殊に対しての流しに用います。
まもる…出てきたこだわりの連中に対して上記の技で負担をかけた後、まもるで技固定→後続につなげるという役目を果たすために入れます。故に、こいつを採用する際には相方考察が必須となります。あくび&たべのこしとの相性もよいです。
(2)選択肢
すてみタックル…非常に魅力的な技ではあります。が、耐久削れるメリットを考慮すると確定技には入っていきづらいです。
ほのおのパンチ…これは地震の欄との選択になります。割り込んでくるゲンガーに交代際にダメージが入り、メタグロス、浮遊ドータクン、ナットレイにもダメージが入るため評価に値します。
ばかぢから…バンギラス、ヒードランなどへダメージが入りますが、正直、地震で一貫できます。耐久削れるのも痛いですから。
あとはゲンガー、バンギラスへの打点を両立できる、ヘビーボンバーetcも候補に入ってくるでしょう。
? 持ち物 たべのこし…あくび+まもるとの相性がよく、確定数をずらせるという付加価値も発生するのでこの型においては確定です。それ故、上の技選択肢にはねむるが入りません。どちらにせよ無償で入られる可能性があるねむるを推奨しませんが。
- ダメージ計算
ここでは与えるダメージ(与ダメ)、被るダメージ(被ダメ)を載せていきます。
なお、確定欄の技、かつ仮想敵を絞ったダメ計算となっていますから、その他は各自でお願いします。
(1)与ダメ
H187B106ヘラクロスにA178おんがえし→(51.8〜61.4%) 確定2
H187B155メタグロスにA178じしん→(47〜55.6%) 中乱数2
H207B133バンギラスにA178じしん→(49.2〜57.9%)高乱数2
H194B116サンダーにA178おんがえし→(49.2〜58.3%)高乱数2
H159B106スターミーにA178おんがえし→(61〜72.3%)確定2
H193B95ライコウにA178じしん→(73.5〜87%)確定2
H191B90ウルガモスにA178おんがえし→(59.6〜70.6%)確定2
:対仮想敵にはそこそこ実用的な調整だと思われるものを採用。
ヘラクロスはガブリアスの(A164)ハチマキ逆鱗耐え程度、バンギラスはメタグロスのコメットパンチ一発耐え程度、サンダーは珠ギャラ(A194)の1舞アクアテール高乱数耐え程度、スターミーは珠ギャラ(A194)の1舞じしん耐え程度、ライコウにはノイコウの調整、ウルガモスにはA198メタグロスのしねんのずつき確定耐え程度の値を採用して計算しました。
(2)被ダメ
メタグロス(A187)のコメットパンチ→(42.3〜49.7%)確定3
拘りハチマキバンギラス(A194)のストーンエッジ→(65.5〜77.1%)確定2
拘りハチマキバンギラス(A194)の通常時おいうち→(26.5〜31.5%)確定3
意地っ張りヘラクロス(A194)のインファイト→(104.5〜123.2%)確定1
サンダー(C145)の10まんボルト→(24.4〜29%)たべのこし込みで確定5
ライコウ(C156)の10まんボルト→(26.5〜31.5%)たべのこし込みでほぼ確定5
スターミー(C152)の珠ハイドロポンプ→(42.3〜49.7%)確定3
シャンデラ(C197)の珠大文字→(27.3〜32.3%)確定4
:こちらも主観が入りますが、実用的だと思われる調整を採用。
メタグロスはA=11mの値を、バンギラスは砂ダメ×2+ハチマキおいうちでH156B101ラティオスを確定1の値、ヘラクロスは調整先がさまざまでかつインファイトを耐えないため思考停止のA252、サンダーはC無振りの値、ライコウは無振りマンダをめざめるパワー氷で高乱数の値、スターミーとシャンデラはC252の値を採用して計算しました。
- 相方考察
やはりこいつを採用する際には格闘、バンギ、グロス、ゲンガーからの逃げ道が必要となります。
特に受けが困難なヘラクロス、ゲンガーを明確に呼んでしまう点は無視できませんから、ここの対策を含めて考えていきたいと思います。
かつ守るを入れた理由が、拘ったヘラクロスetcに対して後続の脅威を、読みを軽減しつつ繰り出したいというもので、ここを考慮して、組ませるやつを考えたいです。
ここで世間一般かどうかは皆さんの主観によりけりなのでなんとも言えませんが、自分なりに格闘への繰り出しが効くポケモンをあげてみます。
・グライオン…こいつはヘラ、テラキオン、カイリキーに対しての後だしが可能な部類です。じならし、じしん、つばめがえし、アクロバット、ハサミギロチンをはじめとする明確な遂行技を持ち、かつはたきおとす、はねやすめ、ちょうはつetcの補助技も豊富な部類でしょう。テラキオン受けに比重を置くならじならし+A調整(テラキオンをじならしで確定2)、ノーガードカイリキー受けとしての性能を確保したいならギロチン、単純にヘラ受けとしてなら飛行技や羽休めを、って感じで。
・ガブリアス…耐久調整を施すことによって、基本的に岩読みですが拘りヘラに対して強く出ることが出来ます。その例が201ガブリアスであったり、191ガブリアスであったりします。ここまで耐久に振ればテラキオンの珠インファイト+珠電光石火、ハチマキヘラの一致120技を耐えるのでスカーフだとテラキオンに対して、ハチマキだとヘラクロスに対して強く出ることが出来ます。
・ゲンガー…カビゴンが守るを採用して拘りロックのギミックを作っているのもありますが、比較的拘ったヘラに対してもインファメガホン読みで出ていきやすいです。この場合ヘラを迅速に処理する能力が求められてきますから自然とめざ飛の優先度が最下層から上がってきます。メガネ流星耐えのサンダー、同じくライコウ等に対して弱いですが、カビゴンがこいつらに対して強い流し性能を持つため相互補完としては悪くはないです。
自分は
(カビゴンA178じしん(16.5〜19.7%)+帯ゲンガーのC161めざ飛70(83.4〜98.3%))
※C161はH振りヘラが帯めざ飛で高乱数、無振りテラキオンが帯きあいだまで高乱数で落ちる値。残りをHBに振り分けることで、ボルトロスの珠10まん、ゴウカザルのオーバーヒート、ハチマキヘラのエッジ、テラキオンの道具なしエッジ耐えを両立できる値になる。
で、控えめ雨珠グドラのハイドロポンプ一発耐え&ガブリアスの逆鱗耐えを両立させたハチマキヘラを確定まで調整して使っていましたが、やりすぎ感が否めないです、普通ゲンガーが無償に近い形で出たら拘りヘラは退きますからね。
まあ後続でゲンガーが受からない場合、ハチマキメガホーンでそのまま殴ってくる人も結構いましたからなしではないのでしょうけど。
・ボーマンダ…ヘラに対し、高い繰り出し性能を持ちます。型としてはスカーフ、メガネなんかが候補に挙がるでしょう。
- 他の型
最後にこれ以外の型の紹介をしてみます。まあ一例です。
?鉢巻カビゴン 意地っ張り237-176-86-x-162-51(H12 A236 B4 D252 S4)
おんがえし/おいうち/じしん/ほのおのパンチ
・C182メガネラティオスの流星群を二連耐え
・無振りラティオス(H156B101)をおいうち(交代時)&おんがえしで確定1
:かなりラティメタに入ってます。まあサイコショック持ちのラティには死ねるので、微妙といわれてしまうとつらいです。
とりあえずここまで見てくださったことに感謝しつつ、誰得考察を終えたいと思います。