今回が育成論初投稿になります。よろしくお願いします。
初投稿に選んだポケモンは、ヤミラミです。
その特徴的な動き、姿、声。そしてミカルゲという種族値上位のライバルの存在、低種族値という不遇さ。
以上の要因から、彼、彼女の声を聴くだけで顔がにやける。そんな熱狂的なファンは多いのではないでしょうか。かくいう私もこの子の虜です(笑)。
なぜこの子の育成論を選んだのか。それは、メタルバースト型のヤミラミが育成論になかったからです!なんでだろ…。
とりあえず、育成論を進めていきたいと思います。
ヤミラミについて
ヤミラミは、上にも書きましたが低い種族値、同タイプのミカルゲの存在が大きくマイナーポケモンの一匹です。
しかし彼は制作会社からも愛されているのか、今作四天王の髪形がヤミラミと酷似しています。(なんでヤミラミ使わないのかむしろ不思議)そんな愛を一身に受けるこの子は登場してから新作が出るごとに強化されていき、今作でとうとうメタルバースト習得に至りました。
メタルバーストは特殊、物理に関係せず受けたダメージを1.5倍にして返す反射技です。これにより相手のエースつぶしというトリッキーな役割を得ました。
このこの型はほかに、弱点0鬼火自己再生を利用した物理流し型。今作登場技イカサマを利用した威張るいかさま型などがあります。
前者は、種族値という大きな壁、後者は運の要素が絡んできます。
今回投稿する型も運の要素、そして種族値が大きく立ちはだかりますが、それに負けない利点を今回得ました。よかったね。
ミカルゲとの差別化
メタルバーストがある、これだけでヤミラミとミカルゲとの差別化になっています。議論の必要もないでしょう。
ほかのメタルバースト使いとの差別化
メタルバーストは、ヤミラミの他、ボスゴドラ、トリデプス、ディアルガ、キリキザン、クチート、コバルオンの6体が覚えます。
ヤミラミを採用するなら、この六体との差別化を図る必要があります。
差別化要因としては、タイプ、特性、そして知名度の低さがあげられるでしょう。
- タイプ
- 特性
相手の後攻を取るという普通ならデメリットでしかない特性ですが、後攻でないと効果を発揮しないメタルバーストとの相性は抜群。メタルバーストのための特性といっても過言ではないでしょう。
これにより、メタルバーストの成功率が格段に上がりました。
- 知名度の低さ
キリキザンのメタルバーストは、キリキザンの起用率に比例して非常に高いです。そのため相手はまず相手のメタルバーストを考慮に入れた行動をしてきます。使う側はそれを読んだうえで行動したりという読みが発生しますが、この子にはそれが少ないです。
なぜなら、ヤミラミ自体が非常にマイナーだから。ヤミラミの数が少ないうえに、メタルバーストは今作からヤミラミに搭載された技です。前作からの知識しかない人はメタルバーストを全く警戒せず、突っ込んでくるでしょう。相手のエース級をつぶすことのできる可能性が高まります。
しかしすべての人が知らないわけではありません。知ってる人もたくさんいるでしょう。それにより、相手の行動が読みにくいという欠点があります。
まぁ。相手も読みにくいでしょうからどっちもどっちです。
採用時の欠点
- 欠点
- HPの低さ
ヤミラミに努力値252振った場合、最大HPは157。メタルバーストの最大ダメージは228です。
H種族値80、ラティオスはH全振りでもHP183。
H種族値108、H無振りガブリアスはHP183。H全振りでHP215。
H種族値255、ハピナスはH無振りで330。
H種族値160、カビゴンは無振りで235。
H種族値150、フワライドは無振りで225、H全振りで257。
H種族値144、ハリテヤマは無振りで219、H全振りで251
H種族値130、ラプラスは無振りで205、全振り237。(シャワーズも同H種族値)
H種族値125、ランターンは無振りで200、全振りで232
H種族値120、ナゲキは全振りで227。
ナゲキ以下から安定して襷バーストの確定範囲です。
Hに振ってる上記ポケモンは受けなので火力がないのがきつい。ランターンなんかはとくに電磁波などの搦め手が多いので注意。まぁ、こいつで倒さないといけない状況になったらダメなんですが。
HP229以上でそこそこ火力があるのは、伝説を除けばハリテヤマの地震、ラプラスの絶対零度、フワライドのジュエルアクロバット、カビゴン、ケッキングあたりでしょうか。
特にカビゴンはH無振りでもHP229以上の上にタイプノーマルのためかげうちがききません。少ないポケモンではありますが気をつけてください。
- 低火力低耐久
また、ボスゴドラやキリキザンなら突破できるような補助技使いを押し切ることもできず、流されてしまいがちです。
耐久のほうは、サイクルに組み込むとき一度の読み外しがパーティー全体の重荷になりえます。襷がつぶれた段階でできることがほぼなくなってしまいます。気を付けてください。
以上欠点をあげましたが、襷メタバを決めてしまえばいいんです。後は相手の積み起点にならないように注意するだけです。
では数字を出していきます。
その際注意点ですが、この育成論ではHABCDSという略称を用います。ご了承ください。
また、技採用の優先度に、砕氷グレイシアさんの使用していた方法をとらせていただきます。
優先度★★★☆☆なら優先度3ということになります。ご留意ください。
特性、持ち物、性格、努力値
一気に行きましょう
- 特性
これ一択です。鋭い目の採用理由が皆無です。夢特性が出たら一考の余地ありですが、メタバとの相性も考えると、こちらの特性のほうがいいでしょう。
特性トレースのポケモンに対しても特性なまけと同じくらいの牽制になります。気休め程度ではありますが。
- 持ち物
耐久が紙のヤミラミにはこれがないと話になりません。特にこだわり持ちや、積んでから暴れようというポケモンに対して必須です。
- 性格
先制技などのダメージを増やすために攻撃補正のかかった性格が望ましいです。そして、少しでもメタルバーストのダメージ量をあげるために耐久を落とす性格二つからお好みで。意地っ張りでも構いませんが、育成中に意地っ張りが出たらそれで妥協できる、程度のものだと思ってください。
(私はさみしがりのヤミラミかわいい!と思ってさみしがりにしていますが、ヤミラミはやんちゃでなきゃ!と妄想する余地があります)
また勇敢でないのは下の努力値の項目にもありますが、後出しミラー、後攻のしっぽ持ちと対面した時、Sが高いほうが後攻になるためです。メタルバーストのため、後攻をとれる確率は高いほうが無難です。まぁ、そうそうないですが。
- 努力値
A252
S6
これもあまり迷う必要はありません。Sに振ってるのは、後出しミラー、こうこうのしっぽ持ちと対面したとき、Sが高い方が後攻になるためです。
技
確定技
メタルバースト
説明不要。これがないとこの型は始まらないですもんね。
選択技
かげうちorふいうち
優先度★★★★★
メタルバースト後の最後の抵抗(微々たるもんですが)、そして終盤ねこだましと組み合わせてHPのわずかに残った相手をつぶすこともできます。特性あとだしであっても先制技であることには変わりないので安心して打てます。
威力、範囲を取るならふいうち
安定して打ちたいならかげうち
と選択してください。
ふいうちはふいうち自身の弱点である読みの強制が、かげうちは低威力であるということとノーマルに対して無効であるということが欠点です。
ねこだまし
優先度★★★★★
ほぼすべての相手にノーリスクでダメージを与えられます。襷つぶしや終盤のとどめに有用です。技の優先度3でしかもタイプのおかげで相手のねこだましも無効です。おかげで成功率がほかよりも高めなのがうれしい。
注意すべきなのはゴツゴツメットによる襷つぶしです。ナットレイの鉄のとげ、ウルガモスの炎の体なども警戒すべきですが、こいつらは見せあいの時点で警戒できます。ゴツゴツメットは物理耐久型が持っていることが多いというだけなので把握しきれません。ねこだましを安易に打たないように。
まもるorみきり
優先度★★★★☆
メタルバーストの機会をうかがう目的です。
身代わりに注意してください。
takeさん提供
イカサマ
優先度★★★☆☆
相手の攻撃力依存の技です。
メタルバースト読みで竜の舞を積んでくるギャラドスや、剣の舞もち全般に気持ち良く刺さります。メタルバースト後の積みに対しての技その1。
相手が物理アタッカーなら積んでいなくても身代わりくらいは壊せます。
反面特殊アタッカー相手だとめっぽう弱いです。
- ギャラドス
ダメージ量 92.3%〜109.4%
かげうち込みで確定1
竜の舞積まず
ダメージ量61.7%〜72.9%
攻撃性格補正なし竜の舞積み後
ダメージ量 84.7%〜99.4%
かげうち込み中乱数1
ふいうち込み確定1
竜の舞積まず
ダメージ量56.4%〜67%
ヤミラミに威嚇が入った状態で計算しています。
ドヤ顔で舞ってくるギャラドスには致命打です。
- ハッサム
ダメージ量 50.2%〜59.3%
ハッサムには残念ながら致命打になりません。
が、
攻撃補正あり剣の舞3積み後
ダメージ量 100.5%〜118.6%
メタルバースト前なら、メタルバースト連打で剣の舞を三回積ませた後にイカサマを打てれば落ちます。
メタルバースト後なら、相手にダメージを与えられるだけで御の字です。
ほかにダメージ計算したほうがいいポケモン募集します。
おしおき
優先度★★★☆☆
相手の積みに応じて威力が上がる技です。蝶の舞や瞑想などの特殊アップの積み技などイカサマでは対処できない範囲に威力を発揮します。相手の積み技対策その2
反面、積んでこない相手には火力不足。ヤミラミの低種族値が浮き彫りになります。
- ウルガモス
ダメージ量 57.8%〜68.7%
蝶の舞積まず
ダメージ量 29.6%〜34.8%
イカサマのダメージ量 25%〜29.6%
ウルガモス相手ならおしおきのほうがいいですね。
- ムシャーナ
ダメージ量46.6%〜56.5%
瞑想積まず
ダメージ量29.5%〜34.9%
イカサマのダメージ量 16.1%〜19.7%
もちろん瞑想もちの場合にもおしおきのほうが相手に圧力をかけられます。
- パルシェン
ダメージ量 84.8%〜100.8%
殻を破る積まず
ダメージ量20%〜24%
イカサマ
殻破る後 99.2%〜117.6%
殻破らず 42.4%〜50.4%
殻を破るに対してイカサマのほうがいいです様です。
特殊が高い相手ならおしおき
物理攻撃が高い相手ならイカサマ
お仕置きの場合、ギャラドスに対して舞った後なら30%程度のダメージ量です(いかく込)が、舞わないと身代わりを壊せない程度のダメージしか与えられません。
こちらもお好みで。
しっぺ返し
優先度★★★☆☆
メタルバースト読み身代わりの破壊に特化ですね。
イカサマでもおしおきでも身代わり破壊圏内にいかないA低めの耐久に対しての者だとお考えください。積みを敬遠させるというのは難しいです。
身代わりしたターンにそれを読んでいかないときついです。
相手によっては非常にリスキーな読みを強制されるので注意。
人さん提供
ちょうはつ
優先度★★☆☆☆
メタバ読み補助技をつぶせます。が、怖い身代わり、鬼火、どくどくなどに対しては打たれたあとにちょうはつ打っても…となりかねません。打つタイミングが難しい。
ナイトヘッド
優先度★☆☆☆☆
身代わり破壊特化ならこれ。でも、いかさま、お仕置きでたいてい大丈夫な上に体力が204以上のポケモンの身代わりが壊せません。
おにび
優先度★★☆☆☆
メタバ読み補助技読みで。物理アタッカーならお仕置きで事足りるような気もする。交換サイクルに組み込む際、相手に圧力が与えられます。
じこさいせい
ほかのヤミラミに任せろ。
最後に
この型のヤミラミが一番怖いのが身代わりです。持ってるポケモンが多いので、身代わりを打たせないようにパーティーに連続技もちや、エルフーンなど身代わりアンコールができるやつを控えに持っていると運用しやすいです。
逆に全く怖くないのがちょうはつ。メタルバーストが攻撃技なので補助技に対してちょうはつしか対抗手段のないやつはカモです。
最後の一体どうし、ヤミラミ対ガブリアスなんて構図になったときにこのこの真価が発揮されます。(すながくれガブリアスは勘弁)
報われないマイナーが多い中、この子は非常に恵まれた技を持っています。よかったね。
これのダメージ計算がほしい、おかしい所、〜についてもう少し詳しく、などありましたらコメントをお願いします。
ぜひ様々な意見をお聞かせください。
ここまで読んで下さってありがとうございました。