では、今回はギギギアルの育成論です。
本当に不遇っていうのは自身の力を活かせないポケモンなのであって(ry
ギギギアルについてはすでにたくさんの育成論が投稿されていますが、
自分の型と全く違うため投稿させていただいております。
- 注意書き
・ HP=H/攻撃=A/防御=B/特攻=C/特防=D/素早さ=S を用います
・ こだわりハチマキ=鉢巻/いのちのたま=珠 等の略称を用います
・ 自分、相手ともに理想固体値を前提にしております
・ ダメ計は確定欄の振り方、持ち物でトレーナー天国様のツールを使用です
・ 実数値表記を用いております。( )内は努力値振り 、+ で性格補正ありです
・ 勝手にリンクを貼らせていただいております。都合の悪い方はご連絡ください
- ギギギアルについて
めずらしい鋼単タイプです。おかげで耐性は十分です。
鋼・電タイプであったならメジャークラスになっていたかなと個人的に思ったり。
×0 毒
×1/2 ノ・飛・岩・虫・霊・鋼・草・超・氷・竜・悪
×2 格・地・炎
鋼ならではの耐性の多さを活かして運用していきたいものです。
といっても今回は耐性を重視しません。
繰り出し時には半減読みで出る機会は多い、
とだけおさえていただければ結構です。
竜を受けられる貴重なタイプですが、受けたところでどうにもならないです。
こちらからの決定打もなければ、後続の補助もあまりできません。
でんじは打つだけならナットレイで事足りますので。
したがって明確な採用理由を設定します。
それが今回の、
そこそこのSを活かした中速アタッカーとして、相手を狩っていく型となります。
- 差別化について
覚える技の範囲が被りまくっていますし、火力でも耐久面でも劣っています。
VS ジバコイル
☆ 種族値のちがい
ギギギアル
H60 A100 B115 C70 D85 S90
ジバコイル
H70 A70 B115 C130 D90 S60
耐久面ではBでもDでも劣っていることがわかります。
さらにジバコイルは電タイプにも耐性を持っているため、さらに堅いです。
地タイプの技が2倍か4倍かは大きいと思いますが、
「じしん」は基本的にタイプ一致でAの高い相手が持っています。
そこを調整して差別化というのも無理です。
シュカ込みで扱うなら大きな差かもしれませんが。
ジバコイルに勝っているAとSに注目し、そこを活かした型にするのが無難です。
☆ とくせいのちがい
ギギギアル … プラス or マイナス
ジバコイル … じりょく or がんじょう
比べるまでもありません。
ギギギアルの特性はシングルでは死に特性です。
このことからもシングルでの採用価値が見えなくなっています。
☆ 技のちがい
ジバコイルが覚えず、ギギギアルが覚える有用な技を挙げてみます。
ギアソーサー … 鋼唯一の連続技。固有技でもあります。(ドーブル除く)
ギアチェンジ … Aが1段階、Sが2段階上がる高性能な固有技。
トリックルーム … 補助に回るなら。素のSがそこそこあるので自身は扱いにくい。
ぐらいです。
ギアソーサーという技から明確な仮想敵を絞る必要が出てきました。
- ギアソーサーについて
特にこのような項目をつくらずとも良かったのですが一応です。
<技タイプ> はがね
<威力> 50(75)×2
鋼タイプで抜群を取れる相手は、氷・岩タイプだけです。
炎・水・電・鋼タイプには半減されるので、攻撃範囲が狭い技であると言えます。
連続技である点は非常に評価できます。
これにより、タスキ持ちやがんじょうポケに強くなります。
- 明確にすべき仮想敵
ギギギアル自身が氷や岩タイプに強く、
それらに遂行できる技を持っていることが持ち味となります。
メジャーなポケモンでざっと挙げるだけでも結構でてきます。
岩 … バンギラス、テラキオン、ドサイドン、ユレイドル
氷 … ユキノオー、マンムー、ユキメノコ、グレイシア、トドゼルガ
それと、序盤に多いタスキ持ち
このあたりを意識したギギギアルであれば、十分に採用できそうです。
- 組ませるとよいポケモン
上に挙げたポケモンのメインウェポンはおおよそ半減にできますが、
必ずと言っていいほどサブウェポンにひっかかります。
じしん、めざめるパワー炎、けたぐりなどなど、
現環境では炎、地、格タイプの技が氾濫していますので、
対応しきれなくなってきます。
そこで考える必要があるのが味方ポケです。
ギギギアルとの相性補完に優れたポケモンを一緒に選出することで
より働かせやすくなります。
ボーマンダ
ギギギアルの苦手なタイプを全て半減以下で抑えます。
ボーマンダの苦手なタイプはギギギアルが全て半減以下で抑えます。
また、特性の「いかく」により、
相手物理アタッカーの決定力を削ぐこともなかなか大きいです。
(ex) ギギギアル vs テラキオン
ギギギアル→ボーマンダ ⇒ テラキオン「インファイト」(いかく込み)
ボーマンダ→ギギギアル ⇒ テラキオン「ストーンエッジ」(いかく込み)
のような運用でテラキオンに対し、読み合いをしかけられます。
ギャラドス
ボーマンダと同じく苦手な相手をお互いに受けられます。
「いかく」も大きいです。
交換強制力を働かせてからの「りゅうのまい」などできれば
非常におおきなアドバンテージがとれます。
つい最近、邪気眼様のギャラドスが投稿されましたが、非常に高相性です。
(bw/1013)
ラティオス、ラティアス
苦手な相手を補完し合います。
何度も繰り出せるようになるかもしれないので、
打ち逃げのメガネ型とも相性は良さそうです。
(これについては検証不足なのでなんとも言えません)
まとめると、良いパートナーとしての条件は
1.飛タイプ、および特性の「ふゆう」により地面や格闘技を受けられるポケモン
2.超火力であることの多い炎技を安定して受けられるポケモン
3.ギギギアルの火力不足を補えるポケモン
であるといえそうです。
では、本題のギギギアルの型についてです。
- 特性
プラスにしましょう。
どっちでも構いませんが、できることならプラス思考がいいですよね。
- 持ち物
鋼のジュエル
耐久を下げることなく、初発のみ威力が高くなります。
仮想敵の1匹でも倒せれば十分なので、後はうけつつ補助に回ることができます。
こだわりハチマキ
繰り出し回数が多いので、これを持たせての打ち逃げも十分ありです。
しかし、後続へ交代する時の隙を狙われて負けることもあったので
一長一短というのが感想です。
いのちのたま
この子にこの持ち物なのかと突っ込まれそうですが、
火力のないこの子には結構あっています。
- 性格・努力値
いじっぱり
努力値H228-A156-B4-D4-S116
実数値:164-154-136-81-106-125
AはジュエルギアソーサーでH252振りバンギラスを乱1(98%)にしています。
これにより、タスキ持ち高速アタッカーのほとんどを乱1にとることができます。
Sは最速バンギラス「124」抜きです。
最速マンムー「145」は性格補正をかけて180振ると抜けるようになります。
最速キノガッサ「134」抜きの196振りも候補になります。
残りを耐久に振り、繰り出し性能を上げるようにします。
AやSを調整する時はHから削ってください。
- 被ダメ計算
A194(180+)鉢巻バンギラス(土偶様:bw/292)
ストーンエッジ 32.9%〜39.6%
A200(252+)ガブリアス
げきりん 30.4%〜35.9%
じしん 102.4%〜120.7%
C200(252+)グレイシア
ふぶき 38.4%〜45.7%
C182(252)珠ラティオス
りゅうせいぐん 53%〜63.4%
めざめるパワー炎 71.3%〜85.3%
ガブリアスクラスの一致「じしん」で確定なので不一致であれば耐えられそうです。
特殊方面でも物理方面でも耐久は高めなので繰り出しは安定します。
- 技構成
<確定技>
ギアソーサー
上で説明した通りです。
H207-B130(252-0)バンギラス 49.2%〜58.9% ×2
H167-B110(4-0)テラキオン 71.8%〜86.2% ×2
H186-B100(4-0)マンムー 70.9%〜83.8% ×2
H197-B95(4-0)ユキノオー 70%〜83.2% ×2
H146-B85(4-0)ジュカイン 52%〜62.3% ×2
H161-B85(4-0)ウルガモス 23.6%〜27.9% ×2
<候補技>
誘う相手が強烈なので、
それらに対して有利になれる技を選んでいく必要があります。
補助技が少ないのも困りものです。
かみなり
これがなければ水の物理受けがやってきます。
主に水への牽制技ですが、威力はお察しください程度。
命中が気になる方は、「ほうでん」でも「10万ボルト」でも。
確定数にほとんど変わりないため、
少しでも麻痺させたいという思いがあれば「ほうでん」といった感じです。
H136-D105(4-0)スターミー 51.4%〜61.7%
H202-D120(252-0)ギャラドス 61.3%〜73.2%
H207-D135(252-0)スイクン 27%〜31.8%
ボルトチェンジ
ギギギアルを出すと有効打を持っていないポケは引くため、使い勝手はいいです。
しかし、非常に地タイプを誘いやすいことから、難しい技でもあります。
でんじは
これが交代読みで一番安定します。
上で述べたように地タイプを誘いやすいのは注意が必要です。
ギアチェンジ
積めると終盤では止まりにくいです。
これを入れる場合はおんがえしも入れた方が安定しますね。
おんがえし
ギアソーサーだけでは止まりやすいのでかなり優先度は高い技です。
これがあるだけで、鋼タイプ以外に等倍が取れるようになります。
どくどく
受けポケには刺さりますが、
ギギギアル自身が鋼タイプも誘いやすいため、注意が必要です。
みがわり
短命になってしまいますが、積む隙を作れたり、状態異常防止に役立ちます。
何気に「おにび」や「でんじは」を誘うので入れるのもありです。
いやなおと
相手の防御ランクを2段階下げます。
ギギギアルを受けに来るポケモンは大体は地・水・鋼タイプになります。
グライオン、スイクン、メタグロス、などなどですね。
そこで誘う相手に対してこの技を打つのですが、ここでもたらされる効果は2通り。
1. 誘う相手のBを下げることで、相手パーティへの一貫性を高める
2段階下げるので1/2ダメージをおよそ等倍に持っていけることになります。
こちらが後続のポケモンを出したときに、等倍の技なら2倍で入ります。
2. 一貫性を高めつつも、相手に交換強制力を働かせる
こちらが後続のポケモンを出したときに放つ技は必ず等倍以上の攻撃です。
そうなると相手は貴重な1体を失うので捨てない限り交換せざるを得ません。
勝ち筋を見出してくれる技ですが、命中は85%です;
そして、メタグロスには効きません;;
「おいうち」とも相性がよく、交換を促しての大ダメージが狙えるので、
控えにそういったポケモンを用意しておくのもおもしろいですね。
- ギアチェンジについて
実際にどれほどのメリットがあるのか検証してみましょう。
☆ 素早さについて
まず最速ギギギアルのS実数値は156
無補正252振りでS実数値は142
無補正無振りだとS実数値は110
現環境におけるほぼ最速である実数値はすなかきドリュウズの「280」です。
「からをやぶる」後の最速パルシェンは「268」となります。
したがって、大体のポケモンに先手を取ろうと思えば
S実数値を「141」にする、244振りが適当であるといえます。
しかし実際にはドリュウズを抜いたからといってすることはなく、
パルシェンピンポイントの調整となるため、あまり意味がないです。
ギギギアルが相手にしたいポケモンの1匹にマニューラがいます。
マニューラは「けたぐり」を所持していることもあり、
必ず優位に立てるポケモンでないため、素早さで抜いておきたいところです。
そんなマニューラは最速仕様でS実数値が「194」。
これはS無振りでもギアチェンジすることで抜けるようになります。
☆ 攻撃性能について
補正ありA252振りだとA実数値で167
正直に言ってしまえば、ここはもう調整云々ではありません。
仮想敵に対して基本的にA156振りでなんとかなるので、
あとは終盤における打ち合い意識としかいいようがないです。
主にこの恩恵を受けられる技は「ギアソーサー」と「おんがえし」に尽きます。
ジュエル込みの威力とA1段階上昇時のダメージは同じなので、
1回積んだだけでは基本的に火力不足です。
終盤のお互いの消耗が重なっている時であれば十分な火力ともとれます。
☆ かんたんにメリット・デメリットを整理すると…
メリット
・終盤における、想定していない相手との殴り合いに強くなる。
・速さで勝っているだけで相当の圧力をかけられる。
デメリット
・積む隙がなかなかない。
・積んでも効果を感じられることが少ない。
積む隙がないというのは、
前述した通りの大抵のサブウェポンにひっかかるというところにあります。
何かしら弱点をつかれやすいので、
積んだと思ったらやられた or せっかく積んだのに流された
といったことになりかねません。
こちらが有利な展開で終盤を迎えたのであれば積む必要は薄く、
不利な展開からギアチェンジで無双!なんてこともできません。
自分なりの結論としては、
1.ギアチェンジをするならS調整より耐久調整
2.終盤で活躍させたいなら活用すべき
といった感じです。
- 最後に
しかもダブルで使ってもジバコイルに負けそうなこの子を使うには、
ギアソーサー中心に考えるしかない…のか?
いろんな型で回してみましたが、自分なりにこれが一番使いやすかったです。
〜のダメージ計算がほしい、〜がおかしい、〜についてもう少し詳しく、
などなどありましたらコメントのほうによろしくお願いします。
どなたでも書き込めますので、ぜひ様々な意見をお聞かせください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
更新履歴
1/22 「ギアチェンジについて」を追加
9/8 レイアウトの統一、「いやなおと」の候補入り・記述追加