ポケモンパーティ構築(シングル)

【S31シングル最終888位】電磁波カイリュー+ザマオーガ

2025/07/02 23:48

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投稿者:神崎きんじろう(@KinJiro_games)

ポケモンSV / シングル / シーズン31 / 最終888位

レンタルチーム有

こんにちは。神崎きんじろうと申します。
シーズン31の構築記事を公開します。シーズン中盤にあった黒場記念というオフで3位をとった構築に少し手を加えたものですが、シーズン後半にかけてコライルナの並びが増えすぎたせいでランクマでは結果はあまり振るいませんでした。

レンタルコード

YL5TCR

構築コンセプト

・電磁波を使って中速高火力禁伝を強く使う
・草テラスザマゼンタでミライ白バドウーラをぼこぼこにする

構築経緯

当初は前期使っていて手になじんだザシオーガを中心に構築を考え、S30で結果を出したザシオーガの構築を参考にしつつ、前回の構築をいじる形で構築を組み始めました。いくつか試した中で、前期結果を出していた電磁波+チョッキカイオーガのアイデアを取り入れたゴツメ電磁波渦アンコカイリュー+チョッキカイオーガ+ザシアンの並びが使いやすく強いと感じたため、ここを軸に構築をまとめようと思いました。しかし、軸3体+ステ撒きディンルー+襷パオジアン+@1で構築をまとめようとしたところ、構築としての汎用性を保ちつつミライ白バドウーラ絡みの構築に対して型の噛み合い・選出択を解決することがどうしても難しく、構築として行き詰っていました。

そんなとき、草テラスザマゼンタが汎用性を保ちつつミライ白バドウーラ絡みの構築の多くの対面を起点にしてボコボコにできるのではないかと思いつき、ザシアンの代わりにザマゼンタを採用することにしてみました。

ザマゼンタ自体はザシアンほどではないせよカイリューとの相性補完に優れ、物理を呼ぶチョッキカイオーガともシナジーがあり、シンプルにカイオーガの水とザマゼンタの草テラスの相性補完もいいので、ザマオーガでS30で上位で結果を出している構築はなかったものの、ポテンシャルはある並びではないかと思い今期はこの並びを開拓しようと思いました。

両禁伝がムゲンダイナがどちらも厳しいことを考慮すると、ステ撒きディンルーと襷パオジアンはこの軸の取り巻きとしてかなり適していると思い続投。特にチョッキオーガ+草テラスザマの並びだと特殊禁伝2枚による役割集中がきついため、襷パオジアン(対オーガ入りを考えると電テラ必須?)はそのような構築に対して対面選出として選出をまとめる上では必須と思いました(ザマオーガともに高速とは言えないため、早い対面枠が構築に欲しいというのもあります)。

最後の一枠として、ここまででルナやルギアあたりが厳しかったため、これらに抗えるように最速挑発悪テラスグライオンを採用しました。この枠は、黒場記念オフの段階ではテツノカシラを使っていて、対ムゲンダイナや対ルギアにおいてはかなりの活躍をしてくれたものの、対ルナアーラがきつすぎたため、グライオンに変更したという経緯があります。

使用ポケモン

<調整意図>
H:あまり
B:最大
S:+2で最速スカーフ黒バド抜き

禁伝枠で物理エース兼詰ませ駒。しかし、実際の構築の物理エースはパオジアンであり、ザマゼンタはどちらかというと見せポケ寄り。ヘイラッシャやグライオン、ランドロスあたりが環境に多く、こいつらを単独で乗り越えるのがかなり困難なので(ランドロスは草テラスを切れば比較的なんとなる寄り)、選出するかどうかの判断は細心の注意を払います。ただ、ザマゼンタの苦手な範囲がうまくチョッキカイオーガや電気テラスパオジアンと噛み合っており、見せポケとしての役割はしっかりこなしてくれたかなと。

テラスタルは草。ザマゼンタに対し、ミライドンは電気技、ウーラオスは水流連打、白バドは宿り木か10万馬力しか打たれないため、ミライ白バドウーラのあらゆる対面を起点にボコボコにできるのではないかと思っての採用。ただ、活躍する場面も確かに多かったものの、そもそもミライ白バド自体が環境から消えていたためどこまで有効だったかは微妙なところ。

ザマゼンタ(盾の王) @ くちたたて
テラスタイプ: くさ
特性: ふくつのたて
性格: わんぱく
181(108)-140-211(252)-90-160-167(148)
ボディプレス / ヘビーボンバー / くさわけ / てっぺき

<調整意図>
HB:陽気パオジアンの電気テラバほぼ耐え
HD:臆病バドのアスビほぼ2耐え
C:あまり
S:ミラーやホウオウあたりを意識

構築における特殊エース。特殊との打ち合い性能が圧倒的であることはもちろん、電磁波でサポートをしたうえでのこのポケモンの制圧力が半端ない。基本的にカイオーガに対して後出しできるポケモンが非常に限られている関係上、中途半端な素早さをサポートできる電磁波撒きとの相性は抜群でした。

テラスタルは対黒バド性能を引き上げるノーマル。黒バド絡みの構築に対する基本選出はだいたいカイリュー+カイオーガ+ザマゼンタorパオジアンなのですが、バドに麻痺が入らなかった場合、眼鏡アストラルビットを連打されるだけで負けてしまうので、それに対する抑止力としての意味が大きいですね。ザマゼンタやカイリューが比較的テラスタル依存しない型ではあるので、黒バド対面では雑に切ってしまうパターンも多かったです。

カイオーガ @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: でんき
特性: あめふらし
性格: ひかえめ
207(252)-108-117(52)-201(100)-167(52)-117(52)
なみのり / かみなり / れいとうビーム / しおふき

<調整意図>
HB:ウーラオスの雨下の鉢巻き水流連打をマルスケ込みで羽休めでほぼ受かる(11n)
HD:眼鏡黒バドのアストラルビットをマルスケ込みで羽休めでほぼ受かる
C:あまり
S:麻痺った最速黒バド抜き

テラスタルを含めた出し負けが非常に少なく、電磁波をケアされずらい(身代わりを押されにくい)という点で非常に優秀な初手麻痺撒き要員。レギュG環境以降ではカイリューの型としては鉢巻きの割合が大部分になったこともあり、ケアされずに電磁波を通せるのが偉い。主な役割は高速禁伝の足を奪う、中速耐久禁伝に対して痺れの押し付け&アンコールによる流し、クッション枠の削りあたり。

軸として初手出しする機会が多いわりに命中不安を打ちまくる関係でどうしても不安定ではありますが、それを補うだけの強さはあったと思います。ただ、(ありがたいことですが)この特徴的な構築で大規模オフである黒場記念の3位決定戦で配信卓に映ったこともあってか、電磁波一点読みの行動をされることもあったのはマイナスポイント。

テラスタイプはカイオーガと合わせてコライドンの一貫を切るためのフェアリー。スケショコライと初手で対面した場合はスケショを無効化しつつ電磁波を通せますし、拘りとんぼで逃げられてもゴツメの削りを入れつつ、次からのサイクルで常に択を押し付けられるので無駄にならない点がよかったと思います。

カイリュー @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: フェアリー
特性: マルチスケイル
性格: ずぶとい
193(212)-138-143(116)-121(4)-131(84)-112(92)
ほのおのうず / でんじは / はねやすめ / アンコール

S30から引き続き使っている電気テラス襷パオジアン。ザマゼンタの説明にも書いた通り、この構築の真の物理エースはザマゼンタではなくこいつだったりします。

環境的にAB炎テラスが増えていた影響もあり、電気テラスがあまりケアされにくくパオジアンをうまく通して勝てる試合は結構ありました。ザマゼンタの苦手なラッシャランドグライママン、カイオーガの苦手なゴリラやドオーあたりに対して電気テラス含めて相性がいいので、攻め駒同士の相性補完はかなり良いと感じました。

レギュIでは聖剣の採用がやや珍しいと思いますが、テラパゴスへの打点になったり、カイオーガが強烈に呼ぶブリジュラスに対する打点になることを考慮して採用しています。剣舞があれば突破できる範囲は増えるので、一長一短といったところ。

パオジアン @ きあいのタスキ
テラスタイプ: でんき
特性: わざわいのつるぎ
性格: いじっぱり
155-189(252)-101(4)-99-85-187(252)
つららおとし / こおりのつぶて / せいなるつるぎ / テラバースト

<調整意図>
HB:ウーラオスの水流連打をオボン込みほぼ2耐え(11n)
D:あまり

ミライドンの一貫を切るための地面枠。主にミライ入りの構築に対してステロを撒いたり、受け系の構築にステ撒きでサイクル破壊を狙ったりするのが役割。ホウオウに対して行動回数を稼いだり、ミライと組まれがちなウーラオス対面でステロを撒いたり、テラス込みでコライに受けだしするためにBに厚めに振っています。

ミライ構築に対して、ディンルー対策枠の白バドレックスにはザマゼンタが、ウーラオスにはカイリューが目を光らせているので、比較的サイクル勝ちはしやすい印象でしたが、Dにあまり振っていないこともあって早々と弱点テラバを押されるとそのまま押し切られるみたいな展開も多かったです。もともとスペックが高いポケモンなのでそれなりの活躍はしてくれたものの、もうちょっとほかのポケモンも試してみてもよかったかなという気もします。

ディンルー @ オボンのみ
テラスタイプ: フェアリー
特性: わざわいのうつわ
性格: わんぱく
261(244)-130-187(196)-67-109(68)-65
じしん / ステルスロック / まきびし / ふきとばし

<調整意図>
H:ポイズンヒール最大効率
D:余り
S:最速

構築経緯にも書いてある通り、あまりにもコライルナがきつかったため入ってきた最速はたき挑発グライオン。最終日に加入しましたが、ぽっと入れて使いこなせるわけもなく、正直あまりうまく使うことはできていませんでした。

ザマゼンタが誘うポケモン全般に強く、挑発と合わせてホウオウ絡みのサイクルなんかもなんとかできるのでうまく使えば全然やれそうな気がしているだけにポテンシャルを活かせなかったのがもったいなかったです。

グライオン @ どくどくだま
テラスタイプ: あく
特性: ポイズンヒール
性格: ようき
179(228)-115-145-58-99(28)-161(252)
はたきおとす / ちょうはつ / まもる / みがわり

戦術と解説

主な禁伝の組み合わせに対する選出と立ち回り

  • 黒バドザシアン

基本選出:カイリュー + カイオーガ + ザマゼンタ
基本はカイリューを初手出しして、だいたいの場合にザシアンか黒バドが初手で出てくるので電磁波を入れて裏のカイオーガでワンパンできる状況に持っていきます。相手の立ち回りやザシアンの技構成次第ではカイリュー一体でだいぶ荒らすことができますし、カイリューが早々と倒されてしまってもだいたいの場合はザマゼンタとカイオーガで詰められることがほとんどなので、この並びにはほとんど負けることはありませんでした。

パオジアンがザシアンに勝てる型ではないので基本的にはカイリュー+カイオーガ+ザマゼンタで選出したいところですが、どうしても難しそうであればやむなくパオジアンを選出することもありました。

  • 黒バドコライ

基本選出:カイリュー + カイオーガ + パオジアン
こちらも先発はカイリュー。コライドンと初手で対面してしまった場合はフェアリーテラスを切って電磁波をばらまきます。基本的にはフェアリーテラスカイリューとカイオーガでコライドンの一貫を切りながら全体的に麻痺を撒いたり削ったりしたうえで、最終的にパオジアンを通すことを目指します。

  • 黒バドホウオウ

基本選出:カイリュー+カイオーガ+パオジアン
こちらも初手はカイリューですが、受け気質が高い構築の場合はパオジアンの初手もあり(特にグライラッシャ系)。型にもよりますが、ホウオウはカイリューの電磁波渦アンコで削っていける場合が多く、うまくホウオウを削ってパオジアン圏内に入れられればだいぶ楽になります。

  • コライオーガ

基本選出:カイリュー+カイオーガ+パオジアン
初手カイリューで、コライと対面したらテラスを切って電磁波、カイオーガと対面したらカイオーガ引き。カイオーガを削る手段が乏しいので、カイオーガミラーで頑張って削ってパオジアン圏内にいれるか、パオジアンの電気テラバを入れることができるかが勝負の分かれ目です。ただし、パオジアンにテラスを切ってカイオーガを倒した後、裏からくるコライが止まらない展開も割とあるため、できればカイオーガミラーでいい感じに削りあうのが望ましいです。

  • コライルナ

基本選出:カイリューorディンルー+カイオーガ+パオジアンorグライオン
基本的な考え方はカイリューかディンルーでフェアリーテラスを切ってカイオーガと合わせてコライの一貫を切りつつ、設置物で全体的に削るか、ルナに電磁波を入れてカイオーガのしおふきでしばきに行くか。シーズン終盤はあまりディンルーが信用できず、カイリューでの選出ばかりしていましたが、もう少しディンルーを選出してもよかったかなという気もしないでもないです。この並びに最終日付近全然勝てなかったのが前期の一番の反省点です。

  • ミライ白バド

基本選出:ディンルー+ザマゼンタ+カイリューorカイオーガ
相手の構築にウーラオスがいればカイリュー、いなければカイオーガの選出が基本。
立ち回りとしては、ディンルーでステロを撒いて、ウーラオスにはカイリューのゴツメで削りを入れつつ、最終的には草テラスザマゼンタを通すプラン。しかし、シーズン中盤以降は全然当たらなくなってしまったので、草テラスザマゼンタの有用性はなんとも言えないところです、、、

きついポケモン

  • ルナアーラ

環境で幅を利かせていたこいつに全然勝てなかったのが今期の一番の敗因。カイオーガで頑張ってうちあうか、先にHP優位・残数優位を取ってグライオンかカイリューでTODを目指すか、パオジアンのつらら怯みお祈りするかくらいしか勝ち筋がないので、もう少しきちんとこのポケモンと向き合うべきだったなぁと思います。

  • ハバタクカミ

環境からだいぶ減ってたのが幸いですが、いざ出てくるとかなり面倒な相手でした。ザマゼンタが出せていればヘビボンで比較的らくに処理できますが、ザマゼンタが出せない場合もそれなりに多いため、そうなってくると倒すのに意外と苦労します。

おわりに

S31おつかれさまでした!
今期はカイオーガ+ザマゼンタという並びを開拓していたわけですが、コライルナが環境を席巻していたこともあって、なかなか勝ち切ることが難しいシーズンになってしまいました。少なくとも、もう少し前の段階できちんと対策を考えていればもう少し勝てていたかもしれませんが、終盤あまり潜れなかったこともあって対応が遅れたのが最大の敗因です。

コライルナさえ克服すれば、少なくとも渦アンコカイリュー+チョッキカイオーガ+ザマゼンタ+電テラパオジアンまでの並びは悪くない並びだと思うので、もう少し改善の余地もありそうではあります。

いつも通り、最終日の動画は録画しているので、後日後付け実況を入れてYoutubeにアップロードする予定です。

投稿日時 : 2025/07/02 23:48

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