ポケモンパーティ構築(シングル)

【レート2031】s23シングル最終145位 「数値の徹底追求」レギュHスタン

2024/11/03 13:32 / 更新:2024/11/03 16:05

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投稿者:菖蒲湯(@Kyk6Fk2G2hkSeKO)

ポケモンSV / シングル / シーズン23 / 最終145位

s23お疲れ様でした〜。

今季は「特定の構築を使った」というより、どちらかと言えば「軸の3体を固定して、補完枠の3体を最後まで変更しながら戦う」という潜り方をしていました。そのため決まった構築の形は無く(「最も多く使っていた並び」と「最後に使っていた並び」をTwitterには上げたのですが)、記事の書き方が非常に難しいです。
色々考えた結果、「軸の3体」と「特に強かった補完枠2体」と「あまり刺さらなかったが使ってて面白かった1体」を書かせていただくことにしました。
最終日にこの6体の並びを使った時間も確かにあるので、ポケ徹の記事投稿における禁止行為には抵触していないものと考えます。

完成度は決して低くないのですが、S23が終わってから振り返ると補完枠の選定に自分自身で納得できない気持ちもあり、レンパは無しです。ごめんなさい(気が向いたら出すかも)。
以下、たまには常体で書いてみます。

使用ポケモン

構築の核。
うず、はね、アンコールまで確定としたとき、最後の技の候補が「電磁波、まもる、光の壁、りゅうせいぐん」の中から選択であったが、後述の眼鏡サーフゴーサーフゴーと合わせる関係で電磁波を選択。
テラスタイプは毒も候補だったが、対ガブリアスガブリアスガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)性能を考えたときにどうしても窮屈だったため渋々フェアリーテラス。だが今思うと草とかでも良かった。

H-実数値197(奇数の中で最大値)
B-11n
C-4振り(5点振り)
D-C実数値198ガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)のブラッドムーン×2を残飯込みで確定耐え(〜99.5%)
S-準速ガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)抜き

めっちゃ硬い眼鏡。
前季のサーフゴーサーフゴーはチョッキ、スカーフ、先制の爪、マント、残飯、風船などが主要な持ち物となっており、相対的にメタから外れていたように思う。「一点読みされない眼鏡」は、サフゴ界隈の中では前季最強の型だった。
また、レギュHのサーフゴーサーフゴーはミラー以外で「Sに振ることで有利不利が逆転する相手」がほぼ存在しないため、基本的にSには振り損だと思っている。
火力にあまり振っていないため、少しでも火力を補うために鋼テラス。
シャドボとゴルラ以外の技を必要だと感じたことが一切無かったため、残りの技は試合の中で必要に応じて「耐久サーフゴーサーフゴー」としての運用に切り替えられる「トリック」と「自己再生」を選択。実際オオニューラオオニューラコノヨザルコノヨザルを詰ませることが多々あり、かなり理に適っていたように思う。

H-実数値193(奇数の中で最大)
B-A特化カイリューカイリューの+1地震を最高乱数切り耐え
C-22n(眼鏡の1.5倍補正意識)
D-C特化サーフゴーサーフゴーのシャドボを最高乱数切り耐え
S-準速ガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)抜き、自分のカイリューカイリューと同速

超火力と超耐久により、レギュHにおいて最も対面性能の高い駒。また、頑丈、持久力、エレクトロビームなど全て踏まえた上でブリジュラスブリジュラスを安定処理しやすい貴重なポケモンでもある。
残飯カイリューカイリュー、眼鏡サーフゴーサーフゴーと合わせることで実性能が2倍にも3倍にも膨れ上がる、最高のトリオだった。
ここまでの3体が「構築の軸」。

H-実数値219
B-A実数値200のポケモンの威力360技(オオニューラオオニューラのインファイトなど)を最高乱数切り耐え
C-11n
D-偶数(チョッキの1.5倍補正が乗ったときに効率が良い)
S-4振りガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)抜き

先月色々使った補完枠の中で一番強かった。
終盤に耐久振りの飛行テラスサーフゴーサーフゴーが増加しており、エレクトロビームで切り返したいと思ったため急遽考えた型。軸の3体で重くなりがちな「鋼タイプ」への打点を意識して、自然にボディプレスを採用できる持久力で運用した。

H-総合耐久意識でDと振り分け
B-偶数(持久力補正意識)
C-11n
D-無振りガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)の大地確定耐え、無振りサーフゴーサーフゴーの+2シャドボを余裕を持って耐える
S-4振り

補完枠の中で二番目に強かった。
炎テラスはエスパー打点が通らないマスカーニャマスカーニャサーフゴーサーフゴードドゲザンドドゲザン辺りのポケモンに耐性を持ちつつ抜群を突きにいくことができる。
後述のアーマーガアアーマーガアと一緒に並べることで相手が勝手にバトンを警戒してくれるので、アシパや炎テラバが通りやすかった。単体でグライオングライオンの打開ができないため完璧な受け崩しとはなりえないが、相手視点だとクエスアマガ軸にグライオングライオンはかなり投げにくいため受けルに対してはほとんどこいつ1体で勝てていた。

HB-できるだけ高く(11nのラインは上回るように)
C-偶数かつ端数振り(瞑想の1.5倍補正意識)
D-偶数かつ端数振り
S-+1状態で最速オオニューラオオニューラと同速

リドルさんが好きそうなアマガ。
レギュHにおけるプレッシャーうらみアマガはガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)のブラッドムーン、カイリューカイリューの神速、グライオングライオンの身代わり、ヘイラッシャヘイラッシャの地割れなど様々な技を枯らしにいけるため、ネタポケモンではなく本気で採用に値する。
そもそもアーマーガアアーマーガアなんてどうせとんぼと羽と挑発しか押さないのだから、残る1枠に「相手に読まれない技」を採用するくらいの余裕はある。
……などと思っていたのだが、思っていた以上に生きる機会は少なかった。
実際にはクエスパトラクエスパトラと組ませることで「クエスアマガ」の並びに見せかけること、前季爆増していた地面テラスカイリューカイリューを抑制すること、単体でグライオングライオンを打開することが主な役割であり、「うらみ」という技自体は別にあっても無くても良かった。少しは生きた試合もあったし使ってて楽しかったので良しとする。
こいつにテラスを切るつもりはほとんど無かったため、「特定の状況下で生きるテラスタル」として草を選択した。ほうしや宿り木に対して1ターンもらえつつ電気技に耐性も付けられるため噛み合いは良く、もっと使われても良いと感じるテラスタルであった。

H-最大値
B-11n
D-余り
S-無振りガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)抜かれ

戦術と解説

構築経緯

環境初期、バトンパや壁パ、ママングライや受けループ、スタンパや天候パなど様々な構築が雑居しており、全てに安定して勝つことが非常に難しかった。しかしそれらを実際に自分で使ってみると、ことごとく「見えないメタ」や「汎用性を落とした弱い対策」で崩されるため安定しなかった。
そのため、今季は「数値と柔軟性の高いスタンパ」で環境に対抗するべきであると結論づけた。

レギュHで使用可能なポケモンの中では、明らかにカイリューカイリューサーフゴーサーフゴーガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)ブリジュラスブリジュラスの「数値」が抜けており、この4体のいずれか(もしくは全て)を「強く」使うことが強いスタンパを組むための必須条件であると考えた。
そこで、この4体それぞれの「どういった数値」「どういった性能」が特に高いのかを具体的に言語化していくことにした。
結果、自分の結論は以下のようなものであった。
カイリューカイリュー……マルスケ込みでの「耐久数値」
サーフゴーサーフゴー……「ゴルラの火力」と「補助技カット&毒無効による崩し性能」
ガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)……「超火力と超耐久による撃ち合い・クッション性能」
ブリジュラスブリジュラス……持久力の場合は「物理アタッカーの拒否性能」と「ステロ、ドラテ、ほえるによる流し性能」(←ギミックパへの有効な対策になりうる)、頑丈の場合は「行動保証&絶妙な素早さによる対面性能」

この4体全てを最初は軸にするつもりであったが、自分で使ううちに「ブリジュラスブリジュラスのピーキーさ」に気付く。頑丈、持久力ともに最大値は凄まじいが、その最大値を引き出せるかどうかは自分でコントロールしにくいと感じた。
そのため、あらゆる型で使用感の良かったカイリューカイリューサーフゴーサーフゴーガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)のみ確定として、ブリジュラスブリジュラスの採用は一旦保留とした。

型の当てはめは後から行うことにして、次にカイリューカイリューサーフゴーサーフゴーガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)という並び自体の考察を進めることにした。3体全てを「自然」で「強力」な型で採用するということを前提にしたとき、弱みは大きく4つあると思った。

  1. グライオングライオンの打開が難しいこと(=ママングライや受けループに簡単に詰まされる)
  2. 受け崩しが難しいこと
  3. 3体とも足が遅いため、コノヨザルコノヨザルガブリアスガブリアスなどの「崩しに寄せた中速アタッカー」の安定処理が難しいこと
  4. 流しに向いた駒がないため(ガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)のあくびは身代わりやラム等で簡単に拒否される)、壁や天候展開など「相手のやりたいこと」をかなり自由に通させてしまうこと

そのため、補完枠はこれらの弱みをカバーできるようにする必要があった。

これを念頭においた上で、カイリューカイリューサーフゴーサーフゴーガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)の型を詰めていった。多くの構築に出していく3体になるため、「妥協せず、とにかく数値の高さを引き出すこと」を徹底した。

まずカイリューカイリューの持ち物はとんぼやクイタン、しんくうはなどの半減低火力技に強力な裏目をつけられる残飯にしようと決めていた。
この時点でうずアンコ型かじしんしんそく型の二択であるが(飛行テラバ型はどうしてもテラス前提になってしまうため、「数値と柔軟性の高い構築にする」というコンセプトから逸脱する)、カイリューカイリューの強みである「耐久数値」を最大限引き出したかった&じしんしんそく型は単純にガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)と役割がかぶるため、努力値を全て耐久に回せるうず羽アンコ型に決定した。

次にガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)を考え、即チョッキに決定した。こちらのカイリューカイリューが相手のサーフゴーサーフゴーに弱い型であること、単体でブリジュラスブリジュラスの処理が安定することが決め手である。

最後にサーフゴーサーフゴーを考え、これも眼鏡に即決まった。カイリューカイリューの電磁波と合わせて最大値を出せること、環境にチョッキやスカーフやゴツメなどが増えていたため「一点読みのメタから逃れつつ使える最強の持ち物」だと感じたことが決め手である。

ここまでの3体はかなり早い段階で決まり、調整や技構成など含めて最後まで変わることは無かった。手前味噌だが、軸の3体は芸術と呼べるレベルにまで仕上がっていると思う。

残りの3枠は毒びしマスカ、鉢巻ガブ、ドラテほえるブリ、クエスアマガ(普通の瞑想バトンのバージョンも)、鉢巻セグなど色々試し続け、最終日の最後まで考察と試運転を続けていた。

コンセプト

多様化した環境に「数値」で対抗するレギュHスタン

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございました。
質問や分かりにくかったところ、感想などあればぜひコメントください。
構築記事は以上になりますが、少し雑文を書こうと思います。興味のある方だけ読んでいってください。

自分語り

正直納得のいく結果とは言えず、疲労感の方が大きいです。
このゲームやってる方ならご存じでしょうが、「もう一度頑張る」ってのも簡単ではありません。時間も労力も凄まじいものを要求されます。

自分は現在大学4年生で、春から社会人になります。
もう学生じゃない、若くない、そんな気持ちがじわじわと胸を圧迫してきます。
Twitterで軽く述べたのですが、先月とてもショックなことがありました。
頭が真っ白になって、鼓動が止まらなくて、この先何も上手くいかないって気持ちになりました。
何日も寝込み、実家に帰ってようやく少し落ち着けました。しかし体調が完全に戻ったとは言いがたく、今も気分は沈んでいます。すごく大事な友人を何時間も電話に付き合わせてしまい、迷惑も掛けてしまいました。

最近、一日ごとに「焦り」のようなものが強くなっていきます。「価値あること」とは何なのか、ずっと考えています。
色々自分なりに精一杯やってきたつもりだったけど、本当にこれで良かったのか。
僕は自分の人生を、どう割り振るのが正解だったのか。この4年間で「あのとき」や「あのとき」にどう振る舞って、どんな自分だったら、違う結果になっていたのか。
ぐるぐると同じようなことを何度も何度も考えています。
最近、落ち込んでばかりです。

ポケモンに没頭するのは楽しいし「価値の無いこと」だとは思わないけど、熟考した上で結果が出せないとむなしさだけが残ります。

S23というか、前季というか、10月は、
疲れた……。

投稿日時 : 2024/11/03 13:32

最終更新日時 : 2024/11/03 16:05

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コメント(3件)

1(@ymzzz___)
コメント失礼します。
カイリューを先発で投げるか、後発で投げるかどちらが多かったですか?
先発だとこだわりトリックのケアが難しかったりテラスを切らされて地面の一貫ができる。
後発だとシンプルにステロが痛い
という理由で自分では強く運用する方法が思いつかなかったのでカイリューをどのように運用していたかを教えて頂きたいです。
24/11/05 00:26
2菖蒲湯(@Kyk6Fk2G2hkSeKO)
ゆさん、コメントありがとうございます。

どちらが多かったかというのは難しいですね……先発でも後発でもガンガン投げました。
というのも、こだわりトリックはやってくる相手が限られているため読みやすく、初手からテラスを切らなければならない対面というのも意外にそこまで多くはなかった印象です(たとえば初手ガブリアスガブリアスと対面した場合、非テラスうずを押していました。初手のガブはステロ型である可能性が高いことに加え、鉢巻げきりんは確定耐え、スケショも4発ならば確定耐え&5発でも陽気ならほぼ耐えと、思いの外「1ターン見る」余裕くらいはあるんですね)。

後発から出したときのステロもたしかに嫌なのですが、そもそも残飯自体がある程度ステロを緩和できる持ち物でもあり、毛嫌いする必要はないかなと思います。

運用のイメージとしては「こいつで3タテしにいく」というよりは「サーフゴーサーフゴーガチグマ(アカツキ)ガチグマ(アカツキ)の補助をする」というくらいの認識であり、わりと粗末に使っていたかなーという感じでした(「他の2体よりこいつにテラスタルを使うことが自軍に最大利益をもたらす」と判断した場合は当然切りますが)。

レート2000、応援してます。
頑張ってください👍
24/11/05 11:52
3(@ymzzz___)
ありがとうございます。
自分がずっと隠密マントで使っていたので残飯の使用感を聞けたのは記事が少なかったこともあり非常に助かりました。
前期も前々期も後少しというところで溶かしてしまっているので今シーズンこそは2000目指して頑張ります!
24/11/08 00:59

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