ポケモンパーティ構築(シングル)

【S20シングル最終808位】フロルチオンザシアンサイクル

2024/08/03 14:25 / 更新:2024/08/03 14:26

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投稿者:神崎きんじろう(@KinJiro_games)

ポケモンSV / シングル / シーズン20 / 最終808位

レンタルチーム有

こんにちは。神崎きんじろうと申します。
シーズン20で最終3桁を取ることができたので構築記事を書きたいと思います。ザシアン構築は対面構築が一般的ですが、S18の時と同様にザシアンの優秀なタイプに着目したサイクル構築になっています。

S18使用構築
パーティ構築/6006

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使用ポケモン

<調整意図>
HB:陽気ランドロスの地震ほぼ耐え
HD:臆病黒バドの眼鏡アストラルビットほぼ耐え
S:最速ツツミ抜き
A:残り

禁止伝説枠。シーズン18から引き続き禁伝はザシアンを使っていました。
基本的な動かし方は、特性を雑に使って丁寧にサイクルを回すか、できるだけ温存して一気に全抜きを計るか。ザシアン以外の選出2体でサイクルを回しつつ相手に負荷をかけ、最後にスイープする動きが理想ですが、さすがに一般枠2枚で有利サイクルを形成できることは多くないので、サイクルパーツとして使わざるを得ない場合も多いです。

わざは一致技の巨獣斬、じゃれつくに役割範囲を広げるテラバースト、そして抜き性能を高める剣の舞を採用。剣の舞の直接の採用理由は、構築上剣の舞+水テラバを使う以外にミライアマガを崩す手段がなかったからですが、サイクルパーツとして運用する関係上、特性が有効利用できない場面が多く、足りない火力を補ってスイープ性能を高めるという意味で使用感は良い感じでした。

テラスタイプはS18に引き続き水。地面が主流だったS18と比べると読まれやすいのが微妙なところですが、ザシアンを受けに来る地面枠や炎枠を返り討ちにできる点はやはり無難に強い。初手ワダチ対面などでテラス暴れして数的有利をとる動きが強かったですが、構築的にザシアン以外はパオジアンに基本不利であり、テラスを切ったザシアンが不意打ち圏内に入ってしまうとほぼ負けなので、相手の構築にパオジアンがいる場合は無理は禁物。

努力値調整はHAS振り分け。S18から少しだけ配分効率が改善されています。環境的にはSに振らずに草分けでそれを補うザシアンが多いですが、サイクル下で相手に圧をかける関係上、初速でパオカミを抜けないと話ならないのでS振りは必須です。

ザシアン(剣の王) @ くちたけん
テラスタイプ: みず
特性: ふとうのけん
性格: ようき
189(172)-188(140)-138(20)-90-137(12)-207(164)
きょじゅうざん / じゃれつく / テラバースト / つるぎのまい

<調整意図>
HD:臆病黒バドのテラスドレインキッスほぼ2耐え
B:あまり

ザシアンが苦手とする地面やヘイラッシャに対して後出ししつつ、有利サイクルを仕掛けるための相方。ザシアンがあまりテラス依存しないこともあり、テラスを切って使いたいチオンジェンとの相性は割といい感じです。また、ザシアンが対禁伝(主にミライドン)に対して型のかみ合い次第になる場面が多く、相手の型を見るための偵察役という意味でも悪くない組み合わせだったかなと。ついでに言うと、数は少ないもののザシアンが苦手とする日食ネクロズマにめちゃくちゃ強い点も高相性です(最終日にやたらと日食ネクロに当たってチオンジェンでボコボコにしてました)

このポケモンを使うのは初めてだったのですが、とにかく誤魔化し範囲が広く、かなりのポテンシャルを感じました。素のタイプで黒バド、ミライ、カイオーガ、ルナアーラの主要特殊禁伝に抗うことができ、テラスを切ることで白バド、コライ、ザシアン、ホウオウあたりの物理禁伝にもある程度誤魔化しがきく上に遂行速度の遅いルギア、テラパゴスあたりにもやどみがで嵌め体制に入れるということで、選出の幅を広げるという意味でも動かしやすかったです。

一方で、身代わり持ちにはめっぽう弱く、相手の型次第ではそのまま負けにつながる試合も少なくないためそのあたりのケアは必須ですね。特に対黒バドではテラス身代わりで完封されてそのまま裏まで貫かれる展開も多く、安易にあと投げするのはかなり危険。今シーズンの中期以降にウーラオスの身代わり採用が爆増したこともあり、そのあたりはちょっと向かい風だったと言えるかもしれません。それでも、TODという強引な勝ち筋をつかむ動きなんかもできる場面が多く、頼りになるポケモンでした(20分間ひたすらチオンジェンで宿り木身代わり守るを繰返してTODで勝ち切るみたいな展開も少なくなかったです)

テラスタイプはザシアンと同じく水。ザシアンとチオンジェンで炎の弱点が一貫してしまうのでそれを半減して1ターン得ることが主な理由です。ザシアン構築を使っているとどうしても重くなる炎ポンを意識して炎も捨てがたいですが、ザシアン・キラフロル・チオンジェンという基本選出を考えると地面の一貫は作れないのでやむなし。

努力値調整は誤魔化し範囲を広げるためにHBD振り分け。

チオンジェン @ たべのこし
テラスタイプ: みず
特性: わざわいのおふだ
性格: おだやか
192(252)-94-144(188)-115-180(68)-90
やどりぎのタネ / イカサマ / まもる / みがわり

<調整意図>
HD:臆病黒バドのアストラルビット2耐え
C:残り

チオンジェンと相性のいい毒菱を撒いたり、ザシアン・チオンジェンで一貫する炎(特にザシアンの天敵かつ身代わり貫通のラウドボーン)に対して後投げしてサイクル優位を取るのが主な役割。襷やレッドカードなども試しましたが、一番使いやすいと感じたチョッキを採用。比較的素直な型のポケモンが多い本構築において、汎用性を保ちつつ相手の認知をずらすという意味でもチョッキの選択は悪くなかったかなと。

初手で特殊と対面勝ちして数的優位を取ってからチオンジェンでTODを仕掛ける or 物理に対面負けしつつ毒菱を撒いてチオンジェンを軸とした有利サイクルを仕掛けるという相手から見えにくい試合の組み立てをできることから、初手性能は抜群でした。チオンジェンがとんぼがえりを押されやすく、そこに合わせてローリスクで毒菱を撒けることや、冒頭に書いたように炎(イーユイ、ラウドボーン、炎ポン、ヒトム等)に対するサイクルパーツになれることから、裏におく価値も高く、柔軟な選出ができる点もよかったです。

テラスタイプは地面。主には初手でミライドンに対してテラス暴れをしつつ、ザシアンと合わせてミライドンの一貫を切るのに使います。チョッキミライドンに対してはテラス大地の力もそこまでのダメージになりませんが(半分前後)、スカーフでないことさえ確認できればザシアンで上から縛り易いのでそれはそれでOKという考え方です。こちらの地面テラスに合わせて電気技を打ってくれれば爆アドですが、地面テラス警戒で流星群などを打たれてもミライドンのチョッキの確認ができる(スカーフでないことが確認できる)or 8割くらいまでミライドンを削ることができるので即負けということはなく、比較的ローリスクハイリターンな動きだと思います。

努力値調整は対特殊の対面性能を上げるためにHCD振り分け。HDのラインを黒バドのアスビ(ほぼ)2耐えにしてますが、もうちょっと振ればミライドンの流星群2連を耐えるラインまでいけるので、役割を考えるとそっちのほうが良かったかもしれません…

キラフロル @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: じめん
特性: どくげしょう
性格: ひかえめ
189(244)-67-110-181(116)-120(148)-106
キラースピン / パワージェム / ヘドロウェーブ / だいちのちから

<調整意図>
H:ステロダメを意識して奇数でできるだけ高く
B:ぶっぱ
S:電磁波入りの最速135族抜き

軸の3体で厳しいコライドン構築やミライオオニューラに対して出していく物理クッション。軸の3体で一貫する鋼・格闘を両半減できたり、炎地面・氷地面などの攻撃範囲に対して強く出られることからも補完枠としての適性も良好。水ラオスや炎ポンに割と強く出られる点もいい感じ。

採用当初は本当にピンポイントで刺していくポケモンになるかと思いきや、思ったよりも幅広く役割を持てて想像よりもだいぶ使いやすかったです。こいつを裏においておくと、ザシアンがメタモンにコピられても何とかなるという点も良きです。また、汎用性の高い電磁波や挑発が偉く、ザシアンが苦手とするヘイラッシャやラウドボーンにある程度の役割を持てるのが大きいですね。威嚇によるサポートも〇。

炎格闘半減ということで、対コライに対する安定感は良好。ただし、素のコライドンに対して打点が弱いので、まずはコライ-ザシアン対面を作って炎や鋼テラスを切らせつつギャラに引く動きを心がけました。対コライはこいつのゴツメが主なダメージソースなので、とにかくコライ以外で無駄にHPを消耗しないような立ち回りを意識。

晴れ下でハバタクカミとの対面を作られると厳しい(S活性だとザシアンが上を取られるため後出しがかなり怪しい)ので、コライとの有利対面ではカミの後出しを咎めるために電磁波から入るのが基本。グライオンやガチグマ引きをあわされると展開は苦しくなりますが(特にガチグマ)、それでもカミ対面を作られるよりはましなのでやむなしです。

一時期はこの枠に同じタイプのペリッパーを使っていましたが、耐久値が足りないのと汎用性の低さを考慮して結局はギャラドスに落ち着きました。雨を降らせるとザシアンの水テラバのリーチが伸びるとか、カミの活性を妨害できるとかいい点もあるにはあるんですが、役割対象であるはずの相手のウーラオスの水流連打のサポートまでしてしまうのがキツイ。

テラスタルはコライドンのスケショに合わせるためのフェアリー。これは本当に対コライにしか切らないテラスではありましたが、これで勝ちを拾う試合は数えきれないほどあったので選択としてはよかったかなと。

ギャラドス @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: フェアリー
特性: いかく
性格: わんぱく
201(244)-145-144(252)-72-120-103(12)
たきのぼり / じしん / ちょうはつ / でんじは

<調整意図>
特になしのCSぶっぱ

主にヘイラッシャやグライオン、ラウドボーンを起点にサイクルを崩していく崩し枠。出せる相手は限られてはいたものの、今期はシーズン中ずっと大量発生していたコライカミラッシャグライのような並びにはほぼ選出していたので、選出率自体はそこまで低くありませんでした(このタイプの構築にはエスパーの一貫性が高い)。ギャラドスと同様に水ウーラや炎ポンにタイプ上強いのと、ザシアンとあわせることで古から伝わる鋼+浮いた竜という相性補完が形成できるところもいいですね。

配分は普通のCSぶっぱなのであまり書くことはありませんが、あえて特筆するならば未来予知を採用している点ですかね。ヘイラッシャの技確認の守るの隙に攻撃を設置できたり、雪雪崩のダメージ増加の対象にならなかったり(ラティの耐久が低すぎて雪雪崩のダメージが馬鹿にならない)、先に身代わりを展開されたグライオンに対して未来予知→引き→再着地とすることでポイヒループを抜けられたり、絶妙にテクい動きができて想像以上に便利でした。身代わり貫通&回復阻害のサイコノイズも捨てがたいですが、火力を重視して未来予知を採用しました。

テラスタイプのセオリー通り鋼。環境に多いグライオンに対して(はたきがなければ)完封できるので、今の環境で使うのであれば鋼が無難かなと。

ラティオス @ こだわりメガネ
テラスタイプ: はがね
特性: ふゆう
性格: おくびょう
156(4)-99-100-182(252)-130-178(252)
ラスターパージ / りゅうせいぐん / みらいよち / 10まんボルト

<調整意図>
特になしのCSぶっぱ

対黒バドのサイクル破壊枠。有利対面で炎テラスオバヒをぶっぱなしてすべてを焼き尽くしていました。黒バドの処理ルートとしてはチオンジェンで詰めるルートを想定していましたが、身代わりやアンコールを持たれていると簡単に破綻してしまうので、別ルートの詰め筋が必要になります。イーユイの苦手な神速カイリューに対してチオンジェンが比較的強く出られたりと両者の補完関係は良好で、相手の構築に応じてどちらの詰め筋を選出するか(同時に選出することもあり)を見極めていました。

わざはタイプ一致の安定打点の火炎放射と悪の波動、崩しのためのオーバーヒートは確定で、のこり一枠は無難にウーラオスに打てるサイコキネシスを採用。もともとはフェアリーテラスを採用してサイコキネシスではなくテラバーストを入れていましたが、そもそもウーラオスと対面することが全然なく、打つ機会が全くなかったので崩し性能を高めるための炎テラスに変更。それにともないウーラオス対策技もサイコキネシスに変更(それでも、サイコキネシスは数えるほどしか打つ機会はありませんでした)。

もともとこの枠はシーズン18のときから続投でスカーフ持ちテツノコウベにしていましたが、ギャラやラティが構築にはいってくることで地面の一貫をあまり意識しなくても問題なくなり、水ウーラに対するある程度安定した引き先も準備できたため、より汎用的で使いやすいイーユイに変更しました。

イーユイ @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: ほのお
特性: わざわいのたま
性格: ひかえめ
131(4)-90-100-205(252)-140-152(252)
かえんほうしゃ / あくのはどう / オーバーヒート / サイコキネシス

戦術と解説

構築経緯

S18からザシアンを使ったサイクル構築を使っていて、ザシアンの特長として

・がっつり耐久に振った受け以外の一般ポケモンにはかなり強く、対面性能は高い
・耐性が優秀なため、着地できる機会は多い
・全抜きするにはテラスで攻撃範囲を広げるのが有効だが、サイクルを回す分には必ずしもテラスは切らなくても十分強い

という強さがある一方で

・物理受けへの崩し手段が乏しく比較的簡単に流されてしまう
・黒バドは明確に厳しい、その他の禁伝はテラスや持ち物次第だが全体的にスカーフやS操作で上を取られると厳しい
・禁伝に対しては互いに型がわからない状態で打ち合うと噛み合い勝負になってしまい勝率が安定しない

という弱点があると感じました。
このような特徴を踏まえ、ザシアンでサイクルを形成することを考えると、幅広い禁伝に対してお茶を濁しつつ型判別できるだけの耐久・耐性を持ち、受けを起点にできるチオンジェンと相性がいいのではないかと考え、ザシアン+チオンジェンという組み合わせで構築を考え始めました。

チオンジェンを使うにあたり相性のいい毒菱は軸として取り入れたい要素であり、この2体で弱点の一貫する炎に対して後出しが安定するポケモンを探したところ、毒菱撒きの筆頭であるキラフロルがこの条件を満たしていたので、ザシアン+チオンジェン+キラフロルの並びを軸にサイクルを形成することにしました(同条件に合致するテツノドクガも試したこともありましたが、ラウドボーンかけられる負荷が弱かったため没)。

キラフロルの型としてCS襷やHBレッカを中心に試したもののしっくりこず、またスカーフミライドン+とんぼのサイクルで回されるとチオンジェンで相手をするのが厳しいという印象を持ったので、何かいい方法はないかとキラフロルの過去の構築記事を読み漁っていたところ、地面テラスチョッキという型が目に入りました。この型であればミライドン構築に対する遂行速度を速めつつ、当初キラフロルに求めていた炎への後出し性能を向上させることができるので上記の問題を解決できると思い、実際に使ってみたところ、かなり使用感が良かったのでこれを軸に構築の完成度を上げることにしました(使い始めて気づきましたが、チョッキフロルを採用することで初手ブエナカミに荒らされすぎるのを避けられる点もかみ合っていました)。

取り巻きを考えるうえでほしい要素としては以下の三点。

A. チオンジェンはヘイラッシャに対して?遂行速度が遅すぎるうえ眠る持ちにTOD負けしがち、?地割れを拒否できない、という難点があるので、地割れを拒否しつつ特殊高打点でヘイラッシャに瞬間火力を出せる

B. フロルをチョッキにしたことで基本選出でコライドン軸を見られなくなったため、ほぼ専用でも構わないので対コライ軸に対して安定して投げられる

C. チオンジェンで黒バドを見るのは身代わりやアンコであっという間に破綻するので、上から弱点で殴れる(主要なテラスに対して高火力等倍以上で殴れるのが望ましい)

まず、Aを満たすポケモンとしてはS18で使っていた風船サーフゴーを検討しましたが、さすがに炎の一貫がやばすぎるため眼鏡ラティオスを採用。鋼テラスにして未来予知を搭載することで増えていたグライオンにも役割を持てること、水ウーラオスや炎ポンに強い見た目をしている点が評価ポイントです。

Bについてはウインディやペリッパー、カバルドン等、色々と試してみましたが、やはり水ラオスや炎ポンに対してある程度強いポケモンが望ましいという観点からHBゴツメギャラドスを採用。ギャラドスを採用したことで、ミライ-オオニューラに対する安定感が向上したことや、挑発のおかげで環境に増えていた身代わり搭載のウーラオスに抗える点もいい感じでした。

Cとしては、個別紹介で書いた通り当初はS18に引き続きスカーフコウベを使っていましたが、AとBを解消するうえでラティとギャラを採用したことで、地面の一貫をあまり意識しなくてよくなったため、汎用的に使いやすいスカーフイーユイに変更。

こんな流れで構築が完成しました。

主な伝説への選出

ザシアン(王)ザシアン(王) + イーユイイーユイチオンジェンチオンジェンから1~2体 + キラフロルキラフロル or ギャラドスギャラドス

初手で黒バドを出されることが多く、基本的にはザシアンかイーユイ先発で初手の黒バドと打ち合って、そこからサイクルを展開します。ザシアンは黒バドに対面勝てませんが、黒バドを削ることが優先なので、初手は打ち合ってからイーユイかチオンジェンに引く動きをしていました。イーユイ先発の場合は炎テラスオバヒをぶっ放す。炎テラスオバヒはチョッキHヌメルゴンですらごっそり削れるので、有利サイクルに持ち込めます。

オーロンゲからの壁展開系の場合はチオンジェンでやどみがの起点にしつつ、うだうだ時間を使って壁を枯らす動きをしていました。オーロンゲ・チオンジェン対面は今シーズン何度もやらされましたが、まもるに合わされて裏への素引きされることだけは絶対に避けるよう意識しました。身代わりアンコなども考えると、身代わりに交代をあわされることすら避けたいところ(オーガポンがいる場合はイカサマを、それ以外には宿り木を交換際に入れたい)。

対黒バドは多少犠牲を払ってでもとにかく早めに削って、フリーで動かせるターンを減らすことが最優先事項でした。一手間違えるとそのまま負けに直結するため、どうしても型のかみ合いにならざるを得ないことが多かったです。

体感相性は五分程度

ザシアン(王)ザシアン(王) + ギャラドスギャラドス + ラティオスラティオス or イーユイイーユイ or チオンジェンチオンジェン

コライ+カミ+ラッシャ+グライオンのような並びが圧倒的に多く、基本はザシアン+ギャラドス+ラティオスの選出をしていました。相手の選出はほぼコライ+カミ+ラッシャ(たまにグライオン)だったため、コライドンに対してギャラ、カミに対してザシアン、ラッシャ・グライに対してラティという役割つけでサイクルを展開。コライを初手で出されることが多かったので、それにザシアンを合わせてスカーフ判別しつつテラスを切らせてからゲームを初めます。

個別紹介にも書いた通り、相手のこの選出に対してはラティの未来予知の刺さりがかなり良く、ラッシャかグライ対面で設置することでサイクル破壊できることが多かったです。ただ、機械的にサイクルを回していると釣り交換等でサイクル負けすることが多かったので、ここぞというタイミングで1度は読み勝たないと厳しかった印象(特にコライがとんぼ返りもちだとどこかで一度は合わせないと厳しい)。とはいえ、全体的にはこちら有利のサイクルを展開でき、環境に多かったこの並びに対してそれなりの勝率を確保できたことが今期の結果につながったかなと思います。

体感相性は有利

ザシアン(王)ザシアン(王) + キラフロルキラフロルチオンジェンチオンジェンから1~2体 + ギャラドスギャラドス

ほぼ初手でミライドンが出てくるので、キラフロルを合わせて地面テラス暴れからゲーム開始が理想。きれいに決まればほぼそのまま勝ち切れますし、読まれて流星群から入られてもまだまだゲームは続けられるローリスクハイリターンの動きです。

それができないケースとしては、主に?オーロンゲ入り、?炎ポン入り、?アーマーガア入りの三つで(?と?が同居しているパターンも多い)、理由としてはそれぞれ?ほぼオーロンゲ初手で出てきてミライドン・キラフロル対面を作れない、?キラフロルにテラスを切ると炎ポンが止められない、?ミライ-アマガの崩し手段がザシアンの剣舞水テラバしかない、ため。この場合はチオンジェン初手から入り、まもるでミライドンの行動を見てからゲームスタート(初手ミライドンは積み技はほぼなく、チオンジェン・ミライドン対面で素引きされることもないためノーリスクで相手の行動がみられる)。対オーロンゲではまもみがの起点にしつつ、うだうだ時間を使います。

ミライドン-オオニューラの構築に対しては、ほぼオオニューラが出てくるのでギャラドスを選出。オオニューラに対しては(フェイタルクローで変なものを引かなければ)後出しから処理 or 流しができるので、まあまあ何とかなります。オオニューラが出てこなくても、ランドロスやハッサムが出てくることが多いためそんなに腐ることはなかったです(ランド・ギャラ対面では、とんぼからのミライ着地を咎めるために自信満々で地震を押していましたw)

体感相性はやや有利

ザシアン(王)ザシアン(王) + それ以外から2体

今期一番苦労したのが対ザシアン構築です。ザシアンミラーでのテラス次第なところはありつつも、こちらのザシアンが対面構築系のザシアンにあまり強くないのでシンプルにザシアンが重い。特に初手でこちらのザシアンがテラスを吐かされる展開になると、くさわけでごっそり削られつつ上を取られてそのままザシアンが止まらない、みたいな展開が多発していました。

初手で不利対面だとそのままずるずる負けてしまうことが多く、初手有利対面でようやくゲームになるというくらい、苦手意識をもっていました。特にガッサ入りのザシアン軸には一度も勝ててないです。最終日に苦戦を強いられたのも、最終日にやたらとザシアン構築とマッチングしたせいですね。

体感相性はかなり不利

その他の伝説

対ホウオウ
シーズン中期まではザシアンの水テラバで強引にホウオウを持って行ってそのまま勝ち切れる展開が多かったものの、終盤はホウオウ+ドヒドの並びが戻ってきた印象で、崩し切れずに負ける展開が多かったです。最終日にあたったホウオウ軸には(多分)全敗してました…

対テラパゴス
食べ残し系はできればキラフロルで毒菱を撒いて、テラパゴスはチオンジェンでやどみがで嵌めていました。やどみが体制に入れれば最悪毒が入ってなくても何とかなるので、比較的勝ちやすかったです。拘り系は初手で出てくることが多いので、キラフロルに大地の力を誘ってチオンジェンを着地させ、やはりやどみがループに入れる動きで割と安定して勝てていました。

対ルナアーラ
中盤に拘り系のルナアーラによく当たりましたが、初手チオンジェンから入ってトリックかムンフォを誘ってザシアンを着地させつつ剣舞の起点にしてeasy winを多数献上してくれました(ほぼトリックを打たれたので、ザシアン無償着地+1ターンフリーに動ける)。終盤はルナアーラ自体にほぼ当たらず、唯一あたったのは催眠空振り保険型でした…

対カイオーガ
基本的にはカイオーガ軸にはチオンジェンが有利に動けますが、チオンジェンを起点にしてくる草テラスや身代わり瞑想型も一定数いたため、ラティオスでカイオーガを削りつつ型判別をしてから動く動き方をしていました(スカーフ冷凍ビームにはザシアンが安全に着地でき、スカーフ以外ならある程度削ればザシアンで縛れる圏内に入る)。こちらの選出はほぼラティオス+ザシアン+チオンジェンで固定(ザシアンの水テラスを含めて、カイオーガのスカーフ潮吹きをフリーにさせない選出)

対白バド
キラフロルから入って毒菱撒くか白バドのキラースピンを入れて、チオンジェンでテラスを切りつつやどみがで詰める。白バド構築は全体的に低速なことから、毒菱+チオンジェンの刺さりが良かった印象。まもみがでトリックルームターン枯らしもしやすく、全体的にかなり有利に動けていました。

きついポケモン・並び

上を取れるのがラティ・イーユイ・ザシアンのみで、イーユイはマッハパンチで縛られるので非常に苦しい。最速起きをしてギリギリなんとかなるかというレベル。

再三書いている通り、(イーユイやラティがミライドン軸に出しにくいこともあり)アマガの崩し手段がほぼザシアンの剣舞水テラスしかないため、うまく合わせないと厳しい。ミライドンと組むアマガはHB特化や鉄壁持ちが少なかったことから、+5水テラバを合わせられればだいたい貫けるのが救いです。水テラスを切るとミライドンに弱くなりますが、チオンジェンで電気の一貫は最低限切れるので、アマガさえ崩せればまあなんとかといったところ。

基本的にはチオンジェン・オーロンゲ対面の引きに宿り木を合わせるのは前提としても、アンコ・挑発を持たれているとまもみが体制に入れずそのまま崩壊します…

その他、きついわけではないですが、炎ポン使いの多くのプレーヤーがザシアン対面やチオンジェン対面で当たり前のようにウッドホーンを打ってきたのにだいぶイライラさせられました(たまにヤンキープレーをする人がいる、とかのレベルではなく、体感8割くらいのプレーヤーが当たり前のようにウッホを押してました)w
A特化の炎ポンはほぼ環境におらず、キラフロルがウッドホーンを2耐えする場合が多いのでそこまで致命的なわけではなかったものの、精神衛生上よくないですw

おわりに

シーズン18に引き続き、対面構築でないザシアン軸を模索し、ある程度納得のいく結果を残せてよかったです。とはいえ、最終3桁はある程度コンスタントに達成できるようになったものの、あくまでもマッチングのかみ合いの上振れを待ってぎりぎり滑り込んでいる印象はあるので、上を目指すにはもうちょっと構築の完成度もプレイングも磨きをかける必要があるのかなぁとも思います。

ひとまずはレギュGは今月で終わりなので、今月も納得のいく結果を残せるように頑張りたいと思います。

レンタルコードはこちら
556CCR

投稿日時 : 2024/08/03 14:25

最終更新日時 : 2024/08/03 14:26

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