ポケモンパーティ構築(シングル)

【S5シングル 最終703位】毒菱パル始動詰め構築~毒キノコと保険詐欺の遺物を添えて~

2023/05/02 00:32 / 更新:2023/05/02 11:36

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投稿者:奈良漬(@nara_zuke5455)

ポケモンSV / シングル / シーズン5 / 最終703位

レンタルチーム有

奈良漬と申します。
ポケモンSVにおけるシングルバトルにてシーズン5で3桁の順位に乗せることができましたので、構築の紹介をいたします。
お気づきの点がありましたらご意見・ご指摘いただけますと幸いです。

構築経緯

相手のの4災ポケモンへのアプローチから構築を検討した。
テラスタルによるタイプの変化までを考慮するとディンルーディンルーチオンジェンチオンジェンの突破が相当に難しいと感じたことから、大方針として毒菱を構築に絡めることを選択した。
毒菱要因を検討するにあたって初手で展開されやすいディンルーディンルーに強いことが求められると考えたことからマスカーニャマスカーニャパルシェンパルシェンフォレトスフォレトスを候補として検討。
環境で初手として投げられることの多いパオジアンパオジアンイーユイイーユイハバタクカミハバタクカミなどに対面有利なことを評価してパルシェンパルシェンを採用した。
次にヘイラッシャヘイラッシャを毒菱を展開する前に投げられること、毒菱を入れたいチオンジェンチオンジェンが毒タイプと組んでいることが多く毒菱が有効になりにくいことから、これらに一方的に有利なキノガッサキノガッサを採用した。
パルシェンパルシェン+キノガッサキノガッサの並びでは素早さのラインが高い対面構築やサーフゴーサーフゴー入りの構築が相手できないため、鋼タイプにある程度強いこと・単体性能の高いポケモンであることを意識して残りメンバーを選択した。

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使用ポケモン

このシーズンで本当に強かった初手要因で、ほぼすべての試合に初手で選出した。
毒菱を採用していながらも対面性能が非常に高く、無振りのパオジアンパオジアンイーユイイーユイハバタクカミハバタクカミ程度なら襷ごと確定で持っていく事ができる。
Bに振っているハバタクカミハバタクカミに対してもつららばり+氷の礫で確定で落とすことができることや、特化ディンルーに対してつららばりが49.8~61.3%のダメージが入ることから、かなり幅広い相手に初手対面で有利を取れる。
また、受け出される耐久ポケモンや低火力の物理ポケモンに対しては毒菱を撒いて引くことで試合展開を有利に作ることができるため、出して腐る事がないことが良かった。
相手視点では殻を破るを見てからテラスで切り返したい意識が働くため、単純に相手に有効な技を押すだけで試合が有利に傾くケースも往々にしてあった。
テラスタイプが草な理由は初手キノガッサに対するお守りとして...

なお、以下の3点の理由により殻を破るを不採用としている。

  • 明確に止まる相手(ヘイラッシャヘイラッシャサーフゴーサーフゴーなど)が多く、殻を破ったあとのリターンが得にくいこと
  • 殻を破ったあとに相手にテラスを切られることから、技選択が難しくなること
  • スカーフを持ったハバタクカミハバタクカミを判別できないこと、パオジアンパオジアンディンルーディンルーに殻を破れないことなど、そもそも殻を破るが有効になりにくいこと

どのような型であれ型の自由度の高さから相手への負担が大きく、入れ得と感じているポケモン。
4災のうちイーユイイーユイパオジアンパオジアンディンルーディンルーに強く出ることができる水テラスで採用した。数は減らしていたがイルカマンイルカマンハッサムハッサム等も役割対象としている。
構築上ステルスロック展開を許容できるようにしたかったこと、役割遂行を安定して行いたかったことから厚底ブーツを持たせている。
パオジアンパオジアンにおいて羽休めで体力の担保ができるようにHBに大きく割いているため、爆発力はないが選出時に求められる役割を安定して遂行できていた。
神速の枠はアンコールと最後まで迷ったが、体力が削れた状態でイーユイイーユイパオジアンパオジアンを相手にすることを想定すると神速を抜けなかった。

調整(耐久ライン)
HB:陽気パオジアンの噛み砕くをマルチスケイル抜きで確定3発(36.5~43.1%)
HD:控えめイーユイの悪の波動をマルチスケイル込み2耐え
S:1舞後ガブリアス抜き

初手のパルシェンがサーフゴーサーフゴーと対面したときの引き先として採用。
サーフゴーサーフゴー自体はほぼ確実に投げられる構築であるため、選出して腐ることが少なかった。
サイコキネシスの採用理由は毒タイプ+チオンジェンチオンジェンの並びに強くなれることと構築で重いコノヨザルコノヨザルへの打点として。
終盤ではサーフゴーサーフゴー+ディンルーディンルーのような並びで選出されることが多かったため草テラスの活用頻度が終盤に向けて上がっていった。
調整はCとSラインを定めて余りを耐久に回した形。

調整(耐久ライン)
H:16n-1
HD:特化サーフゴーのシャドーボールを3耐え(24.5~29.7%)
C:H振りドヒドイデにサイコキネシスが確定2発(50.9~61.1%)、H振りコノヨザルにサイコキネシスが食べ残し込み確定2発(54.3~64.5%)
S:最速90族抜き

本構築の詰め筋の1つ。
テラス込みで考えるとこのポケモンを安定して処理できるルートはほぼ存在しないと思ったため、思い切ってテラス前提のねむねご型で採用した。
ディンルーを毒や塩漬けなどの定数ダメージやサイクルの削りの中で相手しているような構築に対してはシンプルにこの型のディンルーディンルーは突破できないため、構築の相性によってはこのポケモンだけで勝ち星を稼いでくれた。

テラスの候補は安定のフェアリー、地割れを拒否できて範囲も悪くない飛行、サーフゴーサーフゴーカイリューカイリューに出しやすい電気あたりを候補として考えたが、テラスで対応できるポケモンが極端に変わるため悩ましかった。
最終的にはコノヨザルコノヨザルカイリューカイリューへの打点が欲しかったことやチオンジェンチオンジェン系の並びに有効打を持つためにフェアリーでの採用となった。

この型では起点回避技がなく、簡単に相手の積みの起点になることから持ち物は弱点保険を採用した。
ディンルーはテラス前は多弱点でかつ抜群技の1発程度は軽く受けられるので弱点保険の発動機会は決して少なくはなかった。
保険発動後は無振りのディンルーディンルーでもH振りカイリューカイリューにマルスケ込みで50%以上のダメージが出るため、起点になるようなことはそうそうなくなる。

技構成は一致技の地震と補完の取れるテラバーストの2つ。ヘイラッシャヘイラッシャと違いウェーブタックルのような一貫性のある技を持たないため地割れの採用には否定的だが、採用する場合はテラスを水か飛行に変えるのが良いと思う。
同族意識でSを振っているが、冷静に考えると無振り50族と同値になっているため、上げるなり下げるなりするのが賢明。私はシーズン終了まで気が付かないで使用していた...

本構築の詰め筋の1つ。
カイリューカイリューが怖かったので対面で負けないポケモンが欲しくて採用。
S4までの環境では祟り目が強かったが、本環境ではゴーストの通りが悪かったので思い切ってゴースト技を外した。
環境初期を中心にカイリューカイリューパオジアンパオジアンハバタクカミハバタクカミテツノツツミテツノツツミイーユイイーユイコノヨザルコノヨザルあたりが並んだ構築が多く、瞑想・甘える・痛み分けの構成ではこれらのポケモンにおおよそ有利を取れるためこの構成にしている。
ドレインキッス不採用の理由はテラスを切ったコノヨザルコノヨザルに対して触らずに体力を確保できる技が欲しかったため。いろいろな対面で炎や毒テラスを切られることが多かったので、この環境では体力管理の手段として痛み分けは優秀だったかなと思う。

環境中盤以降は悪巧みを持ったサーフゴーサーフゴーがかなり増加していたため、序盤に比べて選出機会は減少したがカイリューカイリュー環境であったことから構築の中で一定の役割を最後まで果たしてくれたと思う。

  • 調整

H:16n-1
B:ぶっぱ
S:最速クエスパトラ抜き抜き

本構築の詰め筋の1つ。
このシーズンではセグレイブがかなり数を減らしたことから身代わりを張ったキノガッサを打開する術が環境に少なく、一度有利対面を作る事ができればほぼ勝ちが確定する。
また、キノコのほうしではなく毒毒を採用することでチオンジェンチオンジェンに対して一方的に有利になれる。
このポケモンを選出した場合、ヘイラッシャヘイラッシャチオンジェンチオンジェンドオードオーキョジオーンキョジオーンテツノカイナテツノカイナドヒドイデドヒドイデあたりに対して身代わりを残すことを理想として動かすことになる。
ディンルーディンルーに対しては一見有利に見えるが、吹き飛ばしかフェアリーテラバーストのいずれかを持っているため他の受けポケモンほど単純にはならない。
また、選出して腐った場合の負債があまりにも大きいので選出段階での検討が本当に大事になってくる。

  • 調整

H:16n+3
B:ぶっぱ
S:余り

戦術と解説

選出

初手にパルシェンパルシェンを前提としてテラス枠(カイリューカイリューディンルーディンルー)から1体、非テラス枠(テツノドクガテツノドクガハバタクカミハバタクカミ)から1体を基本として選出を組み立てる。
特定の構築に対してはキノガッサキノガッサの選出を優先する。
以下選出パターンの1例を紹介

  • 対サーフゴー入り

パルシェンパルシェンパルシェン+テツノドクガテツノドクガテツノドクガ

サーフゴーサーフゴーの有無が選出の分岐点であり、サーフゴーサーフゴー入りに対してはテツノドクガテツノドクガを優先的に選出する。
構築上パルシェンパルシェンは使い捨てることが多いが、サーフゴーサーフゴーと対面した場合には丁寧にテツノドクガテツノドクガに引くことが重要。

  • 対ヘイラッシャ入り

パルシェンパルシェンパルシェン+キノガッサキノガッサキノガッサ

パルシェンパルシェンが強烈にヘイラッシャヘイラッシャを呼ぶため、キノガッサキノガッサを合わせることでイージーに勝ちを狙っていく。
初手にパルシェンパルシェンを投げることで、早期にヘイラッシャヘイラッシャを呼び込んでキノガッサキノガッサ対面を成立させることでTOD勝負にも負けない。
パルシェンパルシェンは可能であれば毒菱を撒きたいが、数的不利を負うと苦しくなる可能性があるため無理をする必要はない。
なお、ヘイラッシャヘイラッシャに対してキノガッサキノガッサに交換する際、地割れを打たれた場合は祈ることで解決する。

  • 対サイクル系構築

パルシェンパルシェンパルシェン+ディンルーディンルーディンルー

サイクル系の積みポケモンが少ない構築ではディンルーディンルーに対する打点が不足しがちであるため、このポケモンでの詰めを目指す。
パルシェンパルシェンの動かし方は対面次第ではあるが、可能であれば毒菱を撒くと後々に有利に動くケースが多い。

  • 対対面構築(サーフゴーなし)

パルシェンパルシェンパルシェン+ハバタクカミハバタクカミハバタクカミ(+カイリューカイリューカイリュー)

サーフゴーサーフゴーがいない対面構築にはハバタクカミハバタクカミが刺さりやすい。
ハバタクカミハバタクカミの構成上相手の数が少ないほど相手への圧力が強くなるため、パルシェンパルシェンは襷を盾に相手を1体落とすことが理想の動きとなる。
カイリューカイリューも同様に対面構築に刺さりやすく、またハバタクカミハバタクカミが残す甘えるや痛み分け等の遺産を有効に活用できるため3体目として選出頻度が高かった。

  • 対受けループ

キノガッサキノガッサキノガッサ+ディンルーディンルーディンルー

構築に崩しができるポケモンがいないため、TODによる勝ちを目指すこととなる。
モロバレルモロバレルサーフゴーサーフゴーが採用されていない場合はキノガッサキノガッサで負けることはないので、シンプルに初手キノガッサキノガッサで問題ない。
キノガッサキノガッサで打点のないポケモンがいる場合は初手にパルシェンパルシェンカイリューカイリュー等を投げて交代際にダメージを入れ、キノガッサキノガッサでTODを目指す。

レンタルコード

LXH08Q

おわりに

シーズン5お疲れ様でした!
シーズン前からパルシェンパルシェンが4災環境に刺さると感じていて、この考えは1つの方向性として間違っていなかったと感じています。
このシーズンは事情で多くの対戦をこなすことはできませんでしたが、それでも試用を含めて100戦以内で3桁に乗ることができてホッとしています。

4月の1週目に構築を固めて以降、微調整程度の変更で最終日まで戦うことができたため、汎用性という意味ではそれなりに自負するところではあります。
シーズン6以降の環境でどなたかの役に立てますと幸いです。

最後にここまでこのような拙稿をお読みいただいたこと、感謝の念に耐えません。
わかりにくい点やコメント等ありましたらtwitterなどで何なりとおっしゃってください。

投稿日時 : 2023/05/02 00:32

最終更新日時 : 2023/05/02 11:36

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