ポケモンパーティ構築(シングル)

【S3シングル 最終710位】毒菱展開カイリュー×シッポ積み構築

2023/03/02 21:12 / 更新:2023/03/02 23:02

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投稿者:奈良漬(@nara_zuke5455)

ポケモンSV / シングル / シーズン3 / 最終710位

レンタルチーム有

奈良漬と申します。
ポケモンSVにおけるシングルバトルにてシーズン2に引き続いて3桁の順位に乗せることができましたので、構築の紹介をいたします。
お気づきの点がありましたらご意見・ご指摘いただけますと幸いです。

構築経緯

パラドックスポケモンに毒菱がよく刺さるため、S2に引き続き毒菱をテーマに構築を組むことを決めた。
S2では耐久ポケモンの補助として毒菱を利用していたが、環境で毒菱の通りがかなり良くなったため構築全体を毒菱に依存させても問題ないと考えた。
毒菱を活かすエースとしてはセグレイブが数を増やしていたことから、S2に引き続き水テラスカイリューを採用。
新規追加のパラドックスポケモンとして当初は祟り目をもったテツノブジンテツノブジンを採用していたが、想定以上に火力も耐久も足りなかった(H4振りハバタクカミハバタクカミに祟り目が確定二発)。
そのため、代打としてサケブシッポサケブシッポを第二のエースとして採用したところかなりハマった。

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使用ポケモン

毒菱を活かす本構築の第一エース。相手の積み技に強く状態異常に弱い。
水テラスカイリューは対処が難しいセグレイブセグレイブイルカマンイルカマンに強いことが売りであり、死に出しから竜舞やアンコで積極的に起点にすることで全抜きを狙う。
今シーズンからの逆風としてテツノツツミテツノツツミに弱いことが懸念点であったが、そもそも数が少ないことや2舞後は羽休めと毒で処理できたことから、そこまで逆風に感じることはなかった。
一方で、ヘイラッシャ入りの並びが激増したことがかなりの向かい風であり、後述するサケブシッポサケブシッポにエースの仕事を託す展開が多くなった。
道連れアンコを嫌ってSラインを1舞でテツノブジンテツノブジンが抜けるところまで引き上げた。
セグレイブのつららばり9回程度で羽休めの回復量をダメージ側が上回るようになってしまうこと、アンコールを持ったテツノブジンテツノブジンが環境にいなかったことから、Sラインについては思い切って1舞後ガブリアスガブリアス抜きまで落としてしまって耐久に回したほうが良かったかもしれない。

調整
1舞で116族抜き、残り耐久

お守り代わりに採用した隠密マントサーフゴー。明確に反省枠であり、採用するなら役割をしっかり持たせてあげたかった。
S3環境ではサーフゴーの刺さりが非常に悪く感じて、どのように使えば強いのか最後まで答えを見つけられなかった。
とはいえ、相手ギミックへの抵抗力としての価値は非常に大きいため最後まで抜くこともできなかった。
キョジオーンキョジオーンクエスパトラクエスパトラ対策で隠密マントを持たせ、相手への負荷を高めるために可能な限りCに振った。
キョジオーンキョジオーン側も当然隠密マント対策を仕込んでいるため、実際に選出することは数回程度しかなかった見せポケモンだがキノガッサキノガッサモロバレルモロバレルをほとんど呼ばなかったので採用自体は悪くなかった。

毒菱を活かす第二のエース。状態異常や宿り木技に強く積み技に弱い。
このポケモンは火力の低さも耐久の高さも規格外で、Sも高いことから毒菱と最も相性のいいポケモンの1体だと思う。
ヘイラッシャヘイラッシャウォッシュロトムウォッシュロトムハラバリーハラバリーなどカイリューで難しいポケモンに明確に強い上にキョジオーンキョジオーンアラブルタケアラブルタケのような絡め手や一撃必殺の対策としてもかなり優秀。
ブーストエナジーによってB上昇の補正がかかることによって驚異的な耐久を得ることができ、
無振りヘイラッシャヘイラッシャのウェーブタックルが18.3~21.5%
陽気A252マスカーニャマスカーニャのトリックフラワーが21.5~25.8%
控えめC252ハラバリーハラバリーのアシッドボムが18.7~22.5%
と通常では考えられない範囲の技を身代わりが耐えることができる。
そのため、基本的には身代わりと願い事で体力のコントロールをしながら瞑想を積んでいく運用になる。
一方で攻撃面では本当に頼りなく、H振りのヘイラッシャに2割前後のダメージしか入らないため毒菱を前提とした運用になる。
毒菱がないと簡単に積みの起点にされたり時間切れ負けを量産するので、注意して運用しなくてはならない。
調整はブーストの恩恵を最大化するためにBに振り切り、素早さラインは中速帯をだいたい抜けるように準速セグレイブを意識した振り方にした。
ブーストしたい場所を選びながら調整できる幅が非常に広いポケモンであるため、これからの可能性があるポケモンだと思う。

  • 調整

H:あまり
B:ぶっぱ
S:準速セグレイブ抜き抜き

ジバコイルジバコイルがあまりにも増えたことから最終日に急遽採用した剣舞ハッサム。
ジバコイルジバコイルを対策するだけなら他のポケモンでも可能だが、抜き性能の高さや構築で不足している先制技を補う面で適任だった。
シーズン中盤まではハバタクカミハバタクカミは炎タイプになることも多くバレットパンチが信用できないと思っていたが、終盤はフェアリーがほとんどだったため安心して採用できた。
電気テラスを切ることによってヘイラッシャヘイラッシャをはじめとした水タイプやアーマーガアアーマーガアで止まらないことに加えてジバコイルジバコイルを起点に剣舞を積むことができる(アナライズ+眼鏡の10万ボルトで60~70%の被ダメージ)。
調整はAブッパでHを命の珠ダメ効率のいい169まで振り、残りをSに回した。ここまで振ることでアーマーガアを意識したSラインのポケモンはだいたい抜けている(と思う)。

低速ポケモン(ドオードオーアーマーガアアーマーガアラッキーラッキーヘイラッシャヘイラッシャドヒドイデドヒドイデマリルリマリルリなど)キラー。
基本的には低速サイクルやピンで入っているキョジオーンキョジオーンハラバリーハラバリーを見て選出する。
A+2氷の礫で無振りのハバタクカミハバタクカミがぴったり落ちるため、氷の通りがいい場合はテラスを切らない前提で選出することも多かった。
Sラインについては先手を取りたい場面より耐えて助かった場面のほうが多かったように感じるため、個人的にはこれで良かったように思う。

本構築の毒菱担当であり、ほぼ全ての選出で初手に投げていた。
毒菱要員として採用した理由は下記の三点

  1. ほっぺすりすりによって初手に来る襷持ちを機能停止にできること。
  2. とつげきチョッキや眼鏡を持っている場合が多く、高火力のポケモンは居座ってくるため麻痺を入れやすいこと。
  3. 火力が相当に高く、積みの起点にならない。襷持ちのアタッカーとしても最低限の役割をこなせる。

特にほっぺすりすりを使えることがストリンダーにしかできない重要なところで、ハバタクカミハバタクカミテツノドクガテツノドクガなどの初手に来がちな強力なアタッカーを汎用的に対処可能なのはこのポケモンしかいなかった。
このシーズンはマスカーニャマスカーニャで毒菱を巻く構築も相当多かったが、マスカーニャマスカーニャと異なって一方的に毒菱を回収できることも好感触だった。
技についてはばくおんぱ・ほっぺすりすり・毒菱までは確定でオーバードライブは祟り目との選択だが、H振りまでのサーフゴーを確定二発にできるオーバードライブを採用。
隠密マントを持ったサーフゴーサーフゴーキョジオーンキョジオーンが少ない環境であれば祟り目でもいいと思う。
ストリンダーのハイかローについては個人的な趣向でローでの採用をしているが、基本的には型の多いハイ推奨

戦術と解説

選出

  • 基本選出

ストリンダーストリンダー(ロー)ストリンダー(ロー)+サケブシッポサケブシッポサケブシッポ+なにか
ストリンダー(ロー)ストリンダー(ロー)は確定で選出し、裏から相手に刺さっているポケモンを投げていく。
相手の受けポケモンを起点にでき、テラスの必要性が薄いサケブシッポサケブシッポとあと1体は刺さりのいいポケモンを選出する。
選出したいポケモンを決めるイメージはざっくりと以下の通り
カイリュー:セグレイブセグレイブイルカマンイルカマンガブリアスガブリアスラウドボーンラウドボーンテツノドクガテツノドクガハッサムハッサムコノヨザルコノヨザル
サケブシッポ:ヘイラッシャヘイラッシャアラブルタケアラブルタケウォッシュロトムウォッシュロトムヒートロトムヒートロトムサザンドラサザンドラブラッキーブラッキーハラバリーハラバリー
ハッサム:ジバコイルジバコイルハバタクカミハバタクカミドドゲザンドドゲザントドロクツキトドロクツキ
セグレイブ:ドオードオーアーマーガアアーマーガアキョジオーンキョジオーンモロバレルモロバレルカイリューカイリュードヒドイデドヒドイデ
選出段階で毒菱を撒く必要性を検討し、必要な場合は何にも優先して毒菱を撒く。
ストリンダーはHP1の状態で残していても役割が薄いため、無理に残さずに後ろに託してしまっても良い。

  • 対低速サイクル(受けループ)

ストリンダーストリンダー(ロー)ストリンダー(ロー)+セグレイブセグレイブセグレイブ+なにか

きついポケモン

ジバコイルジバコイルジバコイル
毒菱無効かつカイリューでもサケブシッポでも相手をできないためきつかった。
選出で見えた時点でハッサムを確定選出していた。

ドオードオードオー
毒菱無効かつ特性で技をうつまでカイリューを通せるかわからないポケモン。
多くがキョジオーンキョジオーンアーマーガアアーマーガアと一緒に入っているため、セグレイブの選出を強制される。
サイクルを回せない構築のため、セグレイブを突破されるとそのまま詰まされることになった。

サーフゴーサーフゴーサーフゴー
あってはならないことにとても重くなってしまったポケモン。
サケブシッポ読みで初手選出される事が多かったため、ストリンダー(ロー)ストリンダー(ロー)で削ることでなんとかしていた。
隠密マント持ちが多く、ほっぺすりすりから入ることはNGで毒菱かオーバードライブから入る必要がある。
ストリンダーの火力を甘く見られていて悪巧みから入られることも多々あり、気合でなんとかしていた。

挑発/アンコール持ちコノヨザルコノヨザルハバタクカミハバタクカミイダイナキバイダイナキバetc...:
積むことを前提としているため、挑発で簡単に止まってしまう。
実際に打たれることは多くはなかったが、それでも展開阻害をされたときは辛かった。

レンタルコード

6QN49Q

おわりに

シーズン3お疲れ様でした。2シーズン連続で最終3桁に残れたことは私の中では望外の結果でした。
・毒菱をしっかり使って勝つ構築を組むこと
・毒を活用しながらも主体的に試合を決める展開を作ること
がテーマだったので欠陥がありつつもテーマに沿った面白い構築が組めたかなと思います。
また、シーズンを通して毒菱展開が一定数いたことや環境の変化が凄まじかったことから毒菱好きとしては楽しいシーズンでした。
次のシーズンでは毒菱を使うかは分からないですが、新しいポケモンも模索しながら楽しめたらいいなと思います。

最後にここまでこのような拙稿をお読みいただいたこと、感謝の念に耐えません。
わかりにくい点やコメント等ありましたらtwitter等で何なりとおっしゃってください。

投稿日時 : 2023/03/02 21:12

最終更新日時 : 2023/03/02 23:02

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コメント(2件)

1清楚系洗剤(@lobotom_manager)
コメント失礼します。
サケブシッポをノーマルテラスタルにするのなら、爆音波採用もありだと思います。
ご意見お願いします。
23/03/18 18:36
2奈良漬(@nara_zuke5455)
>1
清楚系洗剤様コメントありがとうございます。
爆音波やアシストパワーはたしかにマジカルシャインより火力はでますが、どちらも無効にされるタイプが有ることがネックです。
この型のサケブシッポは火力で押すタイプのポケモンではなく耐久力を活かして詰め筋にすることを目的としています。
そのため、確実に空いてへの打点となるマジカルシャインがベターなのかなと感じています。
23/04/01 09:23

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