ポケモンパーティ構築(シングル)

【S2シングル 最終649位】水テラスカイリューと毒菱エンニュートと

2023/02/02 00:59 / 更新:2023/02/02 20:28

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投稿者:奈良漬(@nara_zuke5455)

ポケモンSV / シングル / シーズン2 / 最終649位

レンタルチーム有

はじめまして。奈良漬と申します。
この度、ポケモンSVにおけるシングルバトルにて649位の結果を得ることができましたため構築記事を投稿いたしました。
初投稿ということもあり、拙い点や説明不足の点もあるかとは思いますが、ご意見・ご指摘いただけますと幸いです。

はじめに

シーズン1に続きカイリューカイリューカイリューサーフゴーサーフゴーサーフゴーの並びが支配的であると想定されるシーズンでした。
構築の方針として7色の型があるカイリューカイリューの型全てに対してメタを張ることを目指す構築は選出が安定しにくく、勝ちにくいと予想しました。
そのため、カイリューへの対策を最小限にすること、カイリューメタを呼び込んで崩しに行くことを意識して構築を検討しました。
この思想のもと毒菱+水テラスカイリューカイリューを採用して一定の結果を残すことができましたので本稿で紹介したく思います。

本稿ではHABCDSの略称を用いています。

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使用ポケモン

対低速ポケモン(ドオードオーアーマーガアアーマーガアラッキーラッキーヘイラッシャヘイラッシャドヒドイデドヒドイデマリルリマリルリなど)キラー
氷+電気の技範囲は極めて優秀で、クレベースクレベースを除くあらゆる低速ポケモンに有利を取ることができると考えての採用です。
鉄壁持ちのキョジオーンキョジオーンに対してもイカサマダイスつららばりで急所の試行回数を稼げることもあり、剣舞から強引に勝ちを拾いにいく場面もありました。

また、耐久に大きく努力値を割いているため対面性能が非常に高く、先制技も備えていることから出し負けしにくいことが強みです。
Sラインの低さについてですが、同速帯のサーフゴーサーフゴーウォッシュロトムウォッシュロトムはスカーフを持たない場合はSに努力値を割かない事が多いこと、カイリューカイリューからは神速を打たれることからこの型では困ることはありませんでした。

  • 調整

HAぶっぱ(H奇数調整) 残りS

本構築の軸であり選出率9割超えのエースです。

水テラスカイリューについて

環境に水テラスカイリューが少なかった(採用率0.4%)ため、少し詳しめにメリットについて話したいと思います。
この型のカイリューの強みとして以下の4点を挙げます。

  • 水タイプの耐性により起点にできる幅が広がる

あらゆる型のセグレイブセグレイブセグレイブを対面から起点にできます。
氷テラスハチマキ型のつららばりすらも(16.7~61.4%)に抑えることができ、あらゆるセグレイブセグレイブに竜舞+アンコール+羽休めの組み合わせで延々と積むことが可能になります。

  • 対策となる高耐久ポケモンに強い

カイリューの対策として高耐久ポケモンは1つの回答ですが、水テラスのカイリューカイリューはそれらのポケモンに流されにくいことが強みとなっています。
具体的に有利になるポケモンとしては以下のようなポケモンが挙げられます。
有利になるポケモン:カバルドンカバルドンバンバドロバンバドロミミズズミミズズクレベースクレベースアーマーガアアーマーガア
毒菱込みで有利になるポケモン:ラウドボーンラウドボーンブラッキーブラッキーマリルリマリルリ
状況・構成次第で勝てるポケモン:キョジオーンキョジオーンヘイラッシャヘイラッシャ

  • 水技の一貫性

水技は特性以外で無効にされることがなく一貫性が強いためワンウェポンに向きます。
これによりサーフゴーサーフゴーをはじめとしたポケモンによるトリックで機能停止しにくく、竜舞を活かして殴り続けることができます。
飛行テラスと異なる点として鋼への打点となる一方で龍への打点が低いことが弱く、立ち回りに工夫が求められます。

  • 滝登りの怯み

この型は挑発以外の方法でほとんど竜舞を止められないので、攻撃する場合は相手より先に攻撃することになります。
単体で抜いていくポケモンのメインウェポンに2割の怯みが標準搭載されていることは非常に強力で、攻撃の回数が必要なこの型と相性が特に優れます。

使い方

起点にできる相手に死に出し・地震読み・補助技読みで繰り出し、竜舞を積んでいきます。
アンコールと高耐久によってほとんど全てのポケモンを起点することが可能です。
ラムのみにより欠伸に対して2ターンの猶予を得られるため流されにくく、また択が発生しにくいことから使いやすいポケモンでした。

一方でワンウェポン故に弱点は明確であり、サザンドラサザンドラマスカーニャマスカーニャカイリューカイリューウォッシュロトムウォッシュロトムドラパルトドラパルトのような高火力で水半減のポケモンには予め別のポケモンで削るorテラスを吐かせることを意識して立ち回る必要があります。

調整

1舞で110族抜き、残り耐久

極めて一般的なスカーフサーフゴーです。
カイリューカイリューとの相性が非常に良いことに加え、相手のあらゆる変化技を無効にできることから自動的に入ってくる枠です。
広くカイリューの動きを封じることのできることからスカーフトリック型での採用です。
この構築唯一後出しからカイリューに干渉できるポケモンのため、カイリュー入りには積極的に選出していました。

単純な構成ながら起点作成からスイープまで相手の構築に応じて役割を持てて腐ることがないのが素晴らしいの一言に付きます。
ただし、全てを並行して行うことができるわけではないので、使い方は試合展開に応じてよく考える必要があります。

本構築の毒菱担当です。
S117は環境ではドラパルトドラパルトドラパルトとマスカーニャマスカーニャマスカーニャに次いで高く、挑発により相手の起点作りを阻止する性能が高いことが採用の理由です。
速い毒菱枠としてはマスカーニャマスカーニャが結果を残していますが、鮫肌やゴツメで削られないこと・デカヌチャンデカヌチャンに明確に強いこと・龍に対する打点から後続のカイリューの負担を減らせることが差別化点です。
夢特性のどんかんは挑発を無効化する非常に強い特性ですが、有効に働いた場面はシーズンを通して1回のみでした。
威嚇でうっかり型バレする恐れが有ることを踏まえると腐食でもいいかもしれません。
また、高いSはマスカーニャの速さ判定(最速or準速)やスカーフ判定に都合がよく、後続のプランを序盤の段階で立てやすいことも構築との相性が良かったです。

余談ですが、このポケモンは腐食の特性を活かして毒毒を通す構成が有名であり、対策としてサーフゴーを後投げされるケースが何度かありました。
マイナーながら複数の型が存在していることから、相手を混乱させることができることもエンニュートの強みであると感じました。

  • 調整

陽気ドラパルトのドラゴンアローを高乱数耐え(98.05%)
最速残りC

カイリューカイリューサーフゴーサーフゴーの並びで重いサザンドラサザンドラウォッシュロトムウォッシュロトム等の特殊全般に強い枠です。
ここまで特殊耐久に振ることで、サザンドラサザンドラの悪の波動の怯みにも臆せずに戦うことができます。
チョッキを持って特殊に後投げすることで憤怒ポイントを能動的に貯めることができるため、このポケモンとチョッキの相性の良さは相当に良かったです。
また、このポケモンのもう1つの役割としてカイリューで突破が難しい中低速のポケモンに対していのちがけで無理やり削ることによって勝ち筋を作ることもできる点が非常に強かったです。

技範囲面でははドレパン+憤怒で完結しているため、いのちがけに加えて岩石封じを採用しています。
これによりコノヨザルに触れずに積もうとするポケモンに安易に起点にならないため構成はこれで良かったかと思います。
一方でSの110族抜きについては活きている場面がなかったため、火力や耐久に振り分けたほうが良かったように感じます。

テラスについてはパーティーにフェアリー枠不在のため、龍の一貫を切る意味でフェアリーを採用しています。
元のタイプが強くテラスを切るにはもったいないポケモンですが、鋼や炎など抜群を等倍以下に抑えるテラスが一般的には強いと思います。

  • 調整

岩石封じ後最速110続抜き抜き
控えめサザンドラサザンドラサザンドラの悪の波動を超高乱数4耐え(99.89%)
残りA

悪とゴーストの一貫を切る枠としての特殊マスカーニャです。
技範囲は物理と変わらないですが、特殊にしてメガネを持たせることでカバルドンカバルドンバンバドロバンバドロヘイラッシャヘイラッシャあたりの厄介なポケモンを軒並み確定で倒すことができます。
また、安易に後出ししてくるアーマーガアアーマーガアを咎める事ができることも特殊型にする利点です。

ここまでは一般的な話ですが、このポケモンを構築に起用する理由は眼鏡トリックにあります。
環境にはゴツメを持ったカイリューカイリューが多く、マスカーニャマスカーニャに対して比較的安定して後出しが可能です。
鉢巻トリックでは化け物が誕生する可能性がありますが、眼鏡型の場合はカイリューを機能停止に追い込めます。
また、はたき落とすを採用する必要がないので、トリック後のケアが容易であることがポイントです。

火力面では物理型に大きく水をあけられるているので一般的には採用しにくいポケモンだと感じます。

  • 調整

CSぶっぱ残りB

戦術と解説

構築の使い方

特殊なパーティーを除いてカイリューを押し付けて勝つことが基本的な勝ちプランです。
選出段階で見えるカイリューが突破しにくいポケモンに対して周りのポケモンで支える意識で対戦を進めるのが大事になってきます。
逆に相手の選出が見えていない段階でカイリューを消費するのは負けに直結するため、避けるべき運用方法です。

選出

  • 基本選出

エンニュートエンニュートエンニュート+カイリューカイリューカイリュー+サーフゴーサーフゴーサーフゴー
基本選出です。毒菱をさしたい相手がいない等の特別な理由がない限りこの選出でOKです。

サーフゴーサーフゴーサーフゴー+コノヨザルコノヨザルコノヨザル+カイリューカイリューカイリュー
代替選出です。基本選出で重くなりがちなポケモンに対してコノヨザルコノヨザルが強く出られるため、積極的に投げていきます。

  • 対低速サイクル(受けループ)

コノヨザルコノヨザルコノヨザル+セグレイブセグレイブセグレイブ+サーフゴーサーフゴーサーフゴーorマスカーニャマスカーニャマスカーニャ
コノヨザルのいのちがけで対面の1体を強制的に落とし、裏のセグレイブで剣舞することでイージーWINを狙います。

セグレイブセグレイブセグレイブ+カイリューカイリューカイリュー+サーフゴーサーフゴーサーフゴー
終盤に増えたクエスパトラクエスパトラへの回答およびキョジオーンへの回答です。
オボン持ちかつマジカルシャインを持ったクエスパトラ以外にはセグレイブセグレイブである程度強く出られます。

きついポケモン

毒菱を巻く基準について

カイリューカイリューを通すのに必要かどうかで判断します。
選出画面でブラッキーブラッキーが見えた場合は無理にでも毒びしを撒きにいきます。
ラウドボーンラウドボーンorマリルリマリルリが見えた場合についても優先して撒きにいきたいですが、対面でサザンドラサザンドラ等の重いポケモンが見えた場合は削りを優先します。
環境にもよりますが、体感では私が毒菱を巻いたのは3割程度でした。

レンタルコード

V4HVLD

おわりに

シーズン2お疲れ様でした。本シーズンでは自身で考えたメタポケモンを軸に一定の成績を収められたことで非常に嬉しく思っています。
本構築のようなエースポケモンを周りで支える構築はテラスを切る対象を2種程度に絞ることで強みを発揮できると思うので、構築の際には意識するといいかもしれません。
次のシーズンからはパラドックスポケモンが追加されることで環境が大きく変化すると思いますが、パラドックスポケモンに強いセグレイブセグレイブを起点にできる水テラスカイリューカイリューは一考の余地があるポケモンだと思います。
また、毒菱構築もパラドックスには刺さりがいいので本稿が構築の一助になれば幸いです。

最後にここまでこのような拙稿をお読みいただいたこと、感謝の念に耐えません。
わかりにくい点やコメント等ありましたら何なりとおっしゃってください。

投稿日時 : 2023/02/02 00:59

最終更新日時 : 2023/02/02 20:28

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