ポケモンパーティ構築(ダブル)

【寿司+パオカイ】右手に偽竜を、左手に豹竜を

2022/11/30 06:59 / 更新:2022/11/30 19:22

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投稿者:はな壱(@hanaichi_ICCHI)

ポケモンSV / ダブル

このパーティのコンセプトは

せめて、せめて、せめまくることです。

ダブルバトルでパオジアンパオジアンパオジアンをいれていることからもかなり攻撃的です。好き嫌いがわかれそうなパーティであることは先に断っておきます。

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使用ポケモン

偽竜組のかわいい組長。伸びた姿とは黄色い玉子焼きの個体をさします。

今作で登場した特性しれいとう。相方のヘイラッシャと合体して相手2体vsこちら1体になるデメリットを背負う代わりにヘイラッシャのABCDSを2段階上昇させるというギミックになっています。使用感としては悪くありません。ヘイラッシャのポテンシャルの高さも相まって意外と2vs1になるデメリットとなんとか釣り合う性能をしています。

ただし、これは環境初期だからこその強さといえるでしょう。これはイルカマンイルカマンイルカマンなどにも言えますが、みんなが新環境に慣れてくるとやることがワンパターンでバレバレな戦術は対処しやすいです
そこで、今回はシャリタツ単体でも戦えるようにし、さらにこの偽竜組以外にも強力なギミックをいれることで対策されやすいワンパターンな戦術を回避しています。もうひとつのギミックは後述。

単体では貴重な特殊アタッカーであり、パーティ全体で重いドラパルトドラパルトドラパルトやテツノツツミテツノツツミテツノツツミを殴れます。ドラパルトドラパルトドラパルトのほうは一致竜の波動で問題なく落とせますが、テツノツツミテツノツツミテツノツツミのほうは竜テラスタルをきらないと竜の波動で落とせないことに注意。テラスタルするくらいなら凍える風を打って相手のタスキをつぶしつつすばやさを下げ、味方のパオジアンなどでとどめをさすことをお勧めします。凍える風を絡めた戦術ならハバタクカミハバタクカミハバタクカミへの対抗手段にもなります。

また余談ですがこの黄色いのびたすがた、色違いでウインナーのようなオレンジになります。偽竜ギミックではシャリタツの姿によってヘイラッシャの動き方が変わるのですが、色違いのびたすがた(ウインナー)が通常色そったすがた(サーモン)にかなり似ているため、相手に誤認させるアドが狙えるかもしれません。

上記の使い道から、テラスタルはドラゴンタイプを推奨。

偽竜組の若頭。

偽竜ギミックで特徴となるのは専用技いっちょうあがり。合体したシャリタツの姿によって追加効果が変わります。今回の黄色いのびたすがたと合体した場合、いっちょうあがりの追加効果は自分のすばやさを1段階上昇させるになります。なお、今回使いませんが「そったすがた(サーモン)」なら攻撃1段階、「たれたすがた(マグロ)」なら防御1段階あがります。

このヘイラッシャ、すばやさ種族値が35ともともとがかなり遅いため、司令塔と合体して全ステータス2段階上昇しても最速121族と同速までしか届かず、環境に多い強ポケモンたちドラパルトドラパルトテツノツツミテツノツツミハバタクカミハバタクカミパオジアンパオジアンタイカイデンタイカイデンマスカーニャマスカーニャを抜けません。

司令塔の仕様上、合体している間は相手2体vsこちら1体になり、シャリタツは行動できず、2体とも交代できません。そのため1匹ですべてとは言わなくてもかなり範囲をみられるよう調整していく必要があります。そのため今回採用したのはのびたすがたのシャリタツ。合体による2段階上昇+いっちょうあがりの1段階上昇で142族ドラパルトドラパルトまで抜けるよう調整しました。なお、合体したばかりでいっちょうあがりを打っていないときは最速79族ほどのすばやさラインです。

すばやささえ足りてしまえばあとは数値の暴力です。最高打点のウェーブタックルはHB特化オーロンゲを1発でほぼ持っていくほどの指数です。
193 ~ 228 (95.6 ~ 112.9%) 乱数1発 : 75%
高火力を表現するためにオーロンゲを例に出してみましたが、実際はパーティ内できあいのタスキを奪い合うほどの高速高火力低耐久ポケモン環境なのでだいたいトばせます。本来物理ポケモンメタとなる威嚇も、ヘイラッシャの特性どんかんには無効になるのもポイント。

防御方面にもかなり努力値を割いていますが、これは合体によるB2段階上昇こみで、みがわりが相手のノーマルテラス鉢巻カイリューの神速で壊れない耐久です。HPは無振りでも16n+1(食べ残しの回復量を最大効率にしつつみがわりを多く作れる)なのも調整にマッチしています。偽竜ギミックの大きな弱点としてやけどやねむり、まひといった状態異常があるためみがわりはこのポケモンにとても相性が良いですね。

シャリタツといつでも同時に場に出られるわけではないのでターン稼ぎができるまもるをいれても良いと思います。守るがあればシャリタツ以外と並べて戦うこともやりやすくなるでしょう。

テラスタルはドラゴン推奨です。いっちょうあがりをタイプ一致技にし、水タイプの弱点である草も電気も半減にします。
同じく草と電気を半減にするうえキノコのほうしを無効化する草テラスタルもかなり有用でしょう。お好みで選んでください。

豹竜組の豹のほう。

専用特性わざわいのつるぎは自分以外の全員のぼうぎょを下げます。場にかけるデバフということで、天然やクリアチャームすら貫通するため、後述するカイリューのような高火力の先制技をもつポケモンと相性がいいです。ただし、この防御デバフの効果は味方も巻き込みます。せめて、せめて、せめまくる戦法を名乗る根幹ですね。

個人的にこのパーティ構築の本命はこちら。圧倒的高火力の押し付けをするのが単純に強いです。
豹竜組の強さの真髄はカイリューにあり、パオジアンはそれをサポートする最低限の場持ちが重要になります。種族値とタイプ耐性から耐久は調整ではどうにもならないため、”攻撃は最大の防御”の観点でまとめました。
交代できなくなる偽竜ギミックに滅びの歌をさせず、かつ相手に依存せず安定して打てるじごくづき、エレキフィールドによる未来パラドックス展開を止めつつ命中安定で打てるアイススピナー、リフレクター・光の壁・オーロラベールを破壊できるかわらわり
それぞれ、ふいうち、つららおとし・こおりのつぶて、せいなるつるぎを採用していないのはこれらのサポートとしての観点です。

テラスタルはどちらかというとあく推奨。先制技メタとなるサイコフィールド使い{イエッサン(メス)}やビビッドボディハギギシリハギギシリ、テイルアーマーリキキリンリキキリンにさすことができ、悪戯心オーロンゲオーロンゲヤミラミヤミラミタギングルタギングルクレッフィクレッフィによる妨害を受け付けません。

豹竜組の竜のほう。

種族値が高く技範囲も広いためもともとかなり強力なポケモンでしたが、唯一といっても良い弱点であった4倍弱点をテラスタルによって消すことができるようになりました。
打点自体はかなり強いものの、現環境では強いゴーストタイプや万能な鋼テラスタルが流行っており、シングルでは「実は通りが悪いのでは?」という所感になってきたところです。ただ、相手が2体いるダブルバトルではまだまだ通るので楽しく脳筋しましょう。特性せいしんりょくは威嚇も怯み(ねこだまし)も無効にします

なお、最大打点を狙うならこだわりハチマキ持ちがよく、同レベルの打点にりゅうのまいで積むという手段があります。こだわりハチマキだと動きに制限がつき、せっかくの耐久指数とノーマルタイプを生かして勝てるはずのゴーストや鋼ハバタクカミハバタクカミサーフゴーサーフゴードラパルトドラパルトハッサムハッサムに不利を取りやすくなるため不採用。ダブルにおいてはマルチスケイルより精神力のほうが強力であるために実際に積むタイミングが難しい竜の舞も不採用。間をとっていのちのたまを持って技範囲を広げました。

今回は神速以外にアイアンヘッドとほのおのパンチを採用していますが、ゴーストで止まらない先制技アクアジェットや2体にあてられるいわなだれ、環境へのささりが良いじしんやじだんだ、草タイプに打てる一致技つばめがえしも一考の余地ありです。この技範囲もカイリューの強みなのでパーティや環境に合わせて柔軟に変えてあげましょう。

コンセプトよりテラスタルはノーマル一択。

このパーティにおける短刀。

剣モチーフのポケモンではありますが持ち前の耐性や技を生かしてかなり守りに寄った柔軟な動きを求められる枠です。

まず耐性ですが、特性もらい火を含めるとノーマル、格闘、炎が無効、そのうえ虫、草、毒、氷、鋼、フェアリーが半減。主な動きはパオジアンパオジアンカイリューカイリューのサポートになります。

特徴的なのはダブルバトルで真価を発揮するサイドチェンジとファストガード。ファストガードは優先度+3で相手の先制技を防ぐため、相手の高火力先制技もちハッサムハッサムカイリューカイリューイルカマンイルカマンや悪戯心から味方を守るのに使えます。
サイドチェンジは隣の味方と場所を入れ替えるというもの。
パオジアンパオジアンパオジアンに飛んでくる真空波やバレットパンチやねこだましハリテヤマハリテヤマルカリオルカリオチャーレムチャーレムデカヌチャンデカヌチャンも、
カイリューカイリューカイリューに飛んでくる悪戯鬼火ヤミラミヤミラミや氷技テツノツツミテツノツツミも、
ソウブレイズなら半減や無効で受けきってしまいます。

なお、サイドチェンジは優先度+2であり、神速と同じ優先度です。たとえば相手のウインディウインディウインディが神速、こちらのソウブレイズソウブレイズソウブレイズがサイドチェンジをしていたら同じ優先度のため純粋な素早さ勝負になります。そのため今回は準速95族抜きまで素早さを振っています。例にあげましたが、ウインディも物理環境の中威嚇をまけて広い技範囲を持ち、デバフ技も回復技も持っているということで人気が高いようです。ウインディのメインウェポンである神速/フレドラ/オバヒ/インファイトを無効に抑えられるのもソウブレイズの強い点ですね。

確定枠はサイドチェンジ。選択枠がファストガード、かげうち、ちょうはつ、むねんのつるぎです。かげうちは神速の通らないゴーストタイプハバタクカミハバタクカミサーフゴーサーフゴードラパルトドラパルトや、仕留め損ねたタスキアタッカーのスイーパーとして使います。耐久のある草タイプモロバレルモロバレルアラブルタケアラブルタケチオンジェンチオンジェンたちが重く、無念の剣で有効打点を作ることも考えましたが、これらすべて挑発をいれてしまえばほぼ機能停止するため無念の剣を抜いています。

テラスタルはどちらかというとゴースト推奨。無効範囲を残したまま自身の先制技の火力を伸ばせます。

このパーティにおける唯一の盾(?)

やること自体はよくありがちな悪戯心による先制壁貼りです。同じことをできるポケモンにはオーロンゲオーロンゲオーロンゲやヤミラミヤミラミヤミラミがいますが、クレッフィを採用した理由はそのタイプ耐性とまきびしにあります。

何度も出てきましたが、このパーティは先制技を耐える(しのぐ)相手の高速アタッカーに弱いですハバタクカミハバタクカミドラパルトドラパルトテツノツツミテツノツツミ。テツノツツミもB耐久がかなりあります。HDクレッフィはこれらに強いという点でまずひとつの強みです。また、現環境は高速高火力低耐久ポケモンが多いためまきびしやステルスロック、どくびしを巻くことでかなり動きを制限されるポケモンがいます。パオジアンパオジアンハバタクカミハバタクカミテツノツツミテツノツツミパーモットパーモットイーユイイーユイetc.

偽竜組シャリタツ(そった)シャリタツ(そった)ヘイラッシャヘイラッシャはそもそも合体すると手数が少なくなるためまきびしで相手を少し削ることの意味合いが大きいですし、豹竜組パオジアンパオジアンカイリューカイリューもまきびしで少し削られているだけで高火力先制技を通しやすくなります。以上の理由から悪戯心によるまきびしと両壁を両立できるクレッフィを採用しました。

テラスタルはほぼしませんが、火力を少しでも伸ばせる鋼テラスタルか、悪戯心挑発を無効にする悪テラスタル推奨。

戦術と解説

先発は

まきびしと壁で起点を作り出すクレッフィクレッフィクレッフィ
耐久がなくあと投げしにくいパオジアンパオジアンパオジアン
初手で発生しやすいねこだましをしのぐことができ、圧をかけられるカイリューカイリューカイリュー
相手にとっても”あと投げしにくく先発に出したい”タスキポケモンを処理しやすくするシャリタツシャリタツ(そった)シャリタツ(そった)

あたりになります。
耐性に優れ交代先として優秀なソウブレイズソウブレイズソウブレイズ
場を作ってから真価を発揮するヘイラッシャヘイラッシャヘイラッシャは控えさせておくことになると思います。

ただし、相手にお手軽毒菱がまけるキラフロルキラフロルキラフロルなどがいる場合は相手に展開される前に偽竜組シャリタツ(そった)シャリタツ(そった)ヘイラッシャヘイラッシャを展開しましょう。

基本的には豹竜組パオジアンパオジアンカイリューカイリューがささると思いますが、強すぎてメタも進んできたため、先制技対策がなされるようになってきたハギギシリハギギシリアマージョアマージョリキキリンリキキリン{イエッサン(メス)}ことに注意しましょう。

御覧いただきありがとうございました。よくも悪くも評価いただけると幸いです。

投稿日時 : 2022/11/30 06:59

最終更新日時 : 2022/11/30 19:22

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コメント(2件)

1ナナシ
初コメントです。育成論を拝見させて頂き、全体的に参考になる調整や戦術も多かったのですが、ヘイラッシャの特性が「どんかん」なのは何故でしょうか。
ヘイラッシャとシャリタツのコンボによる能力上昇を威嚇で消されない、というのは確かに強みではありますが、メジャーな対策(ランクマッチも始まっていないのでメジャーと言っていいかは分かりませんが)として、ものまねハーブや特性:びんじょうによるコピーが挙げられると思います。
仮にこのヘイラッシャが「てんねん」であれば相手が能力上昇にタダ乗りしても、これらを無視して止められると思ったのですが、それでも「どんかん」の方が良いのでしょうか。
22/12/01 14:44
2ラッシャ
「合体による2段階上昇+いっちょうあがりの1段階上昇で142族ドラパルトまで抜けるよう調整しました。」
とありますが、そのヘイラッシャの調整だと抜けてませんよ
22/12/10 09:00

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