- 全て理想個体を想定しています。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、orcaです。
今回投稿させていただくのはゴツメクレセリアです。圧倒的な耐久から物理受けとして名高い準伝のポケモンですね。344さんが月光乱舞クレセリアを投稿されていますが採用理由の違いから運用相性の良い味方など考察に差がでてくるので別物と判断しました。
不要という声が多ければ削除します。
クレセリアとは?
第4世代で登場した超タイプの準伝説。120-120-130という非常に高い耐久種族値とエスパーという弱点に物理技が少ない物理受けに向いたタイプから主に物理受けとして運用されます。今作では目立った強化弱体化はないもののメガガルーラという新たな役割対象の追加とガブリアスの個体数の増加により前作以上に採用機会が増えたかと思います。またメガシンカの登場により月光乱舞という戦法がより有効になったのもクレセリアの個体増加を増進しています。
今回は特に前者のメガガルガブを意識したゴツメクレセリアを考察していきます。
採用理由
1.物理受け
言うまでもなく一番の役割です。陽気鉢巻ガブリアスの逆鱗レベルの攻撃を2耐えするので弱点をつかれたり起点にされたりしない限りかなりの相手を受けることが可能です。エアームドやヌオーといった他の物理受けと違い特殊耐久もそこそこあるので生半可な特殊技では崩されないのもポイント。
2.ゴツメによるダメージ蓄積
ゴツメクレセリアというよりゴツメの利点である点ですが、場に繰り出すだけで接触技を使う物理ATにダメージを蓄積できます。ゴツメを一回入れることで丁度調整が崩れる点も見逃せない利点です。
持ち物
C75というかなりの低火力のためダメージソースとなり、場に出すだけで相手に負担をかけられるゴツメで確定です。
努力値、性格
- パターンA
性格 図太い
努力値 HB252,S4
実数値 227-×-189-95-150-106
単純なぶっぱ。ここまで振ることで特化メガガルーラの噛み砕くをほぼ2耐えします。受けのポケモンなのでステロや天候で確定数がズレて突破されるというのは笑えないため耐久調整はオススメしません。
最速マリルリを意識してSに振るなどの微調整は各自でお願いします。
- パターンB
性格 図太い
努力値 H204,B164,C140
実数値 221-×-177-113-150-105
調整
C 189-127メガガルーラの身代わりをサイキネで87.5%で破壊
HB 陽気メガガルのグロパン恩返し耐え
189-127メガガルーラとはC4クレセリアのサイキネを身代わりが耐える調整をしたメガガルーラのことで、その身代わりを高乱数で壊せるまでCに割きました。これにより身代わりシャドボや身代わりグロパン雪崩といったクレセリアを逆に起点にしてくるメガガルーラにも勝てるようになっています。
残りの努力値をHぶっぱ余りBというように振るとメガガルーラからのダメージが少し不安だったのでグロパン恩返しを耐えるように少し努力値を隔たらせています。個人的にはこちらがオススメ。
技
確定技
- 月の光
高速再生技。ppと天候に左右される点は痛いですが物理受けとして運用するためにも必須。レベル技。
準確定技
- サイコキネシス/サイコショック
格闘への遂行技。単純な一致技としても使うので余程のことがない限り入れたい技です。基本的にキネシス奨励。技マシン。
- 冷凍ビーム
ガブカイリューへの遂行技。ドラゴンへの対策が十分でない限りは必須です。この技がないと逆にガブカイリューに起点にされます。技マシン。
選択技
- めざ炎
ほぼ(メガ)ハッサムピンポ。優先度は低いです。技マシン。
- 電磁波
クレセリアおなじみの技。月の光と合わせて電磁波羽休めと同様の動きができ呼びやすい特殊ATにもある程度の負担がかかります。技マシン。
- 毒々
受けのポケモンであればほぼ確実に候補に入る技。この技を採用することで火力の高くない特殊ATに対しても仕事ができるようになります。ただ呼びやすい鋼やメガゲンに無効なのは玉に瑕。技マシン。
- 三日月の舞
自らが瀕死になる代わりに後続のエースを1.5回使えるようにする優れた技。メガガルーラやメガヘラ・カイリューなどのタイマン性能が優れるポケモンと組ませる時に採用されることが多いです。この型では採用する際は積極的に使うのではなくあくまでサブとしての使用となります。詳しくは344さんの育成論を参照してください。レベル技。
月光乱舞クレセリア 育成論ORAS・XY/393
ムーンフォースやトリルなどもパーティによっては一考ですが今回は省略します。
ダメ計
パターンAを想定しています。
- 与ダメ
サイコキネシス
無振り(155-100)メガバシャ 63.2%〜74.8%
H252(167-115)メガゲン 50.2%〜61%
H252(212-85)チョッキブシン 36.7%〜43.3%
H68B52(189-127)メガガル 20.6%〜24.3%
パターンBであればサイキネ×2+ゴツメでチョッキブシン確定となります。
[冷凍ビーム]
無振り(183-105)ガブリアス 67.7%〜80.8%
D4(167-111)サザンドラ 34.7%〜41.9%
パターンBであれば冷ビ+ゴツメでガブリアス高乱数となります。
- 被ダメ
メガガルーラは親子愛非考慮です。
[物理]
特化(194)メガガルーラ恩返し 26.4%〜31.7%
特化(112)マリルリじゃれつく 26.4%〜31.7%
特化(146)鉢巻ファイアローブレバ 34.8%〜41.4%
特化(189)珠バシャーモはたき落とす 42.2%〜50.2%
A252(182)鉢巻きガブリアス逆鱗 43.6%〜51.5%(6.6%)
[特殊]
特化(191)メガバナヘド爆 29%〜34.3%
C252(192)メガルカリオラスカノ 34.3%〜41.4%
無振り(190)メガゲンシャドボ 51.1%〜60.7%
C252(211)メガリザYオバヒ 68.7%〜81%
相性のいい味方
- ヒードラン
所謂クレセドラン。高い種族値と相性補完の良さを武器にサイクルを回していきます。
- メガリザードンY
ガブガルーラをクレセで、ギルガハッサムヘラをメガリザYでみることができます。日照りによりクレセを間接的に強化できるのもポイント。
- バンギラス
相手のメガゲンに対する回答。格闘に対してはクレセが圧力をかけられるので相性補完は優れるのですが砂起こしにより月の光が使いにくいのは玉に瑕です。
運用
相手の物理に後だししてゴツメダメを稼ぎ、相手が流れる際に攻撃技や毒々電磁波で相手の後続にも負担をかけていくのが基本です。その圧倒的な耐久からかなり多くの物理ATに対して流し性能をもつことが可能です。
一方、火力の低さから相手に起点にされやすく特に挑発もちのアローや(メガ)ギャラには格好の起点にされるので注意が必要です。またメガゲンには交代を縛られる上に倒されるのでメガシンカのターンに追い打ちバンギを出して潰すなどの回答を用意するようにしてください。役割対象にしているメガガルーラに対しても身代わりシャドボや身代わりグロパン岩雪崩というように身代わりにより追加効果を稼がれると厳しいのでそこが気になるのであればパターンBの採用をオススメします。
最後に
いかがだったでしょうか?
最近は以前と比べると数が減り減少傾向にですが高い耐久による安定感はかなりのものであり物理環境と言われる今の環境では動きやすいです。是非使ってみてください。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。