初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。露草長靴です。
はじめに
- この育成論は第4シーズンスペシャルレートシングルさかさバトルを想定し、特に記載なき場合、論内に登場するすべてのポケモンは理想個体前提とします。
- この育成論は補完です。
- 一部略記を採用しています。
- 質問・異議等ありましたらコメント欄にてどうぞ。
それでは考察に参りましょう。
マッスグマ概要
おなじみの秘伝技要員。いあいぎり・いわくだき・かいりき・なみのりを覚えるため、四世代で言うビーダルの様な立ち位置にありました。種族値も低く、所謂不遇と呼ばれる類いです。
しかし特別な方法で手に入るしんそくを覚えたマッスグマが登場し、はらだいこ・しんそくのコンボを使える唯一のポケモンとなりました(ドーブル除く)。その火力は非常に高く、防御特化したクレセリアを一撃で沈めるほど。ただしノーマル技の一貫性の低さから、はらだいこしても鋼タイプなどに止められてしまうことがよくありました。
そこで目を付けたのがさかさバトル。ご存じの通りタイプ相性が逆転するこのバトル形式において、そもそも誰の弱点も突けなかったノーマル技は半減なしの下克上を見せています。最も、メガガルーラの猛威の陰に隠れがちではありますが、潜れば誰もが出会うほどの存在感を示しています。
今回は、うまく隙を作ってはらだいこし、しんそくで全抜きを目指すマッスグマ、そのPT構築を含めて考えていこうと思います。
採用理由
はらだいこ・しんそくによる全抜き
構成
種族値:78-70-61-50-61-100
個体値:31-31-31-*-31-31
性格:いじっぱり
努力値:4-252-0-0-0-252
実数値:154-134-81-*-81-152
特性:ものひろい
持ち物:オボンのみ/カムラのみ/ラムのみ/シルクのスカーフ
単純にASぶっぱでいいでしょう。変に耐久に振る必要はありません。Hはオボンのため2n調整。
持ち物は基本的にオボン。メガルカリオの神速やその他のフェイントを意識するならカムラ。はらだいこを積んでいるときに熱湯で焼かれたり胞子で眠らされたりするのが嫌ならラムで。クレベースをステロ込みで倒せるようになるシルクのスカーフも候補に挙がります(シケ猫様、指摘感謝です)。
技構成
確定技
- しんそく
メインウェポン。今回のコンセプト。威力80優先度+2の先制技です。確定で。
- はらだいこ
最大HPの半分(切り捨て)を削って攻撃力を12段階上げるハイリスクハイリターンな積み技。これがないと火力なんて皆無です。コンセプトですので確定で。
- まもる
メガガルーラなどのねこだまし意識。これもらうだけで致命傷なので確定。ただしかなり読まれやすいので、身代わりを貼られてしまうことも。その時の環境に合わせて使ってください。
- とっておき
しんそくを一回打ってしまえばこちらの方が威力は高いです。HBクレセなんかも一撃。確定です。
選択技は特にないです。これは? などあったらコメ欄にて。
与ダメージ計算
ダメージ計算は全てトレーナー天国様のものを使用。腹太鼓を積んであること想定。
しんそく
- H4メガガルーラ
割合: 111.6%〜131.4%
回数: 確定1発
- H4ゲンガー
割合: 442.6%〜522%
回数: 確定1発
- B4キノガッサ
割合: 176.2%〜208.8%
回数: 確定1発
- B4ガブリアス
割合: 113.6%〜134.4%
回数: 確定1発
- B4ラティオス
割合: 153.5%〜181.9%
回数: 確定1発
とっておき
- 図太いH252B252輝石ポリゴン2
割合: 94.2%〜111.4%
回数: 乱数1発 (68.8%)
- 図太いH252B252クレセリア
割合: 98.2%〜116.2%
回数: 乱数1発 (87.5%)
- 図太いH252B252クレベース
割合: 80.6%〜95.5%
回数: 確定2発
- 図太いH252B252輝石ラッキー
割合: 127.1%〜149.8%
回数: 確定1発
- H252カイリュー(マルスケ込み)
割合: 92.4%〜109%
回数: 乱数1発( 56.25%)
- 図太いH252B252スイクン
割合: 111.5%〜131.8%
回数: 確定1発
- 図太いH252B252ヤドラン
割合: 117.3%〜138.6%
回数: 確定1発
PT構築
このマッスグマを使う上で気を付けることを確認していきましょう。そのうえで、逆さバトルのPT構築を考えてみます。
- まずはメタモン。この対策は主に一つしかありません。マッスグマを選出しないことです。この時点で、マッスグマを選出しない裏選出が必要なことがわかります。
- 次にマッスグマミラー。これも同速運ゲになりがちです(実際はSV個体がそうそういるわけでもないですが、今回はいるという前提で話します)。もちろん腹太鼓を積ませないのが最も良いマッスグマ対策なのですが、相手もそれに対抗して起点作りはしっかりしています。
そのため、ステロ込みでもマッスグマの攻撃を耐える可能性の高い、クレベース及び特性天然のポケモン及びスカーフかわりものメタモンが候補に挙がります。クレベースなら、ゆきなだれあたりを入れておけばかなりの高確率でマッスグマを対面から倒せます。これらのポケモンがいると、相手はマッスグマを選出しにくくなります。
- そして大切な起点作り要員。これがいないとマッスグマは腹太鼓できません。
基本的には個人の好みですが、特性いたずらごころでほぼ確実に起点になれるエルフーン、特性ありじごくで低火力ポケを縛りつつステロ置き土産ができるダグトリオ、逆さバトルで普通にアタッカーとして使われやすいため型バレしにくいラティオス、ステロあくびでんじは蜻蛉おきみやげなど起点づくりとしての技が豊富で耐久も高いユクシーあたりが候補に挙がります。このうち1〜2匹をPTに入れておくことで、マッスグマの起点とします。「起点1」「ダグトリオ」「マッスグマ」といった選出も可能です。その他ゾロアーク、シャンデラ、フワライドなど面白いポケモンが多いので、PTに合わせて選んでもらえればと思います。
運用
起点作りポケで起点を作った後にはらだいこを積み、しんそくとっておきで全抜きします。起点はおきみやげや壁だけでなく、ステルスロック(クレベースを意識するならまきびしも)を撒いておくとがんじょう持ちやタスキ持ちにも安定します。
最後に
いかがだったでしょうか?
入手難易度こそ高いですが、マッスグマ対策としてもこの論を見ていただけると幸いです。
何かありましたらコメント欄いてどうぞ。お待ちしております。
更新履歴
- 2014.6.2. 投稿