ドサイドン - ポケモン育成論ORAS・XY

• この育成論はシングル63を想定し、特に記載なき場合、論内に登場するすべてのポケモンは理想個体前提とします。
• 一部略記を採用しています。
• 質問・異議等ありましたらコメント欄にてどうぞ。

それでは考察に参りましょう。

ご存じ「先生」。四世代バトルタワーのタワータイクーン・クロツグの手持ちでもあり、せんせいのつめ+つのドリルを決めてきたことでも有名なあのドサイドンです。
種族値的にはHABに優れ、CDSに劣る典型的な岩タイプ。物理技に繰り出し、鉢巻じしん・鉢巻岩技を撃ち逃げする役割論理ドサイドン所謂「ヤサイドン」と、特殊耐久をも重視した突撃チョッキ型が最メジャーでしょうか。サブウェポンにも恵まれた強力なポケモンです。今作にてファイアローとギルガルドが登場しましたが、この2体に非常に強い点も評価できますね。
今回は、鉢巻ではなく帯を持たせることにより、一点的な強さではなく小回りの利くドサイドンを紹介しましょう。

ボルトチェンジの一貫性を消し（ヒトム・ライボルトなど）、ギルガルドを上から倒せる地面枠
ロックブラストによるみがわり持ち対策（ライコウ・グライオンなど）
つのドリルによる耐久ポケ対策（ラッキー・ピクシーなど）
炎・電気・飛行・岩・物理竜タイプに対する役割

種族値:115-140-130-55-55-40
個体値:31-31-31-*-31-31
性格:いじっぱり
努力値:100-252-0-0-156-0
実数値:203-211-150-*-95-60
特性:ハードロック
持ち物:たつじんのおび

A:H252盾ギルガルドを地震で確定1発
H252マルチスケイルカイリューを反撃補正有りゆきなだれで確定1発
HB:意地っ張り鉢巻A252ガブリアスの地震確定耐え
D:余り
S:無振り/最鈍ギルガルド+2

相手に最大限負担をかけるためにAはぶっぱでいいでしょう。
HBは対面から確実にガブリアスを倒せるように。（ただし意地鉢巻は鮫肌で相打ち・タスキはお察し）
特殊炎技などに繰り出すことも多いため、残りはD。冷静C252ギルガルドのラスターカノン程度なら耐えます。
トリル意識の勇敢については、今回はギルガルドを抜くために見送っています。

確定技

• じしん

タイプ一致命中安定のメインウェポン。範囲も優秀、外す理由がありませんね。レベル技。

• ロックブラスト/ストーンエッジ

メインウェポンその2。命中に多少難がありますが、じしんとの相性補完も優秀です。いずれかを選択ですが、個人的にはロックブラスト推奨です。共にレベル技。

• ゆきなだれ/れいとうパンチ/こおりのキバ

ドラゴンタイプやグライオンなどへの遂行技。メインウェポンとの相性補完も良いです。れいとうパンチだとマルスケカイリューを確定で倒せないので、ゆきなだれ推奨です。五世代以前を持っていない方のために一応こおりのキバも候補に入れておきます。確定です。ゆきなだれも接触技であることにご注意ください。それぞれ四世代技マシン/五世代教え技/タマゴ技。

選択技
正直どれでも構いません。パーティと相談してください。

• ほのおのパンチ

ほぼハッサム・ナットレイ・エアームドピンポですがかなり優先度は高いです。ナットレイはジャイロボールの威力のために最鈍にしていることが多いため上から殴れますし、ハッサムに至っては悠長に舞ってくることも。確定欄はこれ。5世代教え技。

• つのドリル

耐久ポケ対策。特にピクシーやラッキーに刺さります。交代先にも一貫して負担をかけられるのが強みですね。最後にワンチャン残せるのも評価点。拘っていないため、気軽に打てます。レベル技。

• メガホーン

悪・超・草への打点。クレセドランに強くなれます。痒いところに手が届く技ではありますが、いかんせん命中が低い。レベル技。

• つるぎのまい

主にロックブラストの火力不足を補います。技マシン。

• メタルバースト

受けたダメージを1.5倍にして返す技。特殊方面も4倍弱点を突かれなければ1回耐える耐久を持っているので、比較的使いやすいです。ハードロック様々ですね。ただし眼鏡持ちはちょっと辛い。レベル技。

• ドラゴンテール/ほえる

こちらも積みポケ対策。ドラゴンテールはピクシーに入らないのが難点です。技マシン。

• ばかぢから/アームハンマー

メガガルーラピンポ技。ノーマル技読みならメガガルーラに後出しできるので、重いなら採用も有りです。それぞれ五世代教え技/レベル技。

• ステルスロック

サイクル戦に強くなります。相性は有利なメガリザードンYに弱いため、採用の価値はあります。カイリューやアローは殴った方が早いです。ガブの襷を潰すのにはいいかもしれませんが、タスキガブリアスは先発で出てくる可能性が高いです。五世代教え技。

• じならし/がんせきふうじ

後続に任せるときの補助として。ただし自身のSが低くタイプも被っているため、優先度は低めです。共に技マシン。

こちらは正直簡単です。そもそもチョッキとの仮想敵が違うからです。
チョッキドサイドンは、基本的に物理・特殊両方を受けられるようにした型で、持ち物の効果を最大限生かすためDも252に近い振り方が一般的です。そうすると、HやAに努力値を割くことができなくなり、役割対象だったガブリアスなどの攻撃を耐えられなくなることもあります。一方帯は、基本的には物理を受けると割り切っているため、ガブリアスと対面から悪くて相打ち、悠長にステロを撒いてきた場合などはさめはだダメージだけで倒すことができます（まあまずタスキですが）。また、チョッキだとマルスケカイリューやギルガルドへの確定数に致命的な差が出てしまいます。
また、じゃくてんほけん型に関しては素の火力で差別化可能です。
纏めると、役割対象を倒せなくなることがあるため、チョッキの採用を見送っています。

小回りを利かせるために帯にした、というのは簡単ですので、ひとつ例をとって説明しましょう。
初手、こちらドサイドンに相手バンギラスとしましょう。読みが当たり、上手く有利対面を作れた状態です。勿論ここでの安定行動は、お相手交代、こちらじしんです。相手がグライオンに入れ替えてきたとしましょう。
この状況でドサイドンの持ち物がこだわりハチマキだと、非常に不利ですよね。こちらは地面技で拘ってしまったので交代しかなく、相手としてはみがわり安定でしょう。こうなってしまうと、グライオンに強くなるために入れたゆきなだれロックブラストも意味をなしません。しかし持ち物がたつじんのおびなら、ロックブラストを入れることができます。
勿論これはかなり都合のいい想定ですし、相手に地面を透かせるポケモンが少ないなら交代読みで攻撃しても構いません。しかし鉢巻でそれをするのは非常にリスキーで、相当の自信がなければその選択はできないでしょう。
纏めると、安定行動をとりやすいという点で、こだわりハチマキとの差別化をしています。

• H252B4ギルガルド

割合: 100.5%〜120.9%
回数: 確定1発

• H252B4ウインディ（威嚇込み、鬼火込み）

割合: 48.7%〜58.3%/ 107.1%〜127.9%
回数: 乱数2発 (96.5%)/ 確定1発

• H252メガガルーラ

割合: 47.1%〜55.6%/ 93.3%〜110.3%
回数: 乱数2発 (75.4%)/ 乱数1発 (56.3%)

• H252メガバンギラス

割合: 81.1%〜97.5%
回数: 確定2発

• H220（実数値193）ライコウ

割合: 17%〜20.2%/ 32.6%〜38.8%

• H204（実数値176）グライオン

割合: 12.5%〜15.3%/割合: 23.8%〜28.9%

• H252ファイアロー（鬼火込み）

割合: 41.6%〜54.5%
回数: 乱数2発 (11.3%)

• H252ヒトム

割合: 38.2%〜45.8%
回数: 確定3発

• 図太いH252B252バルジーナ

割合: 19.8%〜24.4%/ 38.8%〜47.8%
回数: 乱数5発/ 確定3発

• B4ガブリアス（反撃非込み）

割合: 110.3%〜131.1%
回数: 確定1発

• H252カイリュー（マルチスケイル込み）

割合: 100.5%〜118.6%
回数: 確定1発

• H204グライオン（反撃非込み）

割合: 92.6%〜109%
回数: 乱数1発 (50%)

• B4キノガッサ

割合: 168.8%〜199.2%
回数: 確定1発

• H252メガハッサム

割合: 102.8%〜122%
回数: 確定1発

• H252ナットレイ

割合: 106%〜127%
回数: 確定1発

• 図太いH252B252クレセリア

割合: 53.7%〜63.4%/ 106.6%〜125.9%
回数: 確定2発/ 確定1発

• H252メガガルーラ

割合: 89.6%〜106.6%
回数: 乱数1発 (37.5%)

• いじっぱりA252鉢巻ガブリアスのじしん

割合: 84.2%〜99.5%
回数: 確定2発

• A252ガブリアスのげきりん

割合: 41.3%〜48.7%
回数: 確定3発

• ようきA252メガガルーラのじしん（おやこあい込み）

割合: 49.2%〜58.1%
回数: 乱数2発 (96.9%)

• いじっぱりA252鉢巻カイリューのじしん

割合: 56.6%〜66.9%
回数: 確定2発

• A252キノガッサのタネマシンガン（テクニシャン込み、1発）

割合: 36.9%〜45.8%
回数: 確定3発
二発にとどまれば倒せるってレベルです。

• いじっぱりA252鉢巻ハッサムのバレットパンチ（テクニシャン込み）

割合: 49.2%〜59.6%
回数: 乱数2発 (99.61%)

• いじっぱりA252鉢巻ファイアローのブレイブバード

割合: 24.6%〜29%
回数: 乱数4発

• 同上とんぼがえり

割合: 19.2%〜22.6%
回数: 乱数5発

• A4ガルガルドのかげうち

割合: 15.2%〜18.2%
回数: 乱数6発

• れいせいC252ギルガルドのラスターカノン

割合: 78.3%〜93.1%
回数: 確定2発
かげうちと合わせると、後出しはきついですね。

• ひかえめC252眼鏡シャンデラのシャドーボール（スカーフ臆病C252エナジーボールは無理）

割合: 50.7%〜60%
回数: 確定2発

• 同上だいもんじ

割合: 34.4%〜40.8%
回数: 確定3発

• ひかえめC252眼鏡ヒトムのめざめるパワー氷

割合: 45.8%〜53.6%
回数: 乱数2発 (38.7%)

• 無振りクレセリアのれいとうビーム

割合: 25.1%〜30%
回数: 確定4発

• C252ラティオスのなみのり

割合: 96%〜113.7%
回数: 乱数1発 (75%)
四倍弱点はきついですね。

• メガフシギバナ

相性補完が非常に優れています。ドサイドンの苦手な水・草・格闘をメガフシギバナが受けられ、メガフシギバナの苦手な飛行（特にファイアロー）をドサイドンが受けられます。

• ギャラドス

同じく相性補完枠。ドサイドンの苦手な鋼・格闘・地面をギャラドスが、ギャラドスの苦手な岩と電気をドサイドンが受けられます。

この二匹だけだとメガリザードンYが辛いので、それらに対応できるポケモンを採用するといいでしょう。

基本的に受けられる技に繰り出し、殴って、様子を見て引く形になります。再記になりますが、拘っていないため相手の後続の無効タイプを気にせず攻撃できることが多いです。
チョッキ型と比べて特殊耐久が遥かに劣るので、HPの管理が勝負のカギとなってきます。
また選出画面における相手への重圧が大きいため、相手の選出を読みやすくなるというメリットも活用していきましょう。