- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、orcaです。
今回は40回目の投稿ということで個人的に好きなポケモンであるカイリューを投稿させていただきます。
不要という声が多ければ削除します。
カイリューとは?
初代で登場した竜飛タイプのポケモン。4世代まではボーマンダの劣化といった扱いを受けほとんど使われることはありませんでしたが、5世代の夢特性でマルチスケイルを習得したことで一躍環境の上位に食い込むようになりました。今作ではフェアリーギルガといった苦手な相手の増加や鬼火の命中上昇という向かい風があったものの、弱点保険という選択肢の獲得ファイアローによる神速の価値の高まりといった強化点もあり依然としてその高いタイマン性能から高い使用率を誇ります。
型は主として竜舞を軸とした型と鉢巻を持たせた型にわかれどちらも高い抜き性能を誇るのが特徴です。今回は前者の竜舞を軸とした竜舞カイリューを考察していきます。
採用理由
1.抜きエース
竜という一貫性の高いタイプに優秀なサブウェポンと積み技、最強の先制技といっても過言ではない神速をもちあわせるため抜き性能が非常に高いです。もちろん止まる相手は存在しますが1度舞えれば相手のパーティに大きな負担をかけられます。
2.タイマン性能
マルチスケイルによりほぼ全ての攻撃を耐えて積みや攻撃をできるのでタイマン性能に優れます。もちろん神速もタイマン性能という観点から大きな存在です。
持ち物
PGLのランキングに沿ってあげていきます。
- ラムの実
抜きエースにとって痛い麻痺鬼火を回避できロトムやファイアローとの対面でも状態異常を恐れずに済みます。逆鱗の混乱を治せるのも利点。安定性があり最有力候補です。
- 命の珠
マルスケを積むためのものと割り切るのであれば優秀な持ち物。安定して火力を出せるようになり、ギルガルドを珠舞地震で落とせるなど結構確定数が変わります。
- 弱点保険
竜舞+保険で竜舞のみのときの1.7倍近い火力を叩きだします。はまった時の破壊力は抜群ですが一方で弱点を受けないと実質持ち物なしで戦うことになります。
- 防塵ゴーグル
味方にバンギカバノオーがいてマルスケを潰したくない際やメガバナビビヨンが重いパーティに。汎用性は最も低いです。
努力値、性格
- 汎用配分
性格 意地っ張り
努力値 H52,A204,B20,D4,S228
実数値 173-198-118-×-121-129
調整
H 6n-1
HB 特化メガリザXの逆鱗13/16耐え
HD 眼鏡ニンフィアのスキンハイボ耐え
A 11n,舞逆鱗でH252ミトム確定
S 舞後最速オンバーン+1
耐久に最低限回し残りは抜いていくために必要なASに割いた配分。珠以外の持ち物なら機能しやすい振り方でもあります。
- HSベース
性格 意地っ張り
努力値 H196,A84,B4,D44,S180
実数値 191-181-116-×-126-123
調整
H 16n-1
HB A252鉢巻ガブリアスの逆鱗耐え
HD C252珠ゲッコウガの冷凍ビーム最高乱数切り耐え
A 余り
S 舞前準速キノガッサ、舞後最速ライコウ抜き
耐久と素早さにかなり努力値を回している分抜き性能は下がっているため、ステロとの併用を奨励します。弱点保険と相性が良い配分。
- ASベース
性格 意地っ張りor陽気
努力値 H4,AS252
実数値 167-204(186)-115-×-120-132(145)
単純なASぶっぱ。意地っ張りだとH4メガガルに高乱数をとれ鉢巻ガブリアスの逆鱗を意識した調整を崩せる、陽気は現在環境に蔓延しているメガゲンガーを上から叩けるというそれぞれメリットがあります。珠採用の場合はこの振り方で確定となります。
技
確定技
- 竜の舞
今回の型と軸となる優秀な積み技です。言うまでもなく確定。レベル技。
- 逆鱗
高火力メインウェポン。A134族の一致120技が弱いわけがないです。ドラゴンクローでは火力が足りないので確定。レベル技。
- 神速
これだけでも採用理由になり得るぐらい優秀な技。ほぼ全ての攻撃技に確実に先制でき特にファイアローに先制をとれるのが大きいです。遺伝技。
選択技
- 地震
範囲優秀なサブウェポン。特にギルガルドへの安定した打点となるのは大きいです。筆頭候補。技マシン。
- 炎のパンチ
主にメガハッサムナットレイを意識した技。特にメガハッサムはプレイングを誤ると全抜きされかねないので採用価値は十分です。レベル技。
馬鹿力、雷パンチといった技は無しではないですがかなりピンポの採用となり、パーティ単位で考察しない限り上の二つを上回る採用理由がないので、候補外としています。
ダメ計
汎用配分のものを載せています。
- 与ダメ
カイリューギャラドスは特性込みになっています。
[逆鱗]
H4(167-115)カイリュー 70%〜82.6%
H252(157-127)ミトム 67.5%〜80.2%
H4(181-120)メガガルーラ 61.8%〜73.4%
H252(207-130)バンギラス 49.7%〜59.4%(99.61%)
特化(227-189)クレセリア 31.7%〜37.4%(87.8%)
特化(202-144)ギャラドス 31.1%〜37.1%(77.8%)
[神速]
H4(148-87)ゲッコウガ 46.6%〜55.4%(71.1%)
B252(153-123)ファイアロー 32%〜37.9%(93.2%)
[地震]
H252(167-170)守ギルガルド 53.8%〜63.4%
H252(207-100)マリルリ 36.2%〜42.9%
H236(175-160)メガハッサム 26.8%〜32%
[炎のパンチ]
H252(175-160)メガハッサム 80%〜96%
特化(181-201)ナットレイ 61.8%〜75.1%
特化(172-211)エアームド 31.3%〜37.2%(76.9%)
- 被ダメ
型破り持ち以外からのダメージはマルスケ込みになっています。
メガガルーラは親子愛非考慮です。
[物理]
A0(101)ファイアローブレバ 16.7%〜20.2%
特化(194)メガガルーラ恩返し 27.1%〜32.3%
特化(112)マリルリじゃれつく 56%〜66.4%
特化(200)メガリザX逆鱗 86.7%〜102.3%(18.8%)
A252(182)鉢巻ガブリアス逆鱗 90.7%〜107.5%(43.7%)
A252(207)メガギャラドス氷牙 101.7%〜120.2%
[特殊]
特化(222)ギルガルドシャドボ 24.2%〜
28.3%
無振り(95)クレセリア冷ビ 32.3%〜38.1%
特化(178)眼鏡ニンフィアハイボ 83.8%〜99.4%
C252(155)珠ゲッコウガ冷ビ 99.4%〜117.3%(93.7%)
特化(194)眼鏡ラティオス流星 102.3%〜120.2%
相性のいい味方
- カバルドン&メガルカリオ
所謂カバルカイリュー。起点作成能力の高いカバルドンと抜き性能に優れるメガルカカイリューを合わせた構築で積みサイクルに近い形になります。エースが2体とも神速を扱えるのもポイントです。
- メガクチート
所謂クチートカイリュー。単純に相性補完に優れ、互いの弱点を無効化して積むことも可能です。
- メガハッサム
後出しが躊躇われるカイリューの繰り出し性能を蜻蛉返りで補助します。火力のあるカイリューで削ってメガハッサムで抜いて行くという動きもでき、汎用性に優れる並びです。
運用
積める相手に死にだしして起点にするのか基本的な動きです。マルチスケイルにより等倍以下であれば大抵の攻撃を2耐えするので起点にできる相手はかなり広いです。また抜群技でもほぼ落ちないため後だしからの処理が間に合わないのもカイリューの強みです。弱点保険の存在により安易な抜群技を牽制できるのもありがたいです。舞う回数は2舞までできるとほとんどの相手で止まらなくなるのでそこを目安にしていきたいところ。
注意点としてはまず言うまでもなくステロを撒かれるとかなり性能を削がれることになります。有名なステロ持ちは予め把握し可能であれば撒かれる前に対処しておきたいです。同様の理由で連続技やガブリアスの鮫肌もマルスケを軸に戦うカイリューとしては痛いですね。また、逆鱗をメインウェポンにしているため相手の精鋼タイプ、特にマリルリメガハッサムは容易に逆鱗をぶっぱすると逆に起点にされて全抜きされかねないので扱う場合は注意が必要です。逆に言えば見せ合いの時点で上記に当てはまるポケモンがいた場合選出される可能性が高いので回答はパーティ単位で用意しておきたいです。
最後に
いかがだったでしょうか?
5世代より体感だと数は減りましたが環境のトップメタとも戦えるその性能は健在です。神速により腐りにくいポケモンでもあるので、是非一度使って見ることをオススメします。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。