メガリザードンX - ポケモン育成論ORAS・XY

こんにちは、orcaです。
今回投稿させていただくのはメガリザードンXです。発売当初はYの方に隠れがちでしたが最近になって株をあげているポケモンの一体ですね。
既に投稿されている型ですが失礼ながら育成論とコメント欄を見る限り投稿できるレベルに達していないと感じられたので、私も書いている途中だったという理由もありフォークという形で投稿させて頂きました。
不要という声が多ければ削除します。

第1世代で登場した御三家炎ポケモン。アニメのイメージが非常に強く実際の対戦で使われることは少なかったのですが、今作にて二つのメガシンカを獲得し一気に実践級の能力を手に入れました。
そのメガシンカのうちの１つ、メガリザードンXは他のメガシンカと比べるとA130とぱっとしないもののそこを補う特性と相性補完に優れる二つのタイプ一致技そして竜の舞という積み技により攻撃性能は非常に高いです。今回はそのあたりに注目して話を進めていきます。

1.抜きエース
上記の通り、逆鱗とフレアドライブという二つの範囲優秀な120タイプ一致技と竜舞により非常に止めにくい抜きエースとなれます。またメガシンカによりタイプ相性が大きく変わり、メガリザードンYにシンカする可能性もあるため安定した攻撃・受けだしがしにくく舞う機会を作りやすいのもポイントです。

2.優秀なタイプによる対処のしにくさ
鬼火無効の物理かつフェアリー等倍のドラゴンかつ水等倍の炎ということで他の同系統のポケモンに通る対策が通じにくいです。特に炎タイプにも関わらずマリルリに縛られにくい点は優秀ですね。また物理受けとしてメジャーなムドーパンプジンなどに一致弱点をつけるため後だしされるどころか、こちらから積極的に出ていって起点にできるのもメガリザードンXならではです。

3.見せ合いでの選出縛り
リザードンは先程述べたように2つのメガシンカを持つので相手は選出の時点でその両方を意識した選出を強いられます。実質的に見せ合いでポケモンが7匹いるのに近い状態であり相手の選出を大きく縛ることができます。

基本メガシンカするので通常特性はどちらでもいいのですが特殊技は採用しないので一応猛火で問題ないです。
メガシンカ後の特性である硬い爪は接触技の威力を1.3倍にするというもので主力技であるフレドラ逆鱗瓦割りあたりに補正がかかります。この特性と竜舞が合わさるとほぼ剣舞ガブと同じ火力が出るのでその強力さがわかっていただけるかと思います。

性格は陽気と意地っ張りの選択肢、努力値はAS252,B4とします。
まず性格に関しては同速相手をどの程度意識するかによって変わってきます。陽気と意地っ張りの間で抜いておきたいのは準速スカガブぐらいなのですが今作でメガガルーラ、メガリザードン、メガバシャーモと100族の強力なポケモンが増えたのでこれらを意識するなら陽気、そうでないなら意地っ張りを選択してください。ちなみに意地っ張りの場合は最速FCロトム抜きとなります。
努力値に関しては調整も考えたのですが少し振っても確定数が変わるものが少なくそれならばスカーフミトムを上から叩いたり舞メガギャラを死に出しから起点にできたりしたほうが使いやすいと思ったのでASぶっぱという形になっています。端数はHに振ると偶数になってしまうのでBDどちらかに振っておいてください。

実数値
陽気 153/182/132/×/105/167
意地っ張り 153/200/132/×/105/152

確定技

• 竜の舞

今回の型と軸となる優秀な積み技です。言うまでもなく確定。遺伝技。

• フレアドライブ

高火力メインウェポン。意地っ張りで舞うことによりH振りマリルリ確2、特化クレベース確1という無類の破壊力を持ちます。反動が痛いもの破壊力が売りのメガリザードンXで採用しない理由がないので確定。レベル技。

• 逆鱗

高火力メインウェポンその2。ガブの剣舞逆鱗とほぼ同等の指数のため並のポケモンでは受けが務まりません。行動不能は痛いもののドラゴンクローでは火力不足で優秀な抜き性能が損なわれるため確定です。遺伝技。

選択技
基本的に抜群(等倍)サブウェポン<等倍(半減)メインウェポンなので注意してください。

• 雷パンチ

最有力候補。苦手なマリルリを突破でき、耐久水に対して逆鱗を使う必要がなくなります。前作教え技。

• 瓦割り

範囲優秀なサブウェポン。風船ヒードランへの唯一の有効打であり、陽気の際は舞逆鱗でバンギを落とせないため優先度が上がります。技マシン。

• 地震

範囲優秀なサブウェポン。硬い爪補正が入らないのは惜しいですが、H振りマリルリ程度であれば確2に持ち込め風船でないヒードランへの有効打になります。技マシン。

• ドラゴンクロー

メイン二つで十分範囲が広いので無リスク技として候補入り。逆鱗の行動不能やフレアドライブの反動が気になる際に安定技として使用できます。技マシン。

まだ環境が安定していないのでメジャーそうなものだけ載せておきます。

• 与ダメ

性格は意地っ張り想定です。

フレアドライブ
特化(192-191)特大パンプジン 96.8%~113.5%(81.3%)
H252(212-120)メガガルーラ 69.3%~82%
特化(202-259)クレベース 68.3%~81.1%
H252(187-143)メガフシギバナ 67.3%~80.2%
H252(207-100)マリルリ 42.5%~50.2%(0.39%)
特化(227-189)クレセリア 40.9%~48.8%

[逆鱗]
H4(167-115)マルスケカイリュー 91.6%~108.3%(50%)
H252(157-127)ミトム 88.5%~105%(31.3%)
H252(202-129)メガギャラドス 67.3%~80.1%
H252(207-130)バンギラス 65.2%~77.2%
特化(202-178)ヤドラン 49.5%~58.4%(98.4%)

[雷パンチ]
H252(207-120)マリルリ 71.4%~85%
H252(207-135)スイクン 53.1%~62.8%
特化(202-178)ヤドラン 41.5%~49.5%

[瓦割り]
H252(207-130)バンギラス 110.1%~131.4%
H212B4(193-127)ヒードラン 60.1%~71.5%
H252(212-120)メガガルーラ 58.4%~68.8%
H252(181-151)ナットレイ 55.2%~65.1%

[地震]
H252(167-170)守ギルガルド 80.2%~94.6%
H252(207-100)マリルリ 54.5%~64.7%

• 被ダメ

ドラゴン技はメガシンカしていない時のダメ計です。

[物理]
特化(194)メガガルーラ恩返し 54.9%~65.3%
特化(112)力持ちマリルリアクテ 56.8%~67.3%
特化(146)鉢巻きファイアローブレバ 73.2%~86.9%
特化(227)メガギャラドス↑滝登り 77.1%~90.8%
A252(186)カイリュー逆鱗 83%~98.6%

[特殊]
特化(191)メガフシギバナヘド爆 60.7%~72.5%
特化(178)ヌメルゴン流星 81%~96%
特化(172)眼鏡ミトムドロポン 100%~117.6%

• スイクン

ガブリアス・ヒードラン・耐久水といったメガリザードンXが相手にしたくないポケモンに一通り強いです。

• クレッフィ

起点作成要因。悪戯心からの壁で起点を作ります。運用の項で述べますがメガリザードンXを使う上では型ばれしないことが大切なのでメタモンあたりと組ませて偽装しておきたいところです。

この育成論でもっとも重要な項目です。

メガリザードンXを運用するにあたってまず重要なのはパーティー構成です。リザードンはXYの2パターンのメガシンカを持ちそれぞれ対処法が全く異なるのが強みの１つなのでパーティーの面子でXだということに気づかれないよう心掛けてください。例えばクレッフィやメレシーのような起点要因のポケモンを単騎で入れるとその強みを消してしまうことに繋がります。
実際の動かし方に関してはメガリザードンXはメガシンカにより弱点が大きく変わるためそこを存分に生かしてください。具体的にはライボルトの10万読みでメガシンカしたり、敢えてメガシンカしないことで竜技を耐えたりといったプレイングが挙げれます。また、メガリザードンYという裏択があるのでミトムやヤドランに繰り出してソーラービームをちらつかせることで流し際に無償で舞うということも可能です。舞う際の注意点としてはあまりにギリギリで耐えてしまうとフレアドライブが撃ちにくくなるのでできるだけHPに余裕をもって舞うことです。
舞ったあとは全抜きを狙いたいですが、一致技の癖が強いため割りと扱いが難しいです。そのためあらかじめ相手のポケモンを全体的に削ってから場に出すか相手に負担をかけるポケモンとして割りきって運用するかのどちらかが必要となります。

いかがだったでしょうか？
今までは対戦では見向きもされない存在でしたがメガシンカによりどのポケモンにも真似できない動きが可能となりました。リザードン自体人気が高く好きな人も多いと思うのでこの機会に是非使ってみてください。
最後まで観覧いただきありがとうございました。