はじめに
初めましてこんにちは。最近話題(?)になりつつある素早いメガハッサムについての育成論を投稿しようと思います。前もって言っておきますと、このメガハッサムは相手のポケモンの調整、技構成に大きく左右されるポケモンです。
例を挙げると…
- 相手のヒードランが臆病最速で上から灰にしてくる。
- ウルガモスやリザードンYが耐久調整していて、ステロ込剣舞バレットを耐える。
- ヒートロトムがスカーフを持っていて灰にする。
- 素早さ調整した炎パン持ちメガガルーラに焼かれる。
うまく展開できてもこういうことがあります。ですので上記の事にならないようにするために、相手の構成や行動を読んで回避したり、最悪お祈りをしたりすることがあります。そういったことが苦手な人には残念ながらおすすめできないポケモンです。ただ、テンプレだったHAメガハッサムよりも環境に刺さった、抜き性能の高いポケモンですので、ハッサムが好きな人、ハッサムで無双したい人にはお勧めですし、興味を持った方にはぜひ使ってもらいたいです。実際は強いです。
調整
- 特性:テクニシャン(メガ前は何でもOK)
- 性格:基本は意地っ張り、さらなる速さを求めるなら陽気もあり
- 実数値(メガシンカ後): 145−222ー160−*−121−127
- 個体値:C抜き5Vを前提
技構成
- 確定技
バレットパンチ
特性も合わさった高火力の先制技で、メインウェポン。
ダメージ※(舞ってない状態/一舞/二舞)
- H4メガガルーラ
(34.8%~41.4%/69.6%~81.7%/確1)
- ABメガガルーラ
(28.2%~33.5%/56.5%~66.4%/83.7%~98.9%)
- B4ガブリアス
(36%~42.6%/71%~84.1%/確1)
- H252メガゲンガー
(45.5%~53.8%/90.4%~106.5%/確1)
- H4メガボーマンダ
(29.8%~35.6%/59.6%~70.1%/88.3%~104%)
- H4ウルガモス
(27.3%~32.2%/54.6%~64.5%/81.9%~96.8%)
- 無振りサザンドラ
(41.3%~49.1%/81.6%~97%/確一)
剣の舞
攻撃力を2段階上昇させ、抜き性能をたかめる。
- 準確定技
馬鹿力
ドランやポリ2、ナットレイ、ABメガガルーラにうつ。いずれも一舞することでHB輝石ポリ2以外は確一となる。
ダメージ※(舞ってない状態)
- ABメガガルーラ (75.3%~89%)
- HBナットレイ (56.3%~66.2%)
- HB輝石ポリゴン2 (46%~55.4%)
- H212ヒードラン (82.9%~98.4%)
- HBウォッシュロトム (36.9%~43.9%)
- H252メガクチート (43.9%~52.2%)
はたきおとす
追加効果優秀で範囲も広い。安定した火力を求めるなら泥棒もあり。クレセやガルド、ボルト等に打つ
ダメージ※(舞ってない状態/一舞)アイテム所持時
- H252ギルガルド (57.4%~68.2%/確一)
- HBクレセリア (38.7%~45.8%/75.7%~89.8%)
- HBボルトロス (33.1%~39.1%/65.7%~77.7%)
- H252サンダー (39.5%~46.7%/78.1%~92.3%)
他にも候補として、電光石火や虫食いもありますので、お好みでカスタマイズしてください。
被ダメージ
- A216メガボーマンダの捨て身タックル
(81.3%~97.2%)
- A200ガブリアスの地震
(49.6%~58.6%)
- C222ギルガルドのシャドーボール
(57.9%~68.2%)
- C4振り化身ボルトロスの10万ボルト
(42%~50.3%)
- C178ニンフィアのめざめるパワー炎
(93.7%~110.3%)
- A200ガブリアス炎の牙
(85.5%~102%)
- C4振りメガフシギバナのめざめるパワー炎
(77.2%~91%)
使い方
あくまでおおよその流れです。
- ステロを撒いて起点を作ります。おすすめはカバルドンで(育成論ORAS・XY/359)(育成論ORAS・XY/963)を参照してください。
- 起点を作ったらメガハッサムで剣舞します。
- 全抜きする。
こんな感じですが簡単には全抜きできないので、裏の相性のいいポケモン(カイリュー、ラティ等)も交えて勝利を狙います。
メガルカリオ、HAメガハッサムとの違い
ここまで読んでいて、メガルカリオでいいじゃん、メガハッサムは耐久振りに限ると考えている人もいるかと思います。それではまずメガルカリオと比較してみます。
メガルカリオ
長所
- 素早さ種族値112
- 物理型と特殊型が存在し、一点読みした相手を崩壊させることが可能
- タイプ一致技が高火力(インファイト、アイアンテール、気合い玉)
- 神速が強い
短所
- 耐久が低い
- 弱点が3つもあり、フェアリー耐性がない
- 高火力技の一部に低命中技がある(アイアンテ―ル、気合い玉)
- 麻痺ると抜き性能が格段に落ちる
ASメガハッサム
長所
- メガボーマンダのA特化捨て身やギルガルドのC特化珠シャドボを一発耐えるくらいの耐久がある≒4倍弱点を突かれなければ一回は剣舞できる可能性が高い
- 先制技の火力が高い(二舞できればステロ込で等倍の物理受け以外のポケモンをほぼ倒せたり、ステロ込でガモスやリザYを倒せる)
- 一部のメガハッサム対策のポケモン(ヒードラン、FCロトム)を返り討ちにできる
- 主要技の命中が100%
- 弱点は4倍の炎だけ
短所
- メガルカリオよりもタイプ一致技の火力が低い
- 物理型のみなので物理受けに苦戦する(スイクンなど)
- 相手の調整次第で崩壊しやすい(臆病ドラン、炎パンメガガルなど)
- 炎にとにかく弱く、不一致炎技でも大打撃
またHAメガハッサムと比較してみると、こうなります。
AS振りの長所
- 素早くかつ技範囲が広いおかげで倒せる敵が増える
AS振りの短所
- 羽休めがないせいで、スリップダメージに弱くなったり、ガルドのキングシールドの択がシビアになったりする
- 調整にもよるがガブやランドの地震を2耐えできない
ASメガハッサムの魅力について
メガハッサムを使う上で最も気をつけなければならないことは炎技を浴びないように立ち回る事です。一線級のポケモンで炎技を使ってくる可能性のあるポケモンはめざ炎も込みで、ガブリアス、メガガルーラ、ファイアロー、バシャーモ、ゲッコウガ、メガボーマンダ、メガクチート、メガリザードン、ポリゴン2、ヒートロトム、バンギラス、ニンフィア、サザンドラ、ウルガモス、ヒードラン、サンダー、カイリュー、ジャローダ、サーナイト、メガフシギバナ、トゲキッスなどです。このうち、例えステロを撒いて剣舞を1回積んでいてもバレパン倒せない可能性の高いポケモンは、ガブリアス、メガガルーラ、ファイアロー、バシャーモ、メガリザードンX、ヒートロトム、メガフシギバナ、サンダー、ゲッコウガ、メガボーマンダ、ポリゴン2、ヒードランです。
このうち注目したいのは、メガガルーラ、ヒートロトム、ヒードランです。メガハッサムを準速にすることで、ABメガガルーラ、ヒートロトム、ヒードランを上から叩ける可能性が高くなります。炎技持ちメガガルーラは耐久振りが多く、最速でないヒードランはS17のPGLによると60%位、臆病かつスカーフでないヒトムはおよそ70%位です。本来のHAメガハッサムだとこいつらに勝てる可能性はほぼないです。しかし準速にすることで倒せる可能性が出てくるわけです。やられる前にやれのスタイルを実現しやすくするために素早さに努力値を割くわけです。ちなみに、耐久サンダーもおそらく上から叩けると思いますが図太いが多く、ステロダメ1回と剣舞叩きで倒せないので微妙です。穏やかHDなら倒せます。炎技所持率も考慮すると準速メガハッサムでほぼ突破が無理なポケモンはバシャーモ、ファイアロー、メガリザードンXに限られてきます。さらに言うとファイアローやリザXはステロと剣舞電光石火で倒せることが多いです。従って、相性のいいカバルドンやカイリュー、ラティ兄妹等を交えて搦め手を使うことで、あらゆるポケモンに勝つ可能性を作り出せるのです。
まとめ
ASメガハッサムは等倍技を1発は耐える耐久と、高い縛り性能を併せ持ったポケモンです。こんな事を言うのもあれですが正直なところメガルカリオの方が積んだ際の抜き性能は高いです。ですが、ASメガハッサムの地味に高い耐久や弱点の少なさはかなり心強いです。使ってみるとマジで分かると思います。剣舞バレットだけでは、鋼に耐性のあるポケモンで止まりやすく、低くはない素早さから馬鹿力や叩きを打てる強みもあります。某実況者も使っていた型なので興味を持った方は使ってみてください。