ポリゴンZ - ポケモン育成論ORAS・XY

Ms. Zです。今回は、現シーズンのスペシャルバトルのルールである、シングル61での使用を考えた身代わりポリゴンZを投稿します。投稿者はMs. Z、投稿するのはポリゴンZ。間違えないでね！不要という声が多ければ削除します。
論を読む前に以下の注意点に目をお通し下さい。また、それらに納得できない場合はブラウザバックをお願いします。

• HABCDS や、ぶっぱ、特化、準速、最速などの表現を用います。
• ポケモン名や、技名、道具名、タイプ名などの略称を用います。不明な点があればコメント欄にてお願いします。
• お互いに指定が無い限り6Vとします。
• ダメージ計算はトレーナー天国さんのものを使用しています。
• コメントをユーザー限定としています。ご了承ください。
• シーズン17のスペレルール（シングル61）の使用を前提とします。(※普通のシングルレートで需要が無いわけではありません。)

第4世代で登場した、ポリゴン2の更なる進化形。2回の通信進化を経ないといけないため少々手間のかかるポケモンですが、その攻撃力は逸品級。C種族値135に特性の適応力が加わり、C特化した際の眼鏡破壊光線の火力指数は何と92250。全ポケモンの中で特殊最高火力を誇っています。このことから、1匹倒せば反動を気にしなくても良いシングル61のルール下で使用率が高いです。

• 1.C種族値135 + 特性適応力によるアタッカー性能

ダメ計を見れば分かるように、Cに特化しなくても十分な火力が出ます。これにより、Cに大幅に努力値を割く必要性が低くなり、その分の努力値を耐久に回すことができます。また、一致ノーマル技のみだけでなく、悪の波動や冷凍ビームなどあらゆる相手に等倍以上を取れる技範囲を備えているため、特殊アタッカーとしての強い性能を持っています。

• 2.単ノーマルタイプによる対面性能

ポリゴンZはノーマル単タイプであることから格闘技でしか弱点を突かれず、1発耐えればOKな61のルール下で安定した対面性能を見せます。ゴーストが無効なのも地味なところで有利にはたらいて、ギルガルドの影撃ちが効かないのはかなり大きいです。

• 3.奇形ゆえの読まれにくさ

採用理由というよりこの型の特徴ですが、現在の環境ではポリゴンZは控え目or臆病で、眼鏡orスカーフのCS振り型がほとんどを占めています。耐久に振っているものはとても少ないため、相手がCS振り読み・拘り読みで動いてくることが多いです。例えば、普通のポリZは陽気オノノクスの馬鹿力で確定1発なのでわざわざギロチンを撃たないで馬鹿力で突破しようとしてきますが、このポリZは陽気オノノの馬鹿力を耐えるので、そこから返り討ちにできます。これは、オノノクスが普通の技で落とせる相手・落とせない相手(ギロチンで3割突破を狙う相手)の双方に無い大きなメリットだと思います。

特性は、ダウンロード・適応力・アナライズの3つがありますが、確定欄に入れているのは適応力。幾らSに振ってないからと言ってもそこそこ素早いことには変わりないですし、ダウンロードも安定性が見えないので候補外としています。
持ち物は命の珠を採用しています。身代わりを採用しているため撃ち分けのできる道具が必要なのですが、火力アップのものでないと確定数が結構変わってしまうので、両方の要素を備えたこの道具か最適だろうと考えました。

• 性格: 控え目

努力値: H148 / B236 / C100 / D4 / S20 (実数値: 179-76-120-184-96-113)

H…珠ダメ意識10n-1調整
B…A252振りオノノクスの馬鹿力を確定耐え
C…破壊光線でH252振りラプラスを最低乱数切り1発
D…端数
S…最速50族、準速60族抜き

眼鏡やスカーフでない分、爆発的火力を出せたり上から殴れたりできるわけではないので、Cを抑えた配分にしています。
S調整に関して、まずポリゴンZがSに振る必要はあるのか、という疑問に必ずしもYESにはならないと思いました。環境で使用率が高いトップ12のポケモン(8/13PGLより)を見てみると、最速個体が少なく、少し振れば準速まで抜ける60族が4体(ギルガルド・ニンフィア・ジバコイル・ラプラス)、同じく最速個体が少なく、仮に最速でも少し振れば抜ける50族以下が4体(マリルリ・ローブシン・ドンファン)、スカーフを持たせない限り抜けないであろうポケモンが2体(ガブリアス・ゲッコウガ)。あとは自分自身と、Sに振ってても相手の個体によって変わるカイリュー(相手は眼鏡冷BでもHに振っていれば乱数&鉢巻き神速×2か弱保逆鱗でこちらは確定)・オノノクス(97族なため、こちらが最速でも相手はほぼ半々の意地っ張りと陽気でSの上下が分かれる)といったポケモンたちです。これらの理由から、Sには最低限の努力値だけを回し、残りを耐久に振ることである種で足りないSを補うのが良いと考えました。逆にSに振らないと厳しいのには、ドリュウズ・ポリZミラーに弱くなることなどが挙げられます。
残りの努力値はトップメタ対策と、本来の役割を見損なわないようにした配分にしています。HB方面に厚く振ることで、本来なら耐えない鉢巻きアローのブレバや珠ガッサのテクにマッパを耐えることができるようになります。C方面はラプラスがぎりぎり確定にならないラインですが、チョッキ持ちのことを考えると1ターン目から破壊光線は撃てないのでこのくらいが丁度良いと思っています。また、Cに多く振らない利点も存在し、ドンファンやジバコイルなどの頑丈持ちをイバン圏内に入れずに倒せることがそれに当てはまります。

• 破壊光線

ある意味ポリゴンZの代名詞 通称ポリゴンビーム 。相手を倒したらノーリスクという第1世代的な仕様が適用されているため、その名のとおり絶対的な破壊力を出せるこの技は抜く理由がほとんどないでしょう。

H252D4振りラプラス → 割合: 98.7%~116.4% 回数: 乱数1発 (93.8%)
H252振りマリルリ → 割合: 130.4%~154.5% 回数: 確定1発
無振りガブリアス → 割合: 140.4%~166.1% 回数: 確定1発
H252振りローブシン → 割合: 149.5%~176.4% 回数: 確定1発
H252振りボルトロス → 割合: 145.1%~172% 回数: 確定1発

• 身代わり

今回の型のコンセプト。「一発ゲー」のシングル61でこの技を採用する理由は、以下のとおりです。
1. ギルガルドに勝てる
悪の波動をシールドフォルムで一撃耐え、弱保聖剣で落とそうとしてくるガルドですが、身代わりを1度挟むことでブレードフォルムにし、1撃で落とせるようになります。相手が一度キンシでフォルムを戻してきても、そのターンに身代わりをすれば同じことです。つまり、読み間違えさえしなければまず負けません。
2. ミラコ対策
拘りポリZばかりなのを良いことに、こらえるイバンや頑丈ミラコをしてくるポケモンを逆手に取ることができます。これが決まったときはとても気持ち良いです(真顔)。
3. 状態異常、その他補助技対策
麻痺・眠りなどの状態異常は、なってしまうとこのルールにおいてとても厄介なものです。確信して押せる相手は少ないかもしれませんが、あって困ることはありません。また、拘り持ちを積ませる守縛などの対策にもなります。
他にも細かいメリットはありますが、主なのはこんなところでしょうか。特筆したいのが、「ガルドに勝てる」ということ。眼鏡やスカーフなら負け確対面なので、選出勝ちしたと笑う相手を逆に笑うことができます。

• 悪の波動

ノーマルが通らないゴーストに対しての遂行打として確定。シャドーボールより威力が高く、上を取れれば怯みも狙うことができます。破壊光線1発では落ちない相手を、悪波→破壊光線と持っていくことで怯みを同時に狙いながら落とすといった使い方もできます。

H252振りギルガルド( 盾 / 剣 ) → 割合: 52.6%~62.2% 回数: 確定2発 / 割合: 122.7%~146.1% 回数: 確定1発
無振りドンファン → 割合: 54.5%~64.8% 回数: 確定2発
無振りジバコイル → 割合: 45.5%~53.7% 回数: 乱数2発 (39.5%) ※ミラコダメ+珠ダメも耐えます。
H252振りクレセリア → 割合: 43.6%~51.5% 回数: 乱数2発 (5.1%)
無振りシャンデラ → 割合: 98.5%~115.5% 回数: 乱数1発 (87.5%)

選択技には10万シャドボサイキネなど優秀な技こそありますが、「等倍破壊光線＞2倍のそれら」「半減破壊光線＞等倍のそれら」ということを考慮すると優先度は低くなります。4倍が多い相手や破壊光線では一撃で倒せない相手などには有効ですが、そうじゃないものは基本的に省いて書かせていただきます。

• 騒ぐ

破壊光線の次に威力を出せる技。撃ち分けできるのを1つのメリットとしている分3ターン固定が少し痛いですが、安定かつ継続して火力を出せるのでオススメ技です。音技なので、身代わりを貫通するのもグッド。特にポリZは破壊光線対策で上から身代わりを撃たれやすいのでオススメです。

無振りオノノクス → 割合: 118.5%~141% 回数: 確定1発
H252振りポリゴン2【進化の輝石】→ 割合: 50%~59.3% 回数: 確定2発
H252振りグライオン → 割合: 94.5%~111.5% 回数: 乱数1発 (68.8%)

• 冷凍ビーム

氷4倍系に対して。ですが、撃ちたい相手には破壊光線で確定数が足りている、若しくは冷凍ビームでも確定数が足りないものばかりなので、ヤチェ持ちのことなどを考えても優先度はあまり高くありません。

無振りカイリュー（マルチスケイル） → 割合: 68%~80.7% 回数: 確定2発
無振りガブリアス → 割合: 170.4%~201.6% 回数: 確定1発
無振り霊獣ランドロス → 割合: 196.3%~234.7% 回数: 確定1発

その他有用な技は、縛られない一致技のトライアタック、用途こそ狭いですがカイリュー等ににワンチャン残せるようになる放電や凍える風が候補です。それ以外で追加してほしい技があったらコメ欄でお願いします。

• 物理

A252振りオノノクスの馬鹿力 / A特化同技
割合: 83.7%~99.4% 回数: 確定2発 / 割合: 91.6%~108.3% 回数: 乱数1発 (50%)

A特化ファイアローのブレイブバード【拘り鉢巻き】
割合: 69.2%~82.1% 回数: 確定2発

A特化ギルガルドの聖なる剣
割合: 70.3%~83.7% 回数: 確定2発

A252振りゲッコウガのけたぐり（変幻自在）【命の珠】
割合: 60.8%~74.3% 回数: 確定2発

A特化カイリューの逆鱗【拘り鉢巻き】
割合: 96%~113.9% 回数: 乱数1発 (75%)

A特化ガブリアスの逆鱗【拘り鉢巻き】/ A252振り同技
割合: 94.4%~112.2% 回数: 乱数1発 (68.8%) / 割合: 86%~102.2% 回数: 乱数1発 (12.5%)

A特化ドンファンの地震 / 同氷の礫
割合: 50.2%~59.2% 回数: 確定2発 / 割合: 13.4%~16.2% 回数: 乱数7発

A252振りドリュウズの地震
割合: 49.1%~58.6% 回数: 乱数2発 (98%)

A特化ローブシンのマッハパンチ
割合: 44.6%~53.6% 回数: 乱数2発 (23.8%)

A特化キノガッサのマッハパンチ（テクニシャン）【命の珠】
割合: 84.3%~100% 回数: 乱数1発 (6.3%)

• 特殊

C特化ジバコイルの10万ボルト
割合: 60.3%~70.9% 回数: 確定2発

C252振りゲッコウガの冷凍ビーム（変幻自在）【拘り眼鏡】
割合: 69.2%~82.1% 回数: 確定2発

C特化ラプラスのフリーズドライ
割合: 35.1%~41.8% 回数: 確定3発

C252振り化身ボルトロスの10万ボルト
割合: 52.5%~62.5% 回数: 確定2発

C特化ウルガモスの虫のさざめき（虫の知らせ）or【拘り眼鏡】
割合: 82.6%~97.7% 回数: 確定2発

C特化ニンフィアのハイパーボイス（フェアリースキン）【拘り眼鏡】/【精霊プレート】
割合: 103.9%~122.3% 回数: 確定1発 / 割合: 83.7%~98.8% 回数: 確定2発

C特化ポリゴン2の冷凍ビーム（ダウンロードでC↑）
割合: 51.3%~60.8% 回数: 確定2発

C無振りスイクンの熱湯
割合: 29%~35.1% 回数: 乱数3発 (11.2%)

タイプや役割での補完云々ではなく、選出画面での抑制力において相性の良い味方をのせます。

• オノノクス

このポリZが弱いカイリューに対して上から型破り逆鱗を撃てて、逆にオノノクスがストップしてしまうギルガルドにポリZが強いです。それ以外でも型破りギロチンの3割突破は様々なポケモンの大きな牽制になるので、入れておいて損、ということはないでしょう。

• ドリュウズ

これまたこのポリZが得意とする風船ガルドや陽気オノノクスを呼び、ポリZが苦手とするニンフィアに対して圧力を掛けられます。同じく型破りつのドリルが使える1匹であり、チョッキ持ちの存在からも選出抑制力は高めです。

奇形やマイナー(わからん殺し)が強いとされるシングル61なので、このポケモンもその一類に入れると思います。眼鏡でギルガルドに困っている方、ぜひ使ってみてください。以上でこの育成論を終わります。じゃっ！乙！