- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、orcaです。
今回投稿させていただくのはメガへラクロスです。最近株をあげているメガシンカの一体ですね。
不要という声が多ければ削除します。
ヘラクロスとは?
第2世代で登場した格虫ポケモン。高い攻撃に二つの一致120技と範囲優秀なストーンエッジを持ち合わせ、最低限の耐久と素早さもあるため物理ATとして4世代までは広く採用されていました。しかし5世代で格闘に多くの強力なライバルが出現し火力素早さインフレが進んだこともあり、クレセドランやガッサに強いということで一部では使われていたものの、大きく使用率を落とすこととなりました。6世代では天敵ファイアロー・ギルガルドの登場によりさらに使われなくなることが予想されましたがそこに一筋の光が差し込みました。言うまでもなくメガシンカの登場です。
メガシンカによりヘラクロスはA185という非常に高い攻撃とATとしては十分な耐久、そして特性スキルリンクを手にいれました。ファイアローに弱いことには変わらないですが、今作から習得可能になったミサイル針・ロックブラスト・種マシンガンといった技をスキルリンクにより確実に5発あてることができるA185のポケモンが強いのは誰が見ても明らかです。そこで今回はこの圧倒的な火力を生かしたメガへラクロスを考察していきます。
通常特性
一体落としてからメガシンカすることで異常な火力を手に入れられる自信過剰と鬼火をもらった場合にメガシンカしないことである程度機能する根性で選択です。
どちらも発動機会は多くないので好みで決めてくだされば問題ないかと思います。
採用理由
1.タイマン性能
ローブシン並の物理耐久とウルガモス並の特殊耐久、そして前述のように非常に高い攻撃性能を持ち合わせるためタイマン性能が非常に高いです。連続技を駆使するのでマルスケや襷相手でも強気で戦えるのも利点です。
2.サイクル崩し
インファイトでエアームドをほぼ確2という圧倒的な火力をもつため交代先へかける負担が大きく崩し性能が高いです。特に受けループに対してはかなり強気に立ち回ることが可能です。
3.優秀なタイプ・特性による対処のしにくさ
ヘラクロスはほとんどの格闘が苦手とするクレセリアをタイプ一致技で逆に潰すことが可能で、メガフシギバナにも互角以上に戦えるので他の格闘への対策が流用しずらいです。また、メガシンカ前が根性のため鬼火を初ターンは受けずらいのも物理ATとしては大きいです。
努力値、性格
性格 意地っ張り
努力値 H180,A252,B4,D4,S68
調整
HB 特化鉢巻きガブリアス逆鱗耐え
特化鉢巻きカイリュー逆鱗最高乱数以外耐え
HD C4ヒードラン大文字最高乱数以外耐え
C252眼鏡ラティオス流星群中高乱数耐え
A 特化エアームドをインファイトでほぼ確2
H252オボンマリルリを種ガンでほぼ確定
H4メガゲンガーをロクブラで高乱数
S 準速ラッキー+2
乱数が多くてあまりきれいな調整ではないかもしれませんができるだけ対応範囲を広げようとした結果このようになりました。対応範囲を広げたということで汎用配分と言えるかもしれません。
下に調整ラインも示してあるのでそちらも参考にしてくださるといいかと思います。
実数値 178-260-136-×-126-104
調整ライン
- 物理耐久
H132 特化鉢巻きバンギラスエッジ+砂×2耐え
H140 特化メガガルーラ捨て身タックル耐え
H188 特化鉢巻きガブリアス逆鱗耐え
H204 特化鉢巻きハッサムバレット2耐え
H212 特化鉢巻きカイリュー逆鱗耐え
- 特殊耐久
H124 C252ボルトロス10万ボルト2耐え
H204 C4ヒードラン大文字耐え
H252 特化メガフシギバナヘド爆2耐え
H252D4 C0クレセリアサイキネ2耐え
H252D12 眼鏡ラティオス流星群耐え
- 攻撃
乱数がぎりぎりなのでぶっぱ安定
- 素早さ
S52 4振り80族(ヌメルゴン・メガバナなど)抜き
S60 準速ラッキー抜き
S92 4振り85族(クレセリア・ヘラクロスなど)抜き
技
確定技
- インファイト
タイプ一致メインウェポン。BDダウンは耐久があるメガヘラにはアンチシナジーですがつっぱりでは火力が足りないので確定です。レベル技。
- ミサイル針
今作で威力が25に上昇し命中もかなり安定しているメガヘラの最高打点となる技。メガホーンと違い非接触なのも地味にありがたいです。少々半減されやすいもののエスパーや草への打点として必須。レベル技。
- ロックブラスト
広範囲サブウェポン。メインウェポンとの相性補完に優れ、環境に多いボルトロス・メガゲンガーなどへの打点や呼ぶ相手に一貫しやすい安定技となります。遺伝技。
選択技
- 種マシンガン
主にマリルリを始めとした水タイプへの打点。マリルリはこの技があれば対面から潰せるのに対してないと交代読みでロクブラを決めるしか勝ち筋がなくなります。また身代わりスイクンを意識する場合にも有用です。レベル技。
- 地震
クレッフィやメガライボルトへの最高打点になるものの実質ギルガルドピンポ。非常に呼びやすいので採用価値はあります。技マシン。
- フェイント
メインウェポンで微妙に確定数が足りないガブリアスなどに対して。メガシンカ前にミリ残りの相手にフェイント→自信過剰→メガシンカで暴走といった流れも可能になります。レベル技。
身代わりや空元気・シャドークローといった技もパーティによっては入りえますが基本的に以上の3つから選ぶのがいいかと思います。
ダメ計
- 与ダメ
カイリューはマルスケ非考慮、ギャラドス・メガライボルトは威嚇込みになっています。
●がついているものはフェイント込みで確定または高乱数を表しています。
連続技は20%以上で確1、25%以上でオボン込み確1となります。
インファイト
特化(181-201)ナットレイ 97.2%~116%(81.3%)
H236(175-120)ハッサム 84%~99.4%
特化(192-156)輝石ポリゴン2 79.1%~93.7%
H252(212-115)ローブシン 72.1%~85.3%
特化(172-211)エアームド 48.8%~58.1%(96.9%)
インファイトは使うと耐久が落ちるのでこの中だとローブシン・ハッサムと対面の場合、種ガン・ロクブラから入ることでダメージを押さえて突破することが可能です。
[ミサイル針]
H252(207-130)バンギラス 28.9%~34.7%
特化(227-189)クレセリア 18.5%~22%●
B4(183-116)ガブリアス 18%~21.3%●
H252(207-135)スイクン 13.5%~16.4%
特化(187-192)メガフシギバナ 10.1%~12.8%
圧巻の火力ですね。等倍でうけることはほぼ不可能と言えるでしょう。
ロックブラスト
H252(198-115)カイリュー 22.2%~26.2%
H4(136-80)メガゲンガー 18.3%~22%
H252(202-99)ギャラドス 16.8%~20.7%●
H252(182-145)グライオン 9.3%~11.5%
カイリューはマルスケ込みでもぴったり確1、ギャラドスはH4振り程度であれば確定で落とせます。
[種マシンガン]
H252(157-127)ミトム 25.4%~30.5%
H252(207-100)マリルリ 24.1%~28.9%
H252(207-135)スイクン 18.3%~22.2%●
[地震]
H4(146-100)メガライボルト 90.4%~106.8%(43.8%)
H252(167-170)守ギルガルド 69.4%~82.6%
- 被ダメ
メガガルーラは親子愛非考慮となっています。
[物理]
特化(211)珠鉄拳ローブシン冷拳 38.7%~46%
特化(194)メガガルーラ恩返し 47.1%~55.6%
特化(200)鉢巻きハッサムバレP 42.6%~50.5%(1.2%)
特化(204)バンギラスエッジ 47.7%~57.3%
A0エアームドドリル嘴 74.1%~89.8%
特化(204)鉢巻きカイリュー逆鱗 85.9%~101.1%(6.3%)
特化(112)マリルリじゃれつく 94.3%~112.3%(68.8%)
メガガルーラに対しては猫だましも入るとほぼ確定で落とされるので注意が必要です。
[特殊]
C0(110)スイクン熱湯 22.4%~26.9%
特化(191)メガバナヘド爆 43.8%~52.2%(14.1%)
C252(177)ボルトロス10万 40.4%~47.7%
C252(157)眼鏡ミトムドロポン 65.7%~77.5%
C0(95)クレセリアサイキネ 43.8%~51.6%(8.6%)
C252(182)眼鏡ラティオス流星 89.3%~105%(31.3%)
特化(194)サーナイトムンフォ 94.3%~111.2%(62.5%)
相性のいい味方
- クレセリア
所謂月光乱舞。タイマン性能が高いヘラクロスを復活させることで相手に大きな負担をかけることが可能です。
- ヒードラン
相性補完が優れていて2体とも高い数値を持つため相手からしたら対処しずらいです。水への打点をもたせるためにこの組み合わせならヘラクロスには種ガンを持たせたいところ。上記のクレセとも相性が良いです。
- ライコウ
感覚としては4世代のヘラダースに近いです。炎技の一貫性が気になるところですが壁でヘラクロスの耐久を補助できるので好相性です。
運用
耐久が通常のヘラクロスと比べてかなりあるので積極的にサイクルに参加できます。場に出したら圧倒的な火力を相手に押し付けていくだけなので、場に低リスクで出せる機会をできるだけ稼いで素早く相手のサイクルを崩していくのが基本的な運用となります。
メガシンカのタイミングはメガへラクロスはメガシンカあってこその耐久なので場に出したらすぐにしたいところですが、素早さが10落ちるため確定欄の調整だと104-114の間に属するポケモンが相手の選出にいる可能性がある場合は状況によってタイミングを考える必要があります。
最後に
今もっとも注目のメガシンカとあって性能はかなり高いですね。上手く動かせれば相手のパーティを余裕で半壊させる能力を十分にもっているポケモンなので是非使ってみることをオススメします。
最後まで観覧いただきありがとうございました。