今回はチョッキニドキングの型を紹介したいと思います。
*はじめに
所謂「一撃必殺持ちチョッキ地面枠」というやつで、チョッキマンムーやチョッキドリュウズに似た役割となっています。ですが、特にチョッキマンムーの増加傾向ゆえに、チョッキ地面枠が主に役割対象としていたボルトロスが気合玉を搭載する事が多くなった事から、マンムーやドリュウズの格闘弱点では安定しなくなってきているのが現実です。そこで、格闘耐性を持ちつつ一撃必殺と地面タイプを両立できるニドキングに着目しました。
また、特殊技ベースのポケモンなので、マンムーやドリュウズのような物理技を打つポケモンとは少し役割対象が変わります。
*調整の意図
・113スイクン抜き抜き
・C無振り化身ボルトロスの悪巧みめざ氷を高乱数2耐え(94.9%)
・H振りメガクチートを高乱1(75%)
・H16n-1
としました。CとDについては、片方を確定調整して役割を絞るのも良いかもしれませんが、後述の考察ではこの調整を前提としていきます。
*技の意図
クチート、ボルトロスへの役割遂行の為の大地の力、冷凍ビーム、耐久潰しに着目したつのドリルは確定としまして、不意打ちは狩り残しを処理するため採用しています。ヘドロウェーブを搭載する択もありますが、その場合切るとすれば不意打ちでしょう。
*役割対象
・ポリクチクレセ
クチートは乱数でありながらも耐久を削っている個体の存在も考えますと、なかなかの高確率での突破が可能です。そして、クチートニドキング対面となった時お相手にとっては縛られているように思えるでしょう。そこでお相手はクレセやポリ2に交代するわけですが、クレセの冷ビは乱5,サイキネは高乱4発なので.十分過ぎる回数つのドリルが撃てます。C特化ポリ2の冷ビに対しても確3なので、多少は分があります(積極的に撃ち合いたいとは言えませんが)。よって、ポリクチクレセに対しては繰り出しやすいと言えるでしょう。
■攻撃 ポリゴン2/特性なし/道具なし
ランク±0/C172/技:れいとうビーム
■防御 ニドキング/特性なし/とつげきチョッキ/ランク±0
■ダメ 68〜80 (38.8%〜45.7%)
確:3発
■攻撃 クレセリア/特性なし/道具なし
ランク±0/C95/技:れいとうビーム
■防御 ニドキング/特性なし/とつげきチョッキ/ランク±0
■ダメ 38〜46 (21.7%〜26.2%)
確:5発, 乱:4発
■攻撃 クレセリア/特性なし/道具なし
ランク±0/C95/技:サイコキネシス
■防御 ニドキング/特性なし/とつげきチョッキ/ランク±0
■ダメ 56〜68 (32%〜38.8%)
確:4発, 乱:3発
■攻撃 メガクチート/ちからもち/道具なし
ランク±0/A172/技:ふいうち
■防御 ニドキング/特性なし/とつげきチョッキ/ランク±0
■ダメ 106〜125 (60.5%〜71.4%)
確:2発
・クレセドラン
先述の通りクレセには高確率でドリルが当てられ、ニドキングを抜いていてなおかつ高火力アタッカーのヒードランはほぼいない(筆者の体感ですが)ので、非常に有利な相手だと考えられます。ただし、クレセドランと仲が良いガルガブやヘラとの殴り合いは苦手ですので、裏で補完を忘れずに。
■攻撃 ヒードラン/特性なし/こだわりメガネ
ランク±0/C200/技:オーバーヒート
■防御 ニドキング/特性なし/とつげきチョッキ/ランク±0
■ダメ 127〜150 (72.5%〜85.7%)
確:2発
・受けループ
受けループの並びについては諸意見あるので、仮にお相手の並びが「ラキグライムドーバンギバナヤドラン」としましょう。グライには冷ビがありますし、グライの無振り地震は確定耐えします。その上どくどくが無効なので、対面するといずれ引くでしょう。その引き先が何かと言いますと…そう、ラッキーです。ニドキングを完全に受け切れる、とお相手は想定しますので、つのドリルでお相手をアンラッキーにします。これはラッキーを誘わないマンムー、ドリュウズ等では出来ない芸当です。また、耐性からバナにも強いのでドリルの回数を稼げますし、相性的に不利なヤドラン、エアームドは特殊型のイメージゆえに誘いません。よって、お相手がこの型を想定しない限り受けループはこの型のニドキングのみで半壊します。
・ボルトロス
本来の仮想敵。ボルトロスへの冷凍ビーム2回+不意打ちでHDでもない限り倒せます。ここで、不意打ちがないとボルトロスを狩りきれない事があるので、不意打ちの存在はかなり大きいです。めざ氷が抜群ですが、2倍めざパはただの不一致等倍120と同値ですので大して痛くありません。
*準役割対象
・スイクン
積極的に打ち合いたい相手ではありませんが、どうしてもという場合はドリル連打で打開できるかもしれません。
■攻撃 スイクン/特性なし/道具なし
ランク±0/C110/技:ねっとう
■防御 ニドキング/特性なし/とつげきチョッキ/ランク±0
■ダメ 60〜72 (34.2%〜41.1%)
確:3発
・ゲンガナンス
メガ読み大地とつのドリルで崩せますが、リスキーな読みを通さなくてはなりません。また、ゲンガーが残っている状態でナンスにドリルを避けつつアンコをされてゲンガーに引かれると詰むので要注意です。
*別案
先述のCDの調整先を絞ること、技:ヘドロウェーブという選択肢(ニンフィア、ジャローダが役割対象に入り、マリルリなどを対面処理可能になるが、サーナイト等毒タイプ技でフェアリーを見れない場合もあります)などもあります。が、役割対象の数を考えますと当育成論の技4つが妥当だと考えられます。ただ、パーティ的にヘドウェの方が望ましいならばそれもよろしいでしょう。
*一緒にパーティに入れるオススメのポケモン
・ボーマンダ
マンマン構築の派生となります。マンマンよりガブリアスが重いので裏での補完を。
・バシャサンダーナット
悪巧みボルトの増加で動き辛い並びですが、この並びが苦手とする相手にこのニドキングが結構ささりますので、バシャサンダーニド、バシャニドナットといった選出を選択肢に入れられます。
*最後に
ボルトを見つつ有名な並びを睨む事が可能なので、非常に使いやすい型だと思います。特に受けループを狩れる点は大きく、受けループ対策に悩む方には是非使って頂きたいです。