シャンデラ - ポケモン育成論ORAS・XY

こんにちは、orcaです。
今回投稿させていただくのはスカーフシャンデラです。影踏みを没収されたことで発売直後何かと話題にあがったポケモンですね。
不要という声が多ければ削除します。

第5世代で登場した炎霊タイプのポケモン。今作ではフェアリーへの抵抗が追加され霊技が鋼に等倍になったことでタイプ耐性面で大きく強化されました。また夢特性ですり抜け(今作から身代わり貫通)を得たのも影踏みと比べると劣りますが大きな強化点です。
今回は一貫性が上がったシャドーボールを扱えるということでスカーフ型を考察していきます。

今回はコンセプトである拘りスカーフで確定とします。
中途半端な素早さを補え、トリックを習得するため好相性で一貫性の高い一致技を扱える点でもマッチしています。

貰い火は炎技の火力しか上がらないので繰り出したところでメリットが小さく、炎の体は運頼りになるので基本的に採用理由がはっきりしているすり抜け1択です。今作から身代わりを貫通するようになり強化されたので使い勝手もいいです。

1.スカーフ+C145による縛り性能
高速ATとして名高いラティオス・メガルカリオ、めざ氷を持てばガブリアスまでも縛ることが可能です。

2.無限ループ対策
すり抜けにより無限ループに必須である身代わりを貫通してダメージを与えられます。グライオン・クレッフィといった相手にすると対処しにくいポケモンを汎用性のあるポケモンで処理できるという点で非常に優秀です。

3.抜き性能
一貫性の高いシャドーボールをスカーフにより高い素早さから撃てるので終盤の抜き性能に期待できます。バレパン・マッパ・神速といった環境の上位ポケモンが持つ先制技に抵抗があるのもポイントです。

性格 控えめor臆病
努力値 CS252,D4
で確定です。
火力はラティオスやガブリアスを意識すると落とせず、素早さも下手に耐久に回すよりゲッコウガ・オンバーンやそのあたりを意識した調整を抜けた方がおいしいのでぶっぱ安定(最速128族・最速スカーフ68族と同速)です。端数はダウンロード意識でDにまわします。
臆病もメガゲンガー、メガライボルト、竜舞準速カイリュー、スカーフ準速ヘラクロスを強く意識する場合なら十分候補に上がり特に現環境に蔓延しているメガゲンガーを上から叩けるのはかなり大きいです。
理想個体はV-0-V(U)-V-V-V(めざ氷採用の場合は括弧)となります。

実数値 135/×/110/216/111/132

確定技

• シャドーボール

一貫性が高い一致技。外す理由がありません。技マシン。

選択炎技
いずれかは確定、一致技で範囲がとれるので両立もありです。

• 火炎放射

命中安定ですが少々火力不足。抜群相手には十分なことも多いです。技マシン。

• 大文字

炎タイプ定番の技。迷ったらこの技でいいと思います。技マシン。

• オーバーヒート

相手の交代先への負担を意識した技。ギルガルドやボルトロスを唯一確定にできる技でもあるので採用価値は高いです。技マシン。

選択技

• めざ氷

ガブリアスやグライオンに対して。後続の起点にならない工夫がパーティでできていれば採用しやすい技です。技マシン。

• エナジーボール

スイクンやオボンを盾に出てくるミトムに対して。威力が上がったので以前よりは扱いやすいです。技マシン。

• サイコキネシス

チョッキブシンやメガフシギバナを意識した技。
環境に今後も残るであろうポケモンなので持っていて損はないです。

• トリック

ラッキーなどの特殊受けに対して交代読みで撃つことで受けループにそこそこ強い駒になれますがすり抜けとの両立が現状不可能なので基本的に候補外です。前作教え技。

• 置き土産

選出を誤ったときに役立つ技。トリックと合わせて起点作りにウェイトをかけるのもありです。進化前限定のレベル技。

• 寝言

影玉/炎技/サイキネ/寝言という構成にすることでメガフシギバナにかなり強く出れます。技マシン。

• 鬼火

ガルーラ対面で。十中八九不意打ちを使ってくるので刺さりやすいです。使った後は交代しないといけないのが難点。技マシン。

• 与ダメ

シャドーボール
H4(156-130)ラティオス 97.4%~115.3%(87.5%)
H252(175-135)サーナイト 83.4%~99.4%
H252(227-150)クレセリア 58.1%~68.7%
H252(157-127)ミトム 48.4%~57.9%(96.9%)
H252(207-100)マリルリ 47.8%~56.5%(83.2%)
H252(198-126)ヒードラン 39.3%~46.9%
H252(207-135)スイクン 35.2%~42%
H252(197-170)チョッキヌメルゴン 19.7%~23.3%

[火炎放射]
特化(181-184)ナットレイ 132.5%~159.1%
H252(167-170)守ギルガルド 79%~93.4%
H4(155-100)ボルトロス 70.3%~83.8%
H252(212-85)ローブシン 60.8%~72.1%
H252(187-140)メガバナ 42.7%~51.3%(2.7%)

[大文字]
H252(167-170)守ギルガルド 94.6%~112.5%(75%)
H4(155-100)ボルトロス 87%~102.5%(12.5%)
H252(212-85)ローブシン 74%~87.7%
H252(187-140)メガフシギバナ 52.4%~62%

オーバーヒート
H252(167-170)守ギルガルド 111.3%~132.9%
H4(155-100)ボルトロス 102.5%~120.6%
H252(212-85)ローブシン 87.7%~103.7%(25%)
H252(187-140)メガフシギバナ 62%~73.7%

[めざ氷]
D4(183-106)ガブリアス 100.5%~120.2%

エナジーボール
H4(148-91)ゲッコウガ 108.1%~128.3%
H252(157-127)ミトム 73.8%~87.8%
H252(207-135)スイクン 53.1%~62.8%
H4(176-120)バンギラス 46.5%~55.6%(76.2%)

サイコキネシス
H252(212-85)チョッキブシン 54.7%~65%
H252(187-140)メガフシギバナ 56.6%~67.3%

大文字と確定数は変わりませんが命中の関係で遂行が安定します。

• 被ダメ

メガガルーラは親子愛非考慮です。

[物理]
特化(211)鉄拳ローブシン雷拳/岩雪崩 　→48.1%~57%(90.6%)/81.4%~96.2%
A0(154)バンギラス失敗追い討ち 48.8%~57.7%
A4(171)攻ギルガルド影うち 53.3%~63.7%
特化(112)力持ちマリルリアクジェ 68.1%~81.4%
A252(177)メガガルーラ不意打ち 72.5%~85.9%
特化(189)バシャーモエッジ 96.2%~114%(75%)
特化(146)鉢巻ファイアローブレバ 100%~118.5%

[特殊]
特化(191)メガフシギバナギガドレ 26.6%~31.8%
C0(110)スイクン熱湯 66.6%~80%
C252(177)ボルトロス10万 60.7%~71.8%
C252(182)ヒードラン大地 82.9%~97.7%
C252(182)ラティオス流星 88.8%~105.1%(37.5%)

物理特殊共に強化アイテムなしであれば一致等倍・不一致抜群まで耐えるといった印象ですね。

• ローブシン

シャンデラがもっとも苦手とする相手であるバンギラスを強く牽制でき、チョッキを持てばヌメルゴンとの撃ち合いも可能です。

• ミトム

マリルリ・ファイアローに強くメガフシギバナはシャンデラがある程度ケアできます。ボルチェンにより耐久が高くないシャンデラの消耗を押さえられるのもポイント。

序盤は高火力の炎技で相手に負担をかけ、終盤に一貫性のあるシャドーボールで相手を抜いていきます。9個という鋼タイプを彷彿させる耐性の数と最低限の耐久により繰り出し性能もそこそこ高いのでこのタイプのATとしてはサイクルに参加しやすく扱いやすいです。
またスカーフ持ちということで先発で出して相手に奇襲をかけるという戦法も可能です。
注意点としてはまず、スカーフ持ちとしては比較的遅い部類なので相手のスカーフには対応できないことですね。見せ合いの時点で相手のスカーフ持ちをある程度推測しておかないと返り討ちにあう可能性があります。また相手のバンギラスには何もできない上に追い討ちで交代を縛られるので6体に入っていたら選出は控えた方がいいです。

いかがだったでしょうか？
シャンデラの最も古典的かつスタンダードな型ですが長く使われてるだけあってやはり優秀ですね。スカーフ持ちの中では扱いやすい部類なので是非使ってみてください。
最後まで観覧いただきありがとうございました。