はじめに
はじめまして。かいばぷぷと申します。今回で2度目の投稿となります。
今回はスカーフサンダーについて考察していきたいと思います。よろしくお願いします。
注意事項
・指定がない限り、お互い理想個体を想定しています。
(サンダーはめざ氷理想個体31-30-30-31-31-31)
・HABDSなどの略称を用います。
・ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使用します。
サンダーについて
でんきひこうという優秀なタイプで初代から第一線を駆け抜けてきたポケモン。種族値に無駄がなく、技の範囲も広いため非常に使いやすいです。
第6世代ではその優秀な体勢を活かし、主にゴツメ、たべのこし、オボンなどを持たせて受けよりの耐久ポケモンをして広く使われています。
しかし今回はほどほどあるCSに着目しスカーフサンダーを考察します。
採用理由
【初手に出てきやすいゲッコウガ、ジャローダ、ゲンガーに強い】
意表を突き上から殴り、サイクルを有利にすることができます。
【ファイアローにとんぼがえり、フレアドライブを許さない】
ブレイブバードに受けだし甘えたファイアローを狩れます。
【とんぼがえりを採用しタスキを潰しつつ対面操作できる】
電気を受けにきたガブリアスやマンムーのタスキを潰し有利対面を作ります。
霊獣ボルトロスとの差別化について
さて、同じスカーフ持ちでんきひこうタイプの筆頭候補に霊獣ボルトロスがいます。
簡単にボルトロスとの差別できる点を挙げると
- きあいだまではなくねっぷうを打てる
- 素の耐久が優れていてサイクルに組み込みやすい
- ちくでんをトレースされない
このくらいでしょうか。
サンダーの方が霊獣ボルトロスより耐久の面で優れているという点ですが、例を挙げると霊獣ボルトロスの場合いじっぱりハチマキファイアローのブレイブバードを受けることができません。しかしサンダーの場合は余裕を持って確定3発に抑え処理することができます。
性格・努力値振り
性格は、めざめるパワーの様々な仮想敵の確定数が変化するため「ひかえめ」です。
努力値振りはHが16n-1。Sがいじっぱりスカーフ霊獣ランドロス抜き。余りCです。
アイダホ様より 努力値配分案その2
H44C252S212とするとS一段階上昇最速80族を抜きます。
確定数がほぼ変化しないのでより広い範囲に対して上から殴れます。
あくまでPTや好みの問題もありますが、このサンダーの単体性能でみるならばこちらの方が上かもしれません。コメントありがとうございました。
技構成
確定技
- 10まんボルト
タイプ一致のメインウェボン。
マリルリ、スイクン、ファイアローなどへの遂行技です。
インファイトを打ち耐久が下がったメガルカリオも落とします。レベル技。
- ねっぷう
ナットレイ、ハッサム、メガルカリオ、メガクチートなどへの遂行技です。
メインの電気技との相性補完も良好です。教え技。
- とんぼがえり
この型のメインです。チョッキランドやガブリアス、マンムー、ドリュウズなどにキャッチされません。またガブリアスにはとんぼがえりを先に入れておくことによって、めざめるパワー氷で確定で落とすことができます。わざマシン。
選択技
- めざめるパワー氷
メインのでんき技と相性がよく4倍を突きやすいため使い勝手がいいです。技マシン。
- エアカッター
タイプ一致技。急所に当たりやすく若干命中不安。
ねっぷうを採用しているのであまり打ちたい場面がありません。
フシギバナやヘラクロス、キノガッサなどが重い場合に。第4世代教え技。
- ボルトチェンジ
この技を採用する場合とんぼがえりの枠になります。
交代先に負担をかける意味では優秀ですが、キャッチされやすくスカーフ型で使うには動きづらい場面が多いです。わざマシン。
ダメージ計算
- 与ダメージ
10まんボルト
H252メガゲンガー 50.8%〜61%【確2】
無振りゲッコウガ 148.2%〜175.5%【確1】
H252スイクン 70.5%〜84%【確2】
H252水ロトム 49.6%〜59.2%【乱2】
H252ファイアロー 117.8%〜140.5%【確1】
H252マリルリ 95.6%〜113%【乱1】
無振りメガリザードンY 95.4%〜113.7%【乱1】
ねっぷう
H252ギルガルド(盾) 49.1%〜58.6%【乱2】
H252ジャローダ 67%〜79.1%【確2】
H252ナットレイ 112.7%〜134.8%【確1】
無振りメガルカリオ 106.2%〜125.5%【確1】
H252メガクチート 77.7%〜91.7%【確2】
H252ハッサム 155.9%〜185.3%【確1】
無振りドリュウズ 87.5%〜103.7%【乱1】
無振り厚い脂肪マンムー 47.5%〜56.2%【乱2】
めざめるパワー氷
無振りガブリアス 91.8%〜109.2%【乱1】
H252メガボーマンダ 79.2%〜95%【確2】
無振り霊獣ランドロス 107.3%〜126.8%【確1】
無振りラティオス 43.8%〜52.9%【乱2】
無振り霊獣ボルトロス 57.1%〜67.5%【確2】
とんぼがえりは割愛します
- 被ダメージ
いじっぱりA252ハチマキファイアローのブレイブバード
40.5%〜48% 【確3】
いじっぱりA252メガボーマンダのすてみタックル
51.4%〜61.1%【確2】
いじっぱりA252ガブリアスのストーンエッジ
82.2%〜97.1%【確2】
いじっぱりA252メガバシャーモのフレアドライブ
70.2%〜82.8%【確2】
いじっぱりA252マンムーのこおりのつぶて
49.1%〜59.4%【乱2】
おくびょうC252メガゲンガーのヘドロばくだん
58.2%〜69.1%【確2】
ひかえめC252水ロトムのハイドロポンプ
55.4%〜65.7%【確2】
おくびょうC252ゲッコウガのれいとうボーム
82.2%〜97.1%【確2】
追加で特筆して欲しいダメージ計算があればコメントお願いします。
運用方法と仮想敵について
基本的な運用方法
見せ合いの時点で相手にファイアローやゲッコウガ、ゲンガー、ジャローダがいる場合どんどん初手に出していけます。裏にマンムーやガブリアスなどがいる場合は例えきあいのタスキを持っていたとしてもどんどん後出ししてくるのでとんぼがえりで潰しつつ後続につなげましょう。チョッキランドを後出しされる場合も多いのでもちものを絞ることもできます。
- 仮想敵1 ファイアロー
言わずと知れたひこう高火力ポケモン。ハチマキブレイブバードであっても確定3発なのでどんどん後出ししていきましょう。接触した場合、ゴツメのダメージが入らないので甘えたとんぼがえりやフレアドライブを選択させ、先制10まんボルトが刺さります。
- 仮想敵2 メガボーマンダ
後出しから十分間に合います。すてみタックルは確定で耐え、例えそのターンにりゅうのまいを積まれても耐えます。耐久に振ったボーマンダだった場合、めざめるパワー氷では1発でもっていけませんが、すてみタックルの反動で押し切ることができます。スカーフバレしたときにめざ氷で縛られると起点にされやすいので注意しましょう。
- 仮想敵3 ゲッコウガ
初手に対面を作りやすいポケモン。10まんボルトで押します。この対面だけとんぼがえりではなくボルトチェンジがほしくなりますね。いのちのたまを持っていない場合のゲッコウガのれいとうビームでは落ちません。きあいのタスキまで削った場合、体力1のゲッコウガとのこり少ないサンダーが残りますが、先制技があったりでんき技をスカしにきたりするので素直に引いたほうがいいと思います。
- 仮想敵4 ガブリアス
シングルレート環境での主人公ポケモン。めざめるパワー氷では乱数が不安なのでできる限りの削りを入れておきたいところ。スカーフで上から叩かれた場合でもギリギリ1発耐えてくれます。
- 仮想敵5 メガルカリオ
サンダーを採用する上で外せないのがこのポケモン。従来のサンダーであればステルスロックが刺さり、メガルカリオ圏内まで押し込まれますが、スカーフサンダーの場合なら上からねっぷうで処理できます。インファイトを打って耐久が下がった時に対面を作れたなら10まんボルトで大丈夫です。スカーフサンダーは読まれにくく例え積まれて対面しても先制技が打たれることは稀です。
相性のいいポケモン
- ジャローダ
サンダーのとんぼがえりの引き先。誘うじめんタイプに全体的に刺さります。
こおりの一貫があるのでもう1匹でケアしておきたいところ。
- マンムー
地味に相性補完がよく、サンダーは他のでんきポケモンにあまり強くないのでそれらのポケモンに強く出れます。。ステルスロックが使えるのもGOOD。
さいごに
ここまでご覧になったみなさん、ありがとうございました。
いかがだったでしょうか。私自身使ってみた感想ですが、初手の安定感がすさまじく、スカーフを読まれず刺さりやすいポケモンだと思います。とんぼがえりもバシバシ刺さりました。
火力不足感が否めないため、スカーフがバレた時点で起点にしてくるポケモンが多く、そういったところにケアの効くPT構築をしていきたいですね。