前提
- 本育成論では種族値、能力値、個体値においてHABCDSという略称を使用することがあります。
- 特に指定が無い限り、個体値は全て31として計算しています。
- 低評価をくださる場合、改善点をいただけると有り難く思います。
ガルーラとは
第六世代でメガシンカを獲得し、圧倒的な火力を手に入れたポケモンですね。初代ではサファリゾーンで捕まえるのに苦労しました。
その強さはダブルKP1位の数字を見ると分かる通り、非常に強力なエースとして働いてくれます。
が、しかし今回はメガシンカをせず、またレベル1で運用してみたいと思います。このガルーラを使ってると相手のガルーラが49くらいレベル高くてビビる
何故レベル1なのか
レベル1で採用する最も大きな理由は、わざ「我武者羅」と、特性「肝っ玉」の2つです。
我武者羅は相手のHPを自分のHPになるまで減らすノーマルタイプの技であり、レベル1にすることでHPの実数値を下げ、非常に大きなダメージを与えることが出来ます。また、特性の肝っ玉により、その我武者羅をゴーストタイプにも当てることができるようになります。
更に、レベル1にすることで素早さの実数値は6となり、トリックルーム状態ならば殆どのポケモンよりも早く行動できます。
これにより、「我武者羅+隣のポケモンの全体攻撃技」を組み合わせて問答無用で一匹倒すことができるようになるわけです。
今回の育成論では、トリックルームを使用することを踏まえて考察します。
何故ガルーラなのか
肝っ玉+我武者羅を両立できる低レベルポケモンには、スバメやヤンチャムがいます。が、それらのポケモンとは違いガルーラには「猫騙し」の存在があります。
これにより相手の動きを1ターン止めた上で我武者羅を放つことが出来ます。猫騙し+我武者羅+肝っ玉を全て兼ね備えるのはガルーラだけです。
よってこれらが採用理由となります。最大の欠点はメガガルーラを採用できなくなること
見せ合い段階でメガガルーラがいないことがバレやすくなるのは欠点といえるでしょうか。
メガガルーラとの差異は他のメガ枠を使えることにあるかなぁと、思います。
トリパ運用を目的にした最遅メガガルーラも、勿論あるかとは思います。それでもトリル下での速さは無振り71族より遅いです。メジャーどころだとロトムに鬼火を入れられてしまう欠点がありますね。
ガルーラを採用する際はメガガルーラの様な絶対的なエースとして、ではなく全く別の、相手を一匹倒した上で後ろに繋ぐことができるポケモンという認識をしていただければなぁと思います。最後に載せているバトルビデオでもそのような運用をしています。
性格と個体値と努力値
正直なんでもいいのですがとりあえずのんきとさせていただいてます。
無補正性格でもいいです。
努力値も振る必要はなく、全て0で構いません。振るにしても、HとSにはふらないようにしましょう。
実数値は13-7-6-6-6-5になります。
技構成
- 確定技
がむしゃら
今回のキーになる技。確定でいいでしょう。
相手のHPを問答無用で13まで削ることが出来ます。
ねこだまし
これも確定。1ターン相手の動きを止めることが出来ます。
質問があったので一応書き加えておきますと、レベル1で生まれたばかりの純真無垢なガルーラが猫を騙すにはレベル7以上まで上げたガルーラと猫騙しを遺伝させたゼニガメを掛け合わせることで実現可能です。
- 選択技
しんぴのまもり
状態異常を無効にしてくれる技。催眠や火傷に耐性を持てます。
打つ機会はあまり多くないですが、持ってて損は無いと思います。
まもる
このガルーラが集中される機会はあまりないと思いますが、念のため持っておいてもいいかもしれません。
先制技にも一応の耐性ができる…かも
てだすけ
隣のポケモンの火力を1.5倍にする技。正直、我武者羅を選択したほうが威力が上がるのであまり使わないが、相手の不意打ち読みで使えるので採用してもいいかもしれません。
ほえる
どうしようもない相手や、積みアタッカーを流せます。
しかしシングルほど積みアタッカーがいないダブルでは使う機会は、特にこのガルーラでは殆どないでしょう。
運用
前述の通りトリックルームパーティー(以下トリパ)に組み込んで使います。
初手に出す場合は猫騙しでトリル補佐をしたり、裏から出して我武者羅で相手をなぎ倒すのが役割になります。
気合の襷を持たせてあるので、一撃では死なず、そこからHPをガリガリ削っていけるようになるので非常に火力の高いポケモンとなります。トリル未発動の状態だと本当に何も出来ないですが
こいつの弱点は「先制技」や、「熱風による追加火傷」、そして「火炎球トリック」だと言えるでしょう。それらを貰わない立ち回りを意識する必要があります。先制技に関しては一発なら受けられると割り切って使う、もしくは交代でなんとかなります。火炎球トリックは猫騙しを入れ、そこから我武者羅+範囲攻撃で倒せます。熱風
は気合で避けましょう。
このポケモンを使う際には、隣に置くポケモンが非常に重要となります。ダブルを想定しているので、トリックルームを覚え、Sが低く、全体攻撃を打って火力の出るそんなポケモンが相性の良いポケモンになります。
例えばその枠にはサーナイトやシャンデラやカクレオンなんかが該当するのでしょうが、その中から自分のパーティに合うポケモンを選んでいくと良いと思います。私はメガタブンネを選択しましたが、あろうことかギルガルドに13のダメージを与えることができなかったのでクビにしました。
大事なのは「ゴーストタイプに命中する範囲技を持ち、尚且つ4分の1に抑えられても13のダメージを保証できる」ということにあるでしょう。最低でも13のダメージを与えることができるならば、ガルーラの我武者羅と併せて確実に相手ポケモンを倒すことが出来ます。そういう意味で、隣に置くポケモンは重要な役割を果たします。
追記、質問があった具体的な立ち回りについて
選出段階から、先ず相手がなんかメガガルーラ使ってきそう…と感じた場合は初手選出することができません。少し考えると分かりますが、このガルーラは猫騙しで死ぬわ不意打ちで死ぬわ隣のトリラーに猫騙しされてPT崩壊するわでメガガルーラに対して圧倒的な弱さを誇ります。スキルスワップなんかでメガガルーラを機能停止させた上で裏から投げましょう。
で、条件をクリアして初手選出した場合、まずは猫騙しでトリル補助。2ターン目、守ってこなさそうな方または範囲技を打ってきそうな方に向かって我武者羅するのが基本です。その他PTと相談して重たいポケモンを処理するのも可能ですが。
裏から投げた場合は既にトリルを張れているはず(張れていないなら多分負ける)ので、我武者羅をぶっぱしていきましょう。隣のポケモンは範囲技を選択するのが基本ですが、ワイドガードを読むなら単体技でもいいですね。
私はココドラ以外のレベル1ポケモンはダブルまたはトリプルの方が輝けると思っています。低レベルポケモンの我武者羅+範囲攻撃技で相手のポケモンを問答無用で倒せますからね。トリックルームを活かしやすいというのも勿論あります。この辺りは実際にシングルで運用してみると如実に良くわかるのではないでしょうか。
相性の良いポケモンについて
先ほど相性の良い味方について触れましたが、それをもう少し詳しく解説します。
- メガサーナイト
「自力でトリルを貼れて」、「高火力範囲アタッカー」であり、「攻撃技がゴーストに通る」という条件を軽々クリアしてくれるポケモンです。トリルサーナイトはそこそこ有名なんじゃないでしょうか。
メガ枠を消費する(≒メガガルーラを使えない)という問題点も、このガルーラを使っている関係上なんの問題も無いです。
また、メガサーナイトのハイパーボイスはD特化ヒードランにさえ22-27のダメージを与えることができるので、ガルーラの我武者羅を合わせれば殆どのポケモンを倒すことが出来ます。
- カクレオン
少し火力が心許ないですが、十分に相性の良いポケモンといえます。メガサーナイトとの違いは「メガ枠を消費しない」こと、「先制技を使える」こと、そして「範囲技の命中が不安定」という3つでしょうか。
変幻自在により、カクレオンはタイプ一致で範囲技(いわなだれ)を出すことが出来ます。また、D方面に関してはそこそこの耐久を有するので一発耐えてトリックルームを貼る、という芸当ももちろん可能です。欠点はAの種族値が90しかないので1/4まで軽減されると13ダメージを与えることが出来ない場合があることでしょうか。マイナーだから読まれにくいかもしれない
- ファイアロー
ファイアローの場合、パーティ単位の構築の話になります。
ファイアローはS126という速さからファストガードを貼ることで、スカーフ持ち以外の猫騙しを全て防げるというのは有名な話です。
ガルーラと何故相性が良いのかといいますと、ガルーラは非トリル下では全ての猫騙し使いよりも遅いので、相手のパーティに猫騙し持ちがいるだけでガルーラを初手選出することは困難になります。トリルを貼りたいのに、ガルーラより早く猫騙しを横のトリラーに打たれたら困るわけです。
ファイアローはその問題をズバリ解決してくれる上に、特性によりトリル下でも先制で攻撃技を打てます。更に耐久が脆いのでファストガードを貼ったターンに瀕死になり裏からこのガルーラを出すこともできます。脱出ボタンを持てば瀕死にならなくても後続を出すことが出来ますが。
裏から出るガルーラは、状況に併せて猫騙し、我武者羅、その他補助技を選択することになります。例えば相手にモロバレルがいるなら神秘や猫騙しで牽制できます。大方我武者羅で相手を倒しに行くことになりますが。
- メガタブンネ
BVで使用している関係で紹介しないわけにもいかないので一応紹介します。
メガタブンネは耐久が優秀で、タイプもなかなかに優秀なので相手の攻撃を耐えながらトリックルームを貼ることが出来ます。また、特性により鬼火や催眠耐性も備えていると言ってもいいでしょう。
相手によってはほぼ死に特性とも言えるので、スキルスワップが有効に働く場面もあります。マジカルシャインは威力が心許ないですが、有効な範囲技として働いてくれるでしょう。
ただ、C種族値とマジカルシャインの威力が低すぎてある程度Cに振っていないと、シールドギルガルドに13のダメージすら入りません。因みにヒードランはどうあがいても無理です。襷発動を待ちましょう。
他のポケモンとの大きな差別化点は鳴き声が可愛い、見た目が愛らしいということです。
以上で育成論を終了します。興味がある方はぜひのガルーラを使ってみてください!
参考BV
2EDW-WWWW-WW2N-L8T9
火炎球トリックを猫騙ししたり、舐めてかかってきたゴーストタイプをきっちり倒すことができているBVです。
更新
9/8 「相性の良いポケモンについて」追加