※投稿した環境S11:投稿日時2015/8/23
育成論の主旨
- 耐久と火力を重視し単体性能を強化する
- 竜舞型で活かせない技範囲を活かす
背景
- 対面構築が多い環境
S9〜S11にかけてPGLを見てもわかるように、対面構築が圧倒的に多くなっている。そのほとんどが「ガルガブアロー」を筆頭に「ゲンガー スイクン ボルトロス ギルガルド」など汎用性が高く、型が豊富で対策を練りにくいポケモンである。
- 環境考察からのコンセプト
対面から強力な面子であるガルガブアローボルトゲンガーを倒す。竜舞型と違って隙を作らず、フルアタ構成にできるためタイマンを張れる相手が増える。超高耐久「H100-B150-D120-砂」を発揮できるため一撃で倒されにくい。
採用意義
- 1.ゴツメ枠を空けつつ対面構築に厚くできる
⇒例えばゴツメスイクンを採用した時ガルーラの捨て身タックルで確定2発なので後出しを極力避け、ファイアローやガブリアスにも対面させたい。この時メガバンギラスはこの3体にタイマンから勝てる可能性が高く、スイクンを残しつつ処理できるのは大きい。またスイクンが対面であまり関わりたくないボルトロスやゲンガーを選出画面から圧力をかけられる点は他のメガ枠に真似できない。
- 2.砂による妨害
- 例:襷ゲンガーの道連れを避けられる
- 例:襷ウルガモスの虫の知らせを妨害
- 例:メガリザードンYの晴れ火力を妨害
- 例:クレセリアの月の光の回復量低下
- 3.ガルーラ軸に強い
⇒ガルクレセorガルガブゲンorガルガブアローといったガルーラ軸に強い。またガルーラと組まれるクレセリア,ウルガモス,ボルトロスと戦え+軸に強い。
- 4.メガリザードンに強い
≪バンギラスvsリザードン対面の場合≫
⇒X:対面から積めない。竜舞1積み爪逆鱗を耐える。岩雪崩+砂で確定調整。仮にH振りでも岩雪崩+砂×2で高乱数。H振り意識の場合ストーンエッジで確定が取れる。
⇒Y:メガリザY晴れ→メガバンギ砂となるので砂を書き換えられない。故にソーラービームを打てない。気合玉を耐える。岩雪崩で確定を取れる。
- ★まとめると
対面構築およびガルーラ軸の先発で出し負けをしにくい。メガボーマンダやメガリザードンに強く,不特定多数のポケモンと戦える対面性能が採用理由
調整内容
- 意地っ張り/メガ石/砂起こし
- 努力値:204-148-0-*-156-0
- 実数値:201-223-170-*-160(240)-91
- 【A調整】
★砂+馬鹿力:h4メガガルーラ確定調整
★エッジ:h252b4メガリザX(103.7%〜)
★エッジ:hb252図太い化身ボルト(101%〜)
★岩雪崩+砂:b4メガリザードンX確定調整
★冷拳:h4メガボーマンダ(100.5%〜)確定調整
- 【耐久調整】
★A特化メガガルーラ猫+地震(〜89.6%)
★A特化ガブリアス地震(〜78.6%)
★A特化ギルガルド聖剣12/16耐え
★A182鉢巻ガブリアス地震10/16耐え
★A特化メガマンダ捨身(〜43.2%)+地震(〜56.7%)
≫メガ前後出し→メガ後で最高乱数2連以外耐え
★C222メガゲンガー気合玉確定耐え
★C177ボルトロス珠気合玉13/16耐え
★C特化ウルガモス1舞珠さざめき15/16耐え
- 【解説】
★A148振り⇒砂+馬鹿力:h4メガガルーラ確定調整。
★Hぶっぱから入るとメガゲンガー/ボルトロス/ウルガモスの乱数が大幅にズレて倒されるのでDを多めに振って乱数を下げた。こちらを201調整とする。
- 【205調整】
努力値:236-148-0-*-124-0
実数値:205-223-170-*-156(234)-91
【違い】
- A特化ギルガルド聖剣12/16→14/16耐え
- 化身ボルトロス珠気合玉の乱数を動かさない
- A182鉢巻ガブリアス地震10/16→11/16耐え
- C222メガゲンガー気合玉が確定耐え→15/16耐え
【解説】
★Aライン同じ。物理耐久の乱数が1つ以上動くのでH205調整もあり。ただしCSメガゲンガーは個体数が多く、意地鉢巻ガブリアスも一定数存在するので一長一短。
対:対面構築性能について
※201調整で進める。
- 対メガガルーラ
★馬鹿力:(93.9%〜110.4%)+砂=h4確定
☆A特化:猫(〜11.9%)+地震(〜77.6%)
- [対面処理]
対面構築のAS猫捨て身メガガルーラは砂+馬鹿力で確定。203メガガルーラは砂×2+馬鹿力で11/16落ち=2ターン目で相打ち。初手で猫を打たれて引かれ,再びガルーラと対面したとき猫×2+地震を耐える。
- [対面処理できない時]
砂+馬鹿力を耐えたガルーラは「1/8定数ダメ以上+砂1回+馬鹿力で確定」となる。引き先にナットレイやガブリアス、ゴツメ枠を1クッションするだけで良い。ABガルーラ(グロウ持ち)は無理。
- [対処例]
- グロウ→馬鹿力+砂→交代ガブリアス→グロウ→鮫肌1回:209確定
- グロウ→馬鹿力+砂→グロウ落ち+砂→守るor身代わり+砂:209確定
- 対ガブリアス
★冷拳:b4は確定
★ゴツメガブは中乱数1発
☆A特化:地震(〜78.6%)+鮫肌耐え
- [対面処理]
スカーフ、ラムなどは確定、地震+鮫肌を耐える。
地震+鮫肌×2も75%で耐える。
- [襷orヤチェorゴツメor鉢巻]
ジャローダやゲッコウガ、ライコウなど上から殴るかトリル展開で上から叩く選出がお勧め。もしくはメガバンギラスで削ってアローで上から殴るetc...型割れしていない時はむやみに突っ張らない方がよい。
- 対ファイアロー
★鬼火込エッジ:確定
★鬼火込岩雪崩+砂:高乱数
☆A特化鉢巻ブレバ(〜25.8%)
- [後出しできるメリット]
ファイアローのメインウェポンに強いので珠剣舞でも後出しができる。鬼火搭載型も役割をファイアローと割り切ってしまえば突っ込んでも良い。珠ブレバ+A特化ガブ地震耐えにより受け出しも可能。鉢巻蜻蛉は無理なので選出を工夫してほしい。
- 対化身ボルトロス
★HB特化にエッジ:(101%〜)
★h4CS:冷拳最低140ダメ+珠ダメで確定
☆C177:珠気合玉13/16耐え
☆C177:10万+気合玉93%で耐える(238/256)
- [対面について]
珠気合玉を高乱数で耐え冷拳+珠ダメで確定。最近のボルトロスは10万/めざ氷/電磁波/草結びor気合玉or悪巧みの構成が増えつつあるので気合玉のない個体に対して非常に圧力をかけられる。引き先の霊獣ランドに対しても冷拳が一貫する。
- 対メガゲンガー
★h252:鬼火込み噛み砕く(61%〜)
☆C191シャドボ(22)+気合玉(176)
☆鬼火ダメ+C191気合玉最高乱数切り耐え
☆C222気合玉確定耐え調整
- [対面処理]
気合玉持ちメガゲンガーに対して安定して噛み砕くを打てる。襷ゲンガーであっても砂で襷が潰れるのでタイマンで勝てる。素催眠ゲンガーや珠気合玉は中乱数(50%)なので確実な対策ではないが初手で来た場合突っ張る価値が十分にある。
- [処理できない場合]
砂が入るのでアタッカーファイアローが動きやすくなる。砂1回+珠ブレバでCSメガゲンガー確定。またバンギラス対面でシャドボやヘド爆は打たれにくいので即ファイアローに変えるなど=気合玉の確認も有り。(型例:慎重HD,珠HA,プレートHAS)
- [型想定]
- ≪HSメガゲンガー≫
★気合玉耐え⇒噛み砕く:確定
★鬼火+C191気合玉耐え⇒火傷噛み砕く×2
- ≪CSメガゲンガー≫
★気合玉耐え⇒噛み砕く:確定
- ≪襷≫
★気合玉耐え⇒噛み砕く+砂:確定
- ≪珠気合玉≫
☆50%の中乱数耐え
≫70%の命中率引いて上8個の乱数を引かないとゲンガーは勝てない。
対面性能について
- 対メガリザードンX
★b4:岩雪崩+砂で確定
★h252b4:エッジ(103.7%〜)
☆A特化竜舞1積み逆鱗(77.6%〜91.5%)
≫対面で積む隙すら与えない。
- 対メガリザードンY
★岩雪崩:確定
☆C211気合玉(砂:〜95.5%)
≫メガ進化が先にメガリザードンYで日照り→メガバンギラスで砂なので対面はどちらのメガリザードンであっても有利に進めることができる。
- 対ウルガモス
★壁込み岩雪崩:確定
☆C特化さざめき(〜51.7%) 94.1%で2耐え
☆C特化2舞さざめき14/16耐え
☆C特化1舞珠さざめき15/16耐え
≫積みサイクルの壁ウルガモスが2舞しても87.5%で2舞さざめきを耐えるので壁込み岩雪崩でもH振りウルガモスを突破できる。
- 対ニンフィア
a)眼鏡型
☆C特化眼鏡ハイボ(〜87.5%)
★岩雪崩:191-97(50.7%〜)
(B:A特化メガバシャフレドラ15/16耐え)
b)HB型
☆C145ハイボ(〜48.7%)
★岩雪崩:201-117(40.2〜47.7%)
★エッジ:201-128(49.2%〜)
≫[眼鏡型]岩雪崩×2で倒せる。[HB型]は控えめだと岩雪崩×3で怯みや砂を考慮して突破可能。図太いや眠る+いびき搭載まで考慮するならエッジ推奨。
- 対メガボーマンダ
★冷拳:h4(100.5%〜)
☆メガ前バンギ:A特化捨て身(〜43.2%)
☆メガ後メガバンギ:A特化地震(〜56.7%)
≫捨て身読み後出しからメガ進化することで次の地震を耐えつつ冷拳で落とせる。この時2ターン経っているので砂×2が入りH振りメガボーマンダでも高乱数。
- 対パルシェン
★h252↓状態:岩雪崩(91.7%〜)
☆A特化↑↑珠氷柱針(17.4%〜21.3%)
≪35.35.36.36.36.36.39.39.39.39.39.40.40.40.40.43≫
≫Sを調整してくるので基本的にHを多少削っており、砂+↓状態+岩雪崩でほぼ確定。最高乱数の43を立て続けに出されない限りほぼ耐える。ストッパー可能。
対面性能について
- 対電気
- ライコウ
- サンダー
- メガライボルト
- ヒートロトム
≫対面で相手の有効打がなく、ボルチェンで逃げられるので基本的に交換読みが打ちやすい。しかし後出しをするとそのままボルチェンで有利対面を作られるので後出しするよりも先発から出ていき積極的に動く方が良い。追い打ち搭載も有り。
例:C145サンダー:10万(〜18.4%)
- 対クレセリア
噛み砕く:B特化(47.5%〜56.3%)
≫砂により月の光回復量減少。砂があるので確2調整にしなくていい。
- 対ポリゴン2
HC想定191-112@輝石
★噛み砕く(31.4%〜)
★馬鹿力(63.8%〜)
≫噛み砕く+砂+馬鹿力で確定。HB以外なら突っ張る価値有り。
構築と苦手の対処について
補完枠1
- 霊獣ランドロス/スイクン/カバルドン/キノガッサ/ポリゴン2
★キノガッサ/カバルドン/スイクンに強い。ガブリアスが襷/ヤチェの実であった際上から起点にできる。蛇睨みでS補佐ができる。
- [オボンor毒々玉キノガッサ]
★カバルドン/スイクン/ポリゴン2/霊獣ランドに強い。霊獣ランドロスの蜻蛉返り先に胞子を入れたり、突っ張ってきた霊獣ランドロスを胞子で起点にする。
★鉢巻ガブリアスの逆鱗/地震の引き先として採用。キノガッサに強い。
★眼鏡:ポリゴン2/スイクンに高負担をかけられる。
★ハイボ眠る瞑想いびき:カバルドン/キノガッサ/ポリゴン2に隙を見せない。
- [信用可能ゲッコウガ]
ランドロスやスイクン,カバルドン,キノガッサに強い草結び搭載型。
補完枠2
- ナットレイ,メガフシギバナ,ジャローダ/バシャーモ,ローブシン,ヘラクロス,ルカリオ/エアームド,メガクチート
☆バシャーモ/ローブシン、ジャローダ/ナットレイに強い。HD慎重、HBSゴツメ、挑発持ちプレート、HA珠は汎用性も高く上記のポケモンに強く出ていける。
★例1:鬼羽挑発型
ガルクレセにメガバンギラスが馬鹿力でガルーラを削ってしまえば、挑発+鬼火+羽休めでクレセリアの乱舞を封じつつ詰ませ、ガルーラをブレバで縛れる。
★例2:嘴/プレート/珠/鉢巻
ゲンガーが催眠をしてきた時砂ダメが入るのでHSメガゲンガーでも落としやすい。
★対バシャーモ,ローブシン,ルカリオ。お勧めはゴツメナンス。
★電磁波+癒しの願いによってメガバンギラスを補佐。地震を透かせる。
★バシャーモとルカリオに強く、トリルや鬼火でメガバンギラスの補佐。
- [輝石サマヨール]
★トリル要員。バシャ/ブシン/ヘラ/ルカリオに強く道連れ/呪いで退場可能。
★対格闘+ゴツメ枠+月光乱舞により対面構築に非常に強くできる。またトリル展開もできる。(初手で1匹倒す→クレセのトリル乱舞→再び暴れる)
技の言及について
★技構成★
- 馬鹿力:対メガガルーラ
- 冷拳:対ガブリアス/ボーマンダ
- 岩技(岩雪崩orストーンエッジ)
- 【重要要項】
≫エッジ:鬼火込みゴツメアロー1発,HBニンフィア@眠る搭載を2発,図太いボルトロスを1発,耐久振りメガリザXを1発etcなど。H振りミトムがエッジで2発なので負担が大きい。岩雪崩は主に命中意識(特にリザY/ウルガモス)。HDアローであれば鬼火込岩雪崩で確定。ゴツメアローでも鬼火込岩雪崩+砂で高乱数。
ラスト枠は
★噛み砕く:ゲンガー,クレセリアの打点
★地震:トリル→バシャ,クチートの打点
★追い打ち:ゲンガーやボルチェンに使う
[以上の考察から]
- ガブガルアローボルトゲンガー軸に強い。
- 対メガガルーラ,対メガリザードン,対メガボーマンダ
- 対面からどちらのメガリザードンも倒せる。
- 相性の悪いポケモンにはファイアローが強い。
- ゴツメ枠を空けつつ対面構築に厚くできる。
- クレセリア/サンダーを誘いにくいアタッカーである。
最後まで見て頂きありがとうございました
written by ipshadow