グライオン - ポケモン育成論ORAS・XY

【害悪】毒守ポイヒグライオン

2015/08/01 21:36 / 更新:2015/10/18 02:50

グライオン

HP:HP 75

攻撃:攻撃 95

防御:防御 125

特攻:特攻 45

特防:特防 75

素早:素早 95

ブックマーク4.744.744.744.744.744.744.744.744.744.74閲覧:154156登録:20件評価:4.74(14人)

グライオン  じめん ひこう  【 ポケモン図鑑 】

性格
ようき(素早↑ 特攻↓)
特性
ポイズンヒール
努力値配分(努力値とは?)
HP:212 / 攻撃:4 / 防御:4 / 特防:68 / 素早:220
実数値:177-116-146-x-104-157
覚えさせる技
じしん / どくどく / みがわり / まもる
持ち物
どくどくだま

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このポケモンの役割
物理 / 受け
ルール
指定しない
登録タグ

考察

初めに

今回はザ・害悪、ポイヒグライオンの毒守型の育成論です。
補助技が多いため運用はやや難しめですが、多くの人から忌み嫌われるほどとても強いポケモンです。
初心者にも分かりやすい説明を多く入れているので、上級者の方は前半は読み飛ばして頂いて結構です。

※この育成論では、一般的な略称を多く使用しています。また、ポケモンの実数値は[ ]で括っています。

ポイヒグライオンについて

  • ポイヒグライオンとは

グライオンの夢特性である「ポイズンヒール」は、自分が毒状態の時に毎ターン最大HPの1/8回復するという少し変わった特性です。
この回復量は、持ち物「食べ残し」の回復量の実に2倍であり、この特性ならわずか2ターンで身代わり分の体力を回復できるので、身代わりと守るを交互に使う事で半永久的にターン稼ぎをする事ができます
さらに、一度発動してしまえば持ち物を叩き落とされても回復は継続します。これが残飯持ちの毒守型との大きな差別点です。
また、これは自身に毒々玉を持たせることで発動する訳ですが、自ら毒状態になることで、火傷・眠り・麻痺・氷状態にならないという利点も生まれます。
この2つがポイヒグライの害悪たる由縁だと思います。
グライオンはその強特性に加え、高い物理耐久、そこそこ速い素早さ(S95族)、優秀なタイプ(弱点2つに対し半減3つ無効2つ)を持っている、唯一無二のポケモンです。

  • 型について

ポイヒグライには「ギロチン型(腕白HBベース)」や「なげアクロ型」などがありますが、今回は、グライオンの得意技である「みがまも(身代わりと守るを駆使したターン稼ぎ戦法)」を利用して毒々状態にした相手のHPを徐々に削っていく「毒守型」を紹介します。
最もメジャーな「ギロチン型」との主な違いは、

  1. (ギロチンの)運ゲになりにくい
  2. 動けるターンがあれば最低限の仕事(毒撒き)が可能
  3. 素早さが速いため、PP枯らし・TODのできる相手がより多い

という点です。

  • 主な採用理由

・毒撒き
・PP枯らしによる強引な突破、TOD
・催眠対策(毒発動後)
・相性補完(電気・地面の無効、格闘耐性など)

  • 得意・不得意、運用方法

・得意な相手

・毒が効く
・こちらに打点がない
・こちらより遅い

・苦手な相手

・毒が効かず、浮いている(ex.ゲンガー、クロバット、エアームド)
・高火力の連続攻撃技・身代わり貫通技持ち
・毒が効かない特性:マジックミラー、マジックガード、トレース(ポイヒ)

・運用方法、注意点

基本的な運用方法
・一発は技を耐えることができる相手に毒を撒く場合

  1. 毒を撒く
  2. 相手の攻撃を耐える
  3. S勝ち→守るから入って上からみがまもで毒殺、S負け→交代(守るで毒ダメを稼いでからでも良い)

・有利な相手に後出しする場合

  1. 相手の攻撃を耐えて後出し
  2. 次ターン、相手交代に合わせて身代わりから入って、毒を撒くなど

考慮すべき注意点
・基本的には初手守るで毒々玉発動&様子見ですが、非常に読まれやすいので身代わりなどの別の行動もしていきましょう。
・先発でも受け出しでも起用可能ですが、受け出しする場合は状態異常技と叩き落とすに十分注意して下さい。また、耐久も腕白個体と違って結構脆いです。
・時にはPP枯らしやTODもできますが、無闇なTODは控えましょう。
・相手の身代わり、挑発、アンコール、吠えるなども考慮して慎重に行動しましょう。スキルスワップ(交換すれば元に戻ります)にも注意して下さい。

グライオンの個体について

  • 個体値

C抜け5Vです。(31-31-31-×-31-31)

  • 性格

ポイヒグライには主に陽気個体と腕白個体がいますが、今回は毒守型なので多くの相手を上からみがまもできるように陽気とします。

  • 特性・持ち物

夢特性のポイズンヒールです。
よって持ち物もどくどくだまとなります。

  • 努力値調整

Hの調整はほぼ確定ですが、Sの調整ラインは任意とします(陽気なら3択)。今回はお勧めとして最速90族抜きの[157]を確定欄に記載しました。あとの残りは自由ですが、Dに振るのが最良だと思います。

・H212[実数値177]
ポイヒ回復効率最大8nと身代わりのための4n+1を併せ持ち、最大になる調整です。この型の場合は[179]よりも[177]の方が良いと思います。

・A4[実数値116]
余りの4振りです。
盾ガルド確2調整として36振り[120]する場合もありますが、身代わりを使った後に剣ガルドに地震を叩き込めば良いだけなのでそれほど必要ないと思います。

・B4[実数値146]
全体の実数値合計が高くなるようにAとBに4振りしていますが、Dに振り切るのも悪くないと思います。

・D68[実数値104]
物理耐久は元々高いため弱点以外では滅多に倒されませんが、特殊耐久は低めなので汎用性を高めるためにHSの余りを振っています。これによってずれる乱数は結構多いです(詳細はダメ計参照)。
対物理という役割を重視するならB振りもありだと思います。

・S220[実数値157]
最速90族抜き調整です。最速にしてもあまり意味がないと思ったのでこのようにしました(後述参照)。また、最速90族もそれほど数が多くないので、最速ドリュ・準速ガブ抜きの204[155]まで削って余りをDに振るのもありだと思います。それよりも遅くするなら腕白の方が良いかもしれません。

〈参考〉S努力値調整案
・S252 [161]…最速
・S220 [157]…最速90族抜き
・S204 [155]…最速ドリュ&準速ガブ抜き

〈参考〉最速にする場合の抜ける相手について
元々このS帯は禁止伝説やメガシンカ前、マイナーなポケモンが多く、しかもそのほとんどが最速ではないため、最速にしても抜けるようになる相手はほとんどいません。ここでは91〜95族で注意すべきポケモンだけ挙げました。

【最速91族】
・ランドロス…基本的にこちらに打点がなく、最速なら襷持ちでステロ撒きをすることが多いです。叩き落とすと大爆発に注意。
・ペラップ…身代わり貫通高火力技持ちなので無理です。

【最速92族】
・ワルビアル…ステロ撒きが多いですが、毒々玉を発動前に叩き落とされると怖いので初手守る安定。メガガブ?知らない子ですね

【最速95族(同族)】
・ユクシー…起点作り型がほとんどですが、拘りトリック型に注意。
・ヒヒダルマ…一般的な準速スカーフのフレドラなら確定耐えなので、返しの地震で処理可能。鬼火やアンコール持ちに注意。

  • 技選択

ほとんど技マシンで覚えるので楽です。PPは全部最大まで増やしましょう。

【 確定技 】

みがわり〔PP10(16):自分の最大HPの1/4を使い分身を作る〕

ポイヒグライオンの代名詞です。貫通技と連続技に注意して下さい。

まもる〔PP10(16):優先度+4、使用ターン中は技無効〕

身代わりと併せて確定です。

どくどく〔命中90 PP10(16):相手を毒々状態にする〕

命中は少し不安定ですが、みがまもと相性が良い優秀な技です。基本的には確定採用ですが、他のポケモンに毒を撒いてもらう場合は切っても大丈夫です。

【 選択技 】(上から優先順)

地震〔威力100 命中100 PP10(16)〕

とても優秀なタイプ一致技です。毒々が効かない毒タイプ、鋼タイプに打点が持てるので毒々との相性が良いです。

ハサミギロチン〔命中30(変動なし) PP5(8):一撃必殺技〕

苦手な相手に勝てる可能性のある、一撃必殺技です。不安定で運任せの技ですが、採用価値はあります。レベル技。

その他

・翼で打つ(燕返し)…飛行技なので無効がなく、PPが多いのは利点ですが、いかんせん火力不足です。遺伝技。

・叩き落とす…強力な追加効果を持つ悪技で、無効がないので一貫しやすいですが、火力は低めです。レベル技。

・砂地獄…少し使いにくい技ですが、追加効果がマグストと同じ毎ターン1/8ダメ&拘束なので、毒々と相性が良いです。遺伝技。

・岩雪崩、岩石封じ…無効がなく追加効果も優秀ですが、ピンポ気味で低火力です。

他にも有用な技は多くありますが、ここでは割愛させて頂きます。

ダメージ計算

・身代わりHP:44
・ポイヒ回復:22(12.4%)/毎ターン

  • 被ダメージ

乱数以外の確定数はポイヒ回復によりずれるため記載していませんがご了承下さい。

・不一致イカサマ:29〜35 (16.3%〜19.7%)
・一致イカサマ:43〜52 (24.2%〜29.3%) 身代わり乱1(93.8%)

メガガルーラ(親子愛)
・A特化[194]捨て身:136〜162 (76.8%〜91.5%)

・同じく冷パン:224〜268 (126.5%〜151.4%)

メガギャラドス
・A252[207]氷の牙:140〜168 (79%〜94.9%)

メガリザX(硬い爪)
・A特化[200]フレドラ・逆鱗:121〜144 (68.3%〜81.3%)
※ニトチャ+逆鱗はポイヒ1回で低乱数。対面からだと読み合いになりやすいので注意

メガクチート(力持ち)
・A特化[172]じゃれつく:120〜142 (67.7%〜80.2%)

メガボーマンダ(スカイスキン)
・A特化[216]捨て身:130〜154 (73.4%〜87%)
※ハイボや身代わり持ちが一定数いるので注意

メガヘラクロス(スキルリンク)
・A特化[260]タネマ・ロクブラ:85〜105 (48%〜59.3%)

キノガッサ(テクニシャン)
・A特化[200]タネマ1発:30〜36 (16.9%〜20.3%)

マンムー
・A252[182]氷柱ばり1発:72〜88 (40.6%〜49.7%)
※2発確定耐え

ファイアロー
・A特化[146]鉢巻ブレバ:102〜121 (57.6%〜68.3%)
※受け系アローの挑発や初手の鬼火に注意

ガブリアス
・A252[182]逆鱗:84〜100 (47.4%〜56.4%)

・A特化[200]鉢巻逆鱗:139〜165 (78.5%〜93.2%)
※上からみがまもできるため、受けきることが可能

マリルリ(力持ち)
・A特化[112]アクジェ:72〜86 (40.6%〜48.5%)

メガサーナイト(フェアリースキン)
・C特化[238]ハイパーボイス:151〜178 (85.3%〜100.5%) 乱1(6.3%)
※耐久にあまり振っていない控えめ個体なら対面処理可能

メガゲンガー
・C252[222]たたりめ:157〜186 (88.7%〜105%) 乱1(31.3%)
※HS個体のたたりめは一発耐えますが、その分こちらの地震も耐えられるのでどちらにしろ分が悪いです。

・同じくシャドボ:97〜115(54.8%〜64.9%)

メガリザY(晴れ)
・C252[211]火炎放射:156〜184 (88.1%〜103.9%) 乱1(31.3%)

メガルカリオ(適応力)
・C252[192]ラスカノ:112〜132 (63.2%〜74.5%)

サザンドラ
・C特化[194]眼鏡悪波:127〜150 (71.7%〜84.7%)
※挑発持ちに注意

スイクン
・無振り[110]冷B:144〜172 (81.3%〜97.1%)

水ロトム
・C4[126]ドロポン:152〜180 (85.8%〜101.6%) 乱1(6.3%)
※控えめHCやスカトリも多いので注意

ボルトロス
・C252[177]めざ氷:156〜184 (88.1%〜103.9%) 乱1(18.8%)
※挑発に注意

ポリゴン2
・C4[126]冷B:164〜196 (92.6%〜110.7%) 乱1(56.3%)

  • 与ダメージ

地震

・H212[193-126]ヒードラン:208〜252 (107.7%〜130.5%) 確1

・H252[207-130]バンギラス:102〜122 (49.2%〜58.9%) 乱2(98%)

・H228[161-111]クレッフィ:116〜140 (72%〜86.9%) 確2

・B4[145-109]メガルカリオ:120〜144 (82.7%〜99.3%) 確2

・B4[135-101]メガゲンガー:132〜156 (97.7%〜115.5%) 乱1(75%)

・H92[167-100]メガバシャーモ:134〜158 (80.2%〜94.6%) 確2

・B4[153-132]メガリザX:102〜120 (66.6%〜78.4%) 確2

・H252[157-145]メガクチート(威嚇込み):62〜74 (39.4%〜47.1%) 確3

・H252[175-85]メガサーナイト:78〜93 (44.5%〜53.1%) 乱2(27%)

・H4[181-120]メガガルーラ:55〜66 (30.3%〜36.4%) 乱3

・B4[183-116]ガブリアス:58〜69 (31.6%〜37.7%) 乱3

翼で打つ

・H252[187-135]メガヘラ:120〜144 (64.1%〜77%) 確2

・B4[135-101]キノガッサ:160〜192 (118.5%〜142.2%) 確1

相性のいい味方

  • 受けループ

輝石ラッキーと組ませて、サイクルしつつ相手のHPを少しずつ削っていく、いわゆるラキグライという並びを作ることができます。
裏にはバンギムドーやヤドラン、メガバナなどを採用することが多いです。

  • グライクレッフィゲンガー

グライオン・クレッフィで状態異常を撒きつつ嵌め殺し、残った相手はメガゲンガーの祟り目や道連れで処理するというような有名な害悪の並びです。
マリルリ、ファイアロー、マンムーなどが重いので裏に水ロトムを採用することが多いです。

  • 耐久水ポケモン(スイクン、水ロトム、ドククラゲ etc.)

電気無効かつ水・氷に弱いグライオンと非常に相性補完が優れていて、熱湯火傷も便利です。特にヘドロ持ちドククラゲは必中の毒々や特殊受け性能も相まって非常に優秀なのでオススメです。

  • ナットレイ

やどまも型ととても相性が良く、相性補完も割と良いです。
ただし、それぞれの4倍弱点は一貫するのでそこは他のポケモンで補完しましょう。

最後に

ポイヒグライオンは腕白HBベースのギロチン型が主流ですが、毒搭載の陽気グライオンも強いということを知って頂き、グライオンを使う人口が少しでも増えてくれればいいなと思っています(ゲス顔)
誤字・質問・要望等があればコメント欄にてお願いいたします。
また、低評価を入れて頂く場合にもコメントで理由を教えて頂けると幸いです。
閲覧して頂きありがとうございました。

追記:コメ数……(;;)

投稿日時 : 

最終更新日時 : 2015/10/18 02:50

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コメント (6件)

  • ページ:
  • 1
15/08/01 21:57
1アジふらい (@nagato1945shi)
55555
考察は分かりやすくて良いと思います。
細かいことかもしれませんが、毒守型の育成論なので、毒々は確定技で良いと思います。
15/08/01 22:10
2ギロス (@gilosy)
>1 コメントと評価ありがとうございます。
受けルだとラッキーなどに毒撒きを任せてギロチンを採用した方が良かったりもするので選択技とさせて頂きましたが、言うなれば準確定技という感じです。
とりあえず確定技の方に移動しておきたいと思います。
15/10/18 03:15
3ギロス (@gilosy)
細かい修正、追記をしました
15/10/26 20:57
4半熟卵 (@s0ft_b0iled_3gg)
55555
今度こちらに投稿する育成論にリンクを貼らせていただこうと思い、記憶を辿って「あの育成論まだ残ってるといいなぁ」と思っていたら、まだ残っていたのでまずは一安心しました。そして、最後の一文で大爆笑
内容も完成されていて非常に素晴らしいままでしたので、恐縮ながら評価させていただきます。
そして更に恐縮なのですが、上の話に戻りリンクの件をご許諾いただければと思います。
15/10/26 23:08
5ギロス (@gilosy)
>4 コメントと評価ありがとうございます。
偶然にもつい最近追記更新をしていたため、新しいコメントに期待して少し見回ったりしていたのであまり遅れずに返信することができてよかったです。
リンクの件なら勿論大丈夫です。自由に使って下さい。
半熟卵さんのゲッコウガの育成論も初投稿とは思えないほど良かったと思うので、次回作にも期待しています。頑張ってください。
15/10/27 00:13
6半熟卵 (@s0ft_b0iled_3gg)
>5 ご許諾いただき、誠にありがとうございます!!
初投稿のフォークは心臓に悪いですね・・・本当に・・・。(自分で宣言しといてあれですが)
現在執筆中でもうすぐ終わりそうなので、今夜中に投稿できそうです。他の育成論もあるにはあったのですが、アカウントを削除されていたので・・・、淡い期待を込めてコメントして良かったです、本当に。
では、ありがたく貼らせていただきますね。
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