はじめに
指定がない限りお互いに理想個体値であるとします。
HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。
低評価をつける場合は理由を明記しましょう。
ダメージ計算の追加を希望する場合は、理由と相手の配分を添えてください。
説明
久しぶりの投稿となります。今回もマイナーかつ少し変わった内容にしていきたいと思います。
キノガッサは単に命中100%のきのこの胞子の性能故に対策をしていなければ即詰みになるというハメ構築で一世を風靡し、ガッサ抜きという基準を作ったポケモンです。
XYから当然の如く調整され、催眠がリセットされなくなり、草に無効、消費せずに無効化できる道具も増えるといった様々な逆風の中でも草に無効というのがかなり痛い変更となり、メガフシギバナの台頭からか使用が控えられてきました。
ただ、詰ませ性能が高かった故に対策が多くなるのも無理はないとはいえ、対策できていない相手にとっては未だに脅威となるので選出段階での圧力は残っています。
使用用途
基本物理受け、一部の対策の対策
タイプを見ると弱点は多いものの地面、岩、水、草、悪耐性により相手構成次第ですが意外と出せる相手が多いのが特徴
具体的には
ランドロス、ラグラージ、シザリガー、ワルビアル、カバルドン、ギャラドス、ナットレイ、バンギラス、ドサイドン、ドリュウズ、テクニガッサ、等
耐性技だけで受ければポイヒの回復だけで充分サイクルが回せます。食べ残しと違い、叩き落とされたとしても毒が発動していれば回復するのもポイント
受け想定の相手にはステロ撒ける相手の多く、逆にフシギバナやゲンガーには何もできず落とされるといったように得手不得手がはっきりしているので選出段階で敢えて出さず相手のステロ撒きを抑え、対策を誘導するというのが1番の使い方となるかもしれません。
特性
ポイズンヒール
道具
毒毒玉
特性、道具は変更の余地はありません
技
- かわらわり、ローキック
ローキックで素早さの逆転が見込めるのはS実数135クラスまでなので、交代間に当てても素早さの逆転を狙うには足りていない。
かわらわりはジャローダ等の壁破壊目的が主
- きのこの胞子
ガッサのアイデンティティーとも言える技
必須。
- 投げつける
毒玉を投げつけ猛毒にする攻撃技
当然胞子が優先される上に一度きりの使用となる為、ジャローダ、パンプジンといった毒鋼以外の草、挑発をかけられた時、ヤミラミ等のマジックミラー、防塵ゴーグル持ちといった相手へのピンポイントとなる
トリックされた拘り系アイテムを投げ返すのにも使える
- 守る
毒守以外の効果は初手でのねこだまし、状態異常を回避してポイヒを発動させる、叩き等の対策
ダメ計
A実数200、タイプ一致地震、ストーンエッジ 23.3%〜27.5%
メガガルーラ
特化親子捨て身 81.4%〜97%
ガブリアス
拘り特化逆鱗 84.4%〜99.4%
A252逆鱗 50.8%〜61%
マンムー
A252つららばり1発21.5%〜26.3% 乱数は15%程
ナットレイ
特化ジャイロボール 28.7%〜34.1%
ボルト化身
C252珠メザパ冷 77.8%〜91.6%
ジャローダ
C4リーフストーム 25.7%〜30.5%
C252 リーフストーム 34.1%〜40.7%
瓦割り
メガガルーラH252 50.9%〜60.3%
ジャローダH252 31.3%〜36.8%
投げつける
ジャローダH252 8.7%〜10.4%
調整先はガルーラ
組み合わせ
ヒードラン
格闘以外の相性補完が可能な優秀なアタッカーで毒との連動性も高い
バンギラス
相性補完に優れており、ゲンガーも狩りやすい
ファイアロー
フシギバナ対策。ガッサでステロ要因を止めれば回しやすくなる
Q&A
質問が多いので設けてみました
- ブリガロンとの差別化はどうする?
耐久性は確かにブリガロンのが高いですが、ポイヒの状態異常回避の性能が高いです。
毒に弱くカバの欠伸やジャロの蛇睨みの回避等ができないので同じ行動ができるとは言えません。
- ジャローダやガルーラに対応できたとしても11交換になるのでは?
ジャローダ対面の場合
理想対面であれば
1ターン目 蛇睨み→守る
2ターン目 壁張り、リフスト→投げつける
3ターン目 リフスト→守る
4ターン目 リフスト→瓦、ロー
5ターン目 リフスト→守る
6ターン目 リフスト→瓦、ローor守る
5ターン目で毒蓄積10/16 瓦割と投げつけるのダメージがH252で40%程なので大体落とせる
6ターン目で蓄積15/16 相手が食べ残し、オボンを持っていても落とせるレベルとなる
最終ターンを守るで終われば全快
リフストを食らったとして6割減る程度なので
ポイヒ回復により体力の5割以上は残る C252ジャロであれば3割程度
メガガルの場合
初手守るでポイヒを発動させ胞子、瓦割りorローキックの3ターンで倒す為
捨て身で9割減ったとしてもポイヒの回復3/8により
やはり体力の5割弱は残る、恩返しや冷パンでは6割
半分程度体力があれば多くの受け役割を果たせるので役割放棄とはなりません。
- 催眠ができたとしても格闘1ウエポンだけではサイクル間のダメージが弱いのでは?
相手にして見れば一体が眠っている状態でサイクルを回す訳ですから、サイクルを回すにしても比較的有利な状況といえます。後続で頼る部分になりますが、拘りによる決定力や積み等で早期で崩していきましょう。
- 何故襷ではなく防御特化なの?
通常では不利対面となる先手で襷を潰してくるガルーラやマンムー等も型次第では対応できなくないですよというのが防御特化の趣旨です。
対策としては不完全ですが使用率トップメタのガルーラは対策を講じて損は無いでしょう。
- 従来のポイズンヒールとの比較は?
茸の胞子、身代わり、ローキック、岩石封じ HSようき
というのが一般的でしょうか。
ロー、岩封で常に先手を取りつつ胞子で眠らせて身代わりを残し、常に安全圏から攻撃するといった嵌め構築です。
当然先手を取れる相手を起点とし、後続が対処できなければ非常に強い、ただその対策も多種多様にあります。
ざっと挙げると
ハイパーボイス、いびきといった音波技
ラム持ち(1回目のみ)
火炎玉マジックガード
先手寝言
- 以下この型でみれる相手(型によります)
防塵及びゴーグル
草タイプ(草毒以外、ナットレイには通常型より有利)
草食
ふみん
氷柱針、親子愛といった連続技
マジックミラー(主にメガヤミラミ、エーフィーは交代読みで対処できる)
初手の状態異常(先発のみ)
対面時の拘り逆鱗クラスの攻撃(型ばれしていない限り撃ってはこない)
嵌めパターンの決定力後続に託し、以上の対策を講じたのがこの型になります。
以上となります。
S振りとは違い抜き性能は無いので胞子をかけるだけで終わる事はありますが、初手で出てくるジャローダ、メガガルーラ等の対策の対策と、選出の抑制効果だけでもパーティに入れる価値のあるポケモンなので是非使ってみてください。