3回目の投稿となります。PYKです。
今回はアマルルガについて考察していきます。よろしくお願いします。
略称などを使いますのでご了承ください。
概略
先発での電磁波ステロ役。相手先発の襷も潰せ、挑発を持つポケモンには必中吹雪が刺さることが多い。
対メガガルのために襷であるが耐久振り。本来ガン不利なメガガルを起点にできる可能性が生まれる。
採用理由
- 電磁波ステロ撒き&先発の襷潰し
後続の積みエースのための場作りを行います。
特性ゆきふらしにより先発の襷も潰せます。(マンムーなど例外有り)
- アンコールによる起点阻止・起点作り
ステロや壁、積み技をアンコで縛ることで起点妨害(&こちらの起点に)することが出来ます。
- ガブ・ボルト・ジャロ(・アロー)に強い
ステロを撒きにくるガブや挑発をしてくるボルト・ジャロを吹雪+霰により1ターンで処理でき、ファイアローも岩技警戒で大抵引いてくれます。
これらのポケモンは場作りや妨害のための先発起用が多いため、先発ステロ撒きであるこいつの利点として挙げられます。
ランドロスも一撃ですが、蜻蛉で襷を潰されつつ逃げられるので読みが発生します。
特性
霰を振らせることにより襷潰しができる「ゆきふらし」で確定とします。
おまけ:フリーズスキンとの火力差について
技の威力だけを見ると、スキンハイボ(一致117) > 必中吹雪(一致110) ですが、
無振りファイアロー(153-89)に特化アマルルガで攻撃する場合、
スキンハイボ:124〜147
吹雪 :117〜138 霰ダメ:9 合計:126〜147
となり、結果的に吹雪+霰の方が火力が高くなります。
Hが高くなれば霰ダメも増えますし、Dが高くなると攻撃でのダメージ差が小さくなるため、
無振りアロー以上の耐久で等倍の相手ならゆきふらしの方が火力が高いことになります。
ゆきふらしは実質氷技以外の火力も上げているので、火力面では一部の場合(吹雪で乱1あたりのライン、霰無効)を除いてゆきふらしの方が高いといえます。
(スキンにも身代わり貫通などの利点はありますが…)
持ち物
行動回数を確保するため、「きあいのタスキ」で確定です。
耐久種族値は高めですが耐性が死んでいるため発動機会は多いです。
性格・努力値
性格は特攻に補正をかけるのが一番効率が良いため「ひかえめ」です。
確定欄の振り方での実数値は
209-×-124-149-113-83 となります。
HB・・・特化メガガルの地震 超低乱数1(0.39%)
HD・・・C252メガゲンのシャドボ 低乱数2(2.3%)
C ・・・H252ジャローダを吹雪+霰ダメx2で確定
(霰1回で64.84%、吹雪だけでは35.5%)
HD252チョッキランドロス、無振りヤチェガブを吹雪+霰ダメx1で確定
H252ボルトを吹雪で確1
H252メガゲンを吹雪x2+霰ダメx1で確定
S ・・・4振りバンギ抜き
〜以下詳細〜
HB
メガガルの攻撃を1発耐えることで、電磁波→ステロorアンコとすることが可能になります。基本的にはアンコで縛って、地面or格闘への耐性を持つ後続の起点にするのが良いでしょう。不意打ちを固定できればアマルルガ生存のまま起点にすることもできます。
猫だまし→地震は耐えませんが、
・H252くらいなら地震で1発である
・グロウパンチの絶好の起点
・↑2つの理由から、相手視点では物理受けに引くように思える。
・半減なのであまり入らない
・霰ダメを1ターン分余計に喰らう
などの理由から、相手からすると猫は打ちづらいです。
もし、猫→地震を耐えたいのであればほぼHB特化となります。副次的効果としてメガマンダに後出しが効いたりメガヘラのスキリンタネガンを耐えたり、さらにオボンを持たせればボルトランドコントロールに強くなったりマリルリの滝登り→アクジェを耐えたりします。ただし、ジャローダに弱くなるなど火力不足による弊害も出てきます。
HD
メガガル用調整の副産物ですが、メガゲンのシャドボをほぼ2耐えします。
これにより、挑発持ちメガゲンも気合玉が無ければ落とすことができます。
C
H振りのジャローダやメガゲンを見たいのならこれ以上下げられません。ただ、無振りでも無振りボルトやH振りのチョッキランドくらいは霰込みで落とすことができます。また、特化すればH振りのジャロやサザン、無振りカイリューを1ターンで落とすことができるようになります。
S
「上から電磁波を打てる相手が増える=行動回数が増える可能性が上がる」なので、速い方が良いのは間違いないです。特に、すぐ上の60属には電磁波の効かないラグやSにあまり振らないポリ2、ニンフィアがおり、そいつらにSを合わせる50属なども多くいるため、ここまでは抜いておきたいところ。
それ以上のラインとしては
・4振り70属抜き(ムドーなど)
・準速ラッキー抜き
・4振り85属抜き(クレセ・スイクンなど)
がありますが、メガガルへの耐久ラインが満たせなくなるため、それならいっそCS極振りにしてしまいましょう。
まとめると、
- メガガルに厚くしたいのならHB
- メガガルを切って耐久ポケや竜(蛇)に厚くしたいのならCS
- メガガルとジャロ、メガゲンと広く見たいのなら今回の配分
といったところでしょうか。
わざ
確定技
- ふぶき
- でんじは
- ステルスロック
選択技
- アンコール
- 吠える
タイプ一致技の吹雪、採用理由である電磁波ステロは確定で、
起点回避技としてアンコールと吠えるの選択となります。
短命であることを考えると、電磁波との相性も良いアンコールが優先ですが、
吠えるには
・身代わりから入られた場合
・電磁波無効orラム持ちに積まれた場合
に有効といった利点がありますので選択で。
CSの場合、電磁波の代わりに岩石封じを入れることも選択に上がりそうですが、最速でもランク―1のメガルカリオ(112属)までしか抜けないので正直微妙です(ジャローダに打つと逆にSを上げてしまいます)。挑発を受けても打てたり、アロー等4倍勢に有効な点は素晴らしいのですが・・・
その他、大地の力、フリーズドライといった5枠目があれば欲しい攻撃技はありますが、外せる技がないので候補外となります。(アタッカーとして運用する際には有用です)
差別化
ゆきふらし&電磁波ステロが可能なのがアマルルガだけなので差別化は不要ですが、
電磁波ステロ撒きとしては他にメジャーなバンギラスやナットレイがいるので、それらとの比較をしてみたいと思います。
- バンギラス
すなおこし&電磁波ステロに、起点回避の吠えるが可能。種族値や耐性はバンギの圧勝だが、砂ではガブやランドの襷を潰すことが出来ないのでその点はアマルルガ優位。対ジャローダもバンギにはできない芸当。
マンムーやガッサはどちらも無理。
- ナットレイ
ガッサに強いのがナットレイの強み。サイクル戦の中で電磁波ステロを撒くことも容易。宿り木が使える。耐性も優秀。鉄のトゲでメガガルを牽制できる。
しかし、挑発をしてくるアローやゲンガー等にはアマルルガの方が強い。霰での削りもナットには真似できない。
ダメージ計算
与ダメ
[吹雪]
H252ジャローダ(182-115) 89%〜105.4% 乱数1 (31.3%)
=霰x1(64.84%)→霰x2で確定
H252ボルトロス(186-100) 100%〜119.3%
H252ランドロス@チョッキ 128.5%〜153%
H252メガゲンガー(167-115) 48.5%〜57.4% 吹雪x2+霰x1で確定
H252ファイアロー(185-89) 56.7%〜67%
H4メガガルーラ(181-120) 43%〜51.3%
被ダメ(実ダメを書きます)※アマルルガのHP=209
[物理]
特化(A194)メガガルーラ 地震 176〜210 超低乱数1(0.39%)
同上 グロウパンチ 164〜200 確定耐え
同上 猫騙し 26〜31
[特殊]
C252メガゲンガー シャドーボール 90〜106 低乱数1(2.3%)
C252ボルトロス 10万ボルト 81〜96 確定3
運用
- 自分より速い相手には電磁波から入り、相手が攻撃技を打ったらステロ、補助技ならアンコをします。例外として、メガガルのグロパンはアンコで縛った方が良いでしょう。
- 自分より遅い相手は、補助技を打ちそうならステロ→アンコ→電磁波を狙い、そうでなければ電磁波→ステロとします。
- ガブ・ジャロには吹雪から入ります。交換読みでのステロ(電磁波)は決まればアドを取れますが、引かれてからでも大抵間に合います。
- ボルトは、ボルチェンの可能性(シーズン9で約25%)を考えるとステルスロックが無難です。氷技の通りが良いのなら吹雪、絶対引くと確信できるのなら電磁波でも良いです。
- ランドは蜻蛉の可能性が一番高いので、吹雪よりはステルスロックか(勇気の)電磁波の方が良いです。
- その他の電磁波無効ポケ(ロトム・ドリュウズなど)や、攻撃+先制技で落としてくる相手(ハッサム・マンムーなど)には、ステルスロックか補助技読みアンコールの厳しい2択を迫られます。
- ガッサ(胞子)・メガヘラ(連続技)・メガミミロップ(猫騙し+格闘技)等、仕事をさせてくれない相手からは逃げます。安定して受けられるポケモンがいないのならば選出を控えましょう。
困ったらステロだけでも撒いて最低限の役割は果たしましょう。
相性の良い味方
- メガボーマンダ
ステロでマリルリやクレセへの確定数が変わり、麻痺した相手を起点に身代わり竜舞が狙え、メガガルの地震やグロパンに耐性があるなど適性の高いメガエース。
ラグマンダよりもマンムーに弱くなるが、ボルトやジャローダに強くなる。
その他、(メガ)ギャラや(メガ)バシャ、メガリザ、ガブ、カイリューなどのエース、
メガバナ、ゴーグルガルドなどのガッサ他先制技持ちに強いポケモン、
やどみがエルフーンなどの電磁波ステロの恩恵を受ける害悪ポケモンなどと相性が良いと思います。
おわりに
耐性の酷さからほとんど使われていませんが、「電磁波ステロ撒き」であれば襷バンギ、襷ナットレイと肩を並べられる(かもしれない)実力を秘めているのではないでしょうか。
ここまで見てくださりありがとうございました。
5/16 投稿
トップの特性がフリーズスキンになっていたのを修正。
ランドロス関係の記述を修正
運用の項を修正
その他細かい修正
5/17 ゆきふらしとフリーズスキンの火力比較について追記