はじめに
初めまして、バロスリかみょんちゅと申します。
これが初めての投稿になります。
私は、長い間この型のガルーラを使っていたのですが、なかなかに活躍する機会が多く、自信を持って紹介することができると思ったので、育成論として投稿させていただくことにしました。
いろいろと至らない点があるとはおもいますが、ご指摘いただけると助かります。
ガルーラというポケモンについて
ガルーラはXYにてメガシンカを獲得し、その特性おやこあいにより凶悪な性能を有することになりました。
今やレート民誰もがお馴染みの環境のトップメタとして君臨しています。
そのタイマン性能にはすさまじいものがあり、おやこあいの圧倒的火力の前では並のポケモンでは一度の攻撃すらも許されずに葬られてしまいます。
また、大半は素直に長所を生かしていく物理型が占めますが、広い攻撃範囲を持つ特殊型も一定数存在していて、確実に対策をするのは困難を極めます。
このメガガルーラの対策として最もメジャーであるのは、クレセリアに代表される、高水準の物理耐久を持つポケモンにゴツゴツメットを持たせて受け出しさせるというものでしょう。
また、ゲンガーも有効な対策の一つです。
ガルーラの主力技であるノーマル技と地震の両方をタイプ相性によって無効化できるため後出しが比較的安定し、鬼火による機能停止をねらうこともできます。
ガルーラの対策が甘い場合はレート対戦において勝利するのは困難であり、パーティに1体入っているだけでも、相手にこれらの対策ポケモンの選出を強制させることができます。
それもまたこのポケモンの強さの一つでもあると言えるでしょう。
なぜあえてメガシンカさせないガルーラを使うのか
PGLを見てみるとガルーラのガルーラナイト所持率は99.8%となっており、ほぼすべてのガルーラはメガシンカし、相手もそれを前提として行動することになります。
そして、その選出縛り性能から相手の物理受けポケモンを強烈に誘うことになります。
このガルーラはそんな相手の隙を突いて、猛毒をばらまくなどして物理受けポケモンの役割を失わせるのが狙いです。
また、メガシンカ前の特性早起きによって、素眠りをしても1ターンの眠りだけで行動することが可能です。
他には、別のメガシンカポケモンを同時に選出したりなどと、この型のガルーラでしかできないトリッキーな立ち回りで相手をかく乱することができます。
調整
性格 しんちょう
個体値 31-31-31-×-31-31
努力値 228-28-0-0-252-0
Hの実数値は209、食べ残しの回復量の最大効率となる16n+1
Dは特化
残りA
技構成
どくどく
ねむる
かみくだく
グロウパンチ
技構成はこの4つです。
この構成である理由は後述します。
グロウパンチと噛み砕くの部分は検討の余地があると思います。
残りの候補としては、
起点にならないための吠える、
物理アタッカーをごまかすカウンター、
などが考えられると思います。
特性
はやおき
このガルーラはこの特性一択です。
この特性により素眠りが可能となります。
持ち物
食べ残し
ガルーラが眠るまでの時間稼ぎをすることができます。
この枠は変更を考えてもいいと思われます。
運用方法
このガルーラは通常のメガガルーラと比べるとタイマン性能という面においては激しく劣ることになります。
しかし、早起き+眠るによってどくどくなどの状態異常に対しては滅法強く、耐久ポケモン潰しには秀でています。
まさにメガガルーラとは正反対の仕事をするポケモンと言っていいでしょう。
そして、タイマン性能が圧倒的に低いこのガルーラの型では先発には不向きであると思われるかもしれません。
しかし、先発で出すことでより仕事がしやすいポケモンでもあるのです。
なぜなら、相手はガルーラを見ると確実にメガシンカすると考えるからです。
例えば、ガブリアスやマリルリと初手に対面したとき、このガルーラで素直に戦うと勝つことはできません。
しかし、相手はメガを警戒するので後ろの物理受けポケモンに引くことになります。
ですから、この型のガルーラでは勝てないが、メガガルーラであれば勝てるポケモンに対しては引かずに交換読みのどくどくを撃っていきます。
ここで初めて相手はこのガルーラの異常性に気づくことになるのです。
この時点では相手はこちらの型がまだ完全には分からないためか、次に様子見のどくどくなどの変化技を撃ってくることが多かったです。
しかし、それらは眠るを持っているので問題はなく、耐久合戦においてはこのガルーラは非常に強いです。
このような一連の流れが決まると相手のパーティを一気に崩すことができ、対戦を有利にもっていくことができます。
型が完全にばれた後では、眠るターンに合わせてガブリアスなどのアタッカーのポケモンを繰り出されるしされるので、そのポケモンたちへの処理ルートとなるクレセリアやポリゴン2などのポケモンを裏に用意しておくことが重要です。
残り2つの技であるかみくだくとグロウパンチですが、これは主にゲンガーと、どくどくの効かないフシギバナなどの耐久ポケモンを突破するためのものです。
ガルーラを使っているととにかくゲンガーを呼び寄せます。
このゲンガーへの有効打となるのがかみくだくです。
またこのガルーラが特防方面に特化しているのは、耐久戦を征すためというのもありますが、1番に意識しているのはこの対ゲンガーです。
先に言っておくと、このガルーラは滅びの歌もちと、気合玉もちのゲンガーには勝つことができません。
ですが、それ以外のゲンガーであれば十分に太刀打ちできる性能をもっています。
まずゲンガーはガルーラに対して鬼火を撃ってくることが多いです。
ゲンガーだけではなく、ロトムなどの鬼火もよく誘います。
それらは眠るがあるので問題はないです。
そして、ガルーラはHDに特化することで、ゲンガーのヘドロ爆弾を余裕を持って2発耐えることができます。
2発耐えられるということははやおきガルーラの素眠りが間に合うということです。
オーソドックスなH252,C4振りゲンガーを相手することを考えてみると、眠るを連打することで相手のゲンガーがガルーラを突破することを許さず、またヘドロ爆弾のPP切れまで追い込むことで相手のゲンガーをガルーラに対して詰ませることができます。
相手の試行回数が多くなるため、急所が怖いですが、Cをあまり振っていないメガゲンガーのヘドロ爆弾程度であれば眠っている間に受ける2発のうちどちらかが急所でも眠りが間に合います。
残念ながら二連続で被弾した場合は厳しいです。
一応メガネライコウの10万ボルトなども2耐えが可能で、眠る連打でPPを枯らすという戦法もあり得なくはないですが、相手の試行回数が多くなるため、急所に被弾してしまうと眠りが成立しなくなってしまうのであまり考えない方がいいと思われます。
グロウパンチはフシギバナや、眠るをもった耐久ポケモンを突破するとき、またヒードランに対しての有効打になります。
しかし、フシギバナがやどりぎのたねを持っていた場合は突破が厳しいです。
それ以外のフシギバナであれば突破は可能です。
フシギバナ程度の火力であればHD特化することで素眠りをしながらもグロウパンチを積む猶予があります。
時間はかかりますがそうしてグロウパンチを6段階目まで積んでから噛み砕くに打ちかえてとどめを刺しに行きます。
この方法でフシギバナや眠るスイクンを何度も突破することに成功しました。
しかしほとんどは素眠りに合わせてアタッカーのポケモンが出てくるので、やはりそれに対して安定して後出しができるポケモンを用意することが重要であると思います。
ダメージ計算
防御
[補正無しC4振りメガゲンガー]
ヘドロ爆弾
ダメージ:67〜81
必要攻撃回数:乱数3〜4発
ダメージ割合:32.1〜38.8%
急所ダメージ:102〜121
[補正無しC252メガネライコウ]
10万ボルト
ダメージ:88〜105
必要攻撃回数:乱数2〜3発
ダメージ割合:42.1〜50.2%
急所ダメージ:133〜157
[補正無しC無振りフシギバナ]
ヘドロ爆弾
ダメージ:42〜51
必要攻撃回数:確定5発
ダメージ割合:20.1〜24.4%
急所ダメージ:64〜76
[補正無しA252ガブリアス]
地震
ダメージ:103〜123
必要攻撃回数:乱数2〜3発
ダメージ割合:49.3〜58.9%
急所ダメージ:156〜184
攻撃
補正無しA28振りガルーラ
[補正ありHB252フシギバナ]
ランク+6かみくだく
ダメージ:75〜89
必要攻撃回数:確定3発
ダメージ割合:40.1〜47.6%
急所ダメージ:113〜133
[補正無しH252メガゲンガー]
かみくだく
ダメージ:72〜86
必要攻撃回数:乱数2〜3発
ダメージ割合:43.1〜51.5%
急所ダメージ:108〜128
まとめ
このガルーラはメガガルーラに比べるとはっきり言ってしまえば弱いです。
アタッカー相手の打ち合いではまず勝てません。
運用の仕方も独特で(メガガルーラだったら…)と思うこともしばしばありました。
しかし、このガルーラだからこそできる仕事があり、相手のパーティに刺さっていた場合には無双の活躍を見せました。
流行のクレセドランの並びに対しては非常に強いのでこの2体を誘うようなパーティ構成にすれば勝率は伸びるかもしれません。
また、眠る連打が強力で相手にガルーラを2発で仕留められるポケモンがいない場合は容易にTODを仕掛けることができました。
この変態型と呼ぶにふさわしいガルーラですが、使っていてまず楽しかったというのがあって運用は難しいながらも頑張って使い続けていました。
うまく相手に刺さったときは本当に気持ちいいです。
みなさんももし興味があればぜひ試してみてください。
長くなりましたがここまで読んでくださり、ありがとうございました。