はじめに
- 論内で略語や用語を使用します。ご利用ください。
- 論内のポケモンは全て理想個体を想定しています。
- 誤字脱字や疑問点などがあればコメントで教えてください。
- 攻撃的なコメントや挑発的なコメントは控えるようにお願いします。
今回は7世代で種族値が強化されたバルビートについて考察していきます。
役割
- 特攻3段階上昇と木の実の能力上昇をバトンタッチで後続に繋ぐ
バルビートは蛍火+バトンタッチ戦法を特性悪戯心により先制で使えることが強みです。しかし、蛍火の特攻3段階上昇だけでは自分の選出の1体を犠牲にして繋ぐバトンにしては物足りないと感じたため、能力上昇系木の実+身代わりを採用しました。これで更に能力を一段階上昇させて、エースをより動きやすくすることができます。
蛍火とバトンタッチの両立はバルビートとドーブルしかできないため、差別化については省略します。また、ナマコブシやイーブイと違い、Z技を消費しないためエースにZ技を採用することができることもこの型の強みの一つだと考えています。
立ち回り
バルビートの動き方は大きく分けて2通りあります。
――先発or死に出しから積む
バルビートで蛍火を積む
→相手の攻撃を耐える
→バルビートの体力が木の実発動圏内に入るまで身代わりを連打
→木の実が発動したらバトンタッチで後続に繋ぐ
――後出しから嵌める
相手の補助技かバルビートが3耐えできそうな技を読んで後出しする
→相手の技をアンコールで固定する
→相手の交代際に蛍火を積む
→バルビートの体力が木の実発動圏内に入るまで身代わり連打
→木の実が発動したらバトンタッチ
技構成
- ほたるび
自分の特攻を3段階上昇させる強力な積み技。
- バトンタッチ(遺伝技)
自分の控えポケモンに交代し、自分の能力を控えのポケモンに引き継ぐ技。蛍火と組み合わせて、控えの能力を大幅に上昇させる。また、バルビートの身代わりが残ったら後続に引き継ぐこともできる。
- 身代わり
自分の体力を1/4削り、自分の身代わりを作る。相手の変化技を防ぐだけでなく、自分の体力を調整し、安全に木の実発動圏内まで体力を持っていくことができる。
- アンコール(遺伝技)
相手の技を直前に使った技で固定する。補助技やこちらへの打点にならない技で縛れば、相手が交代するまでは安全に行動することができる。挑発と違い、どうしても後手に回らないと相手の技を縛れないため、相手の挑発や吠えるは防げないのが辛い。
前述した立ち回りをするためにはどの技も必須なので、技構成はこの4つで確定とします。
持ち物
蛍火+もう一段階能力を上昇させることができる、「自分の体力が1/4以下になると能力が上がる」系木の実(チイラ、リュガ、ヤタピ、タラプ、カムラ、サン、スター)のどれかです。どれにするかはバトンを誰に繋ぎたいかによって決めると良いでしょう。
例えば、エーフィにバトンを繋ぐ場合はエーフィの低めの物理耐久を補うためにリュガの実を持たせると良いですし、トゲキッスにバトンを繋ぐ場合は相手に先制してエアスラッシュを打ちたいのでカムラの実を持たせると良いです。
特性
いたずらごころで確定です。自分の使う変化技を優先度+1で繰り出します。この型は全て補助技なので、全ての技を先制で繰り返すことができます。悪戯心で繰り出した補助技は悪タイプに無効化されるので、アンコールを使う時は要注意。
努力値・性格
Hに252振ることで総耐久が効率よく上がり、実数値が4n(身代わり3回で木の実発動)になるためH252は確定です。残りは以下の調整ラインを目安に調整してください。
――防御
- 96...A252ガブリアスのストーンエッジ確定耐え(4振り)
- 105...A特化ガブリアスのストーンエッジ確定耐え(76振りor4振り+性格補正)
- 107...A特化ミミッキュのzじゃれつく確定耐え(92振りor12振り+性格補正)
- 116...A特化ガブリアスの地震3耐え=後出し→アンコ→蛍火が成立する(164振りor84振り+性格補正)
- 125...A特化メガガルーラの捨て身タックル確定耐え(236振りor148振り+性格補正)
- 130...A252バシャーモの飛び膝3耐え(188振り+性格補正)
――特防
- 106...C特化テテフのフィールドサイキネ確定耐え(4振り)
- 113...C252ウツロイドのパワージェム確定耐え(60振り)
- 124...C特化水ロトムのZハイドロポンプ確定耐え(148振りor60振り+性格補正)
- 140...C特化ぺリッパーの暴風確定耐え(180振り+性格補正)
- 145...C特化ウルガモスの火炎放射確定耐え(212振り+性格補正)
――素早さ
- 109...s+1後最速ミミッキュ抜き(28振り)
- 120...s+1後最速メガメタグロス抜き(116振りor36振り+性格補正)
- 121...s+1後最速メガルカリオ抜き(124振りor36振り+性格補正)
- 123...準速パルシェン=準速ガッサ抜き(140振りor52振り+性格補正)
- 146...最速マンムー抜き(220振り+性格補正)
素早さは悪戯心で補うので、先制技持ちを意識して調整します。また、s+1後と書いてあるものはカムラの実を持っている前提で、バトンタッチを使うターンに先制されることを防ぐ調整です。
確定欄の調整は、
B...陽気ガブのエッジ耐え
D...余り
S...s+1で最速メガルカリオ抜き
を採用しました。
性格はAかCのどちらかに下降補正を掛けますが、イカサマを受ける場面も悪あがきの火力が欲しい場面もほとんどないので、どちらもあまり変わりません。
苦手な相手
- 吠える・挑発持ち(バンギラス、カバルドンなど)
こちらのバトンが成立しなくなります。特に挑発は、バルビートが何もできなくなるので要注意です。
- バルビートに一致弱点をつけるアタッカー(バシャーモ、メガボーマンダなど)
不一致弱点程度なら基本的に耐えますが、一致弱点は耐えられないものが多いです。
- 身代わりを貫通できるポケモン(すり抜け、連続技など)
木の実が発動するまで身代わり連打ができなくなります。
これらのポケモンがいるときは、選出を控えるかうまく対面させないように立ち回るしかないでしょう。
バトン先について
バトンタッチを繋ぐ後続に求められる能力は、
- 安定した特殊火力
- 後出しできる耐久
- 突破力(止まりにくさ)
この辺りでしょう。バルビートのバトンタッチは基本的に先制で使うので、最低でも1発は耐える耐久が必要です。フェローチェのような極端な性能があるポケモンよりは、火力耐久共に安定感があり、回復手段のあるポケモンがおススメです。具体的にはトゲキッス・ポリゴン2・エーフィなどです。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
疑問点などがあればコメントでお願いします。