ポケモントレーナーのみなさんおはこんばんにちは。サイキッカーのテツヤです。
ポケモンのレーティングバトルは6世代からやっていましたが、育成論の投稿は初めてです。至らぬ点があるとは思いますが広い心で読んでいただければ幸いです。(改善点、意見等はコメント欄に遠慮なくどうぞ!)
はじめに
この育成論では、HABCDSの略称を使用しています。
また、積み技での能力変化が重要な型のため、分かりやすくするために攻撃2段階上昇をA2↑の様に略しています。
運用にあたっての前提としまして、一般的に用いられるワルビアルとは異なり、先発や単体での運用は想定しておらず、バトンタッチで積み技を引き継ぐPT単位での運用が前提となっておりますので、ご了承ください。(今回はナマコブシによるZじょうかバトンを前提とさせていただきます。)
さて、6世代までのレーティングバトルではワルビアルは中堅よりちょい下くらいのスペックだったと思います。採用しようとしたけれど、火力も耐久も中途半端(じめん枠はガブリアスで良くね?)で採用を見送った方も多いのではないでしょうか?
しかし!7世代に入り、ワルビアル活躍のチャンスが回って来ました!新ワザ"つけあがる"の習得です!
今回はバトン先の抜きエースとして、つけあがるワルビアルについて育成論を書いていこうと思います。
・新ワザ"つけあがる"について
7世代から追加された新ワザ 簡単に言ってしまうとアシストパワーの物理悪バージョンです。最初の威力はたったの20。しかし、能力変化が一つ上昇するたびに威力が20増し、最大火力は860にもなります。(そんなに能力上げてる暇は無いですがwww)
採用理由
この"つけあがる"を与えられたポケモンはワルビアルとゴロンダ、オコリザルのみです。オコリザルとはタイプの違い ゴロンダとは特性、素早さ等で差別化が可能です。
また、同じような型にアシパエーフィが挙げられますが、物理、特殊の違い、半減、無効化されるタイプの違いで差別化が可能です。
性格
バトン役の積み技にもよりますが、バトンによるS上昇によって現環境に多いガブ・リアス、カプ・コケコ、カプ・テテフ、メガルカリオ、メガゲンガー等の高火力ATを上から叩けるようにしつつ火力を最大限に引き出すために"いじっぱり"が一番適していると思います。
特性
"じしんかじょう"と"いかく"から選択です。
("いかりのつぼ"は発動機会が無いので不採用)
バトン後も相手ポケモンを倒すたび火力が上がっていく"じしんかじょう"
バトン後も相手ポケモンの攻撃力を下げ、さらに積みやすくする"いかく"
どちらも強力ですので、お好みでどうぞ。(今回は火力を上げながら戦っていける"じしんかじょう"で確定とさせていただきます。)
努力値配分
これもバトン役の積み技によりますが、今回はナマコブシによるZじょうかバトン(回避、命中以外全能力1↑)を前提として、バトン後最速130族(カプ・コケコ、メガゲンガー)抜き抜きかつスカーフ最速70族まで抜けるようにSに188
全体的な耐久を底上げし、16n-1調整をするためにHPに164
火力を最大限に引き出すためにAに158
実数値は191-172-100-×-90-136
今回はこれを確定とさせていただきます。
(他にもいい振り方があればコメント欄にどうぞ!理由も書いていただけると幸いです。)
持ち物
これまたバトン役の積み技にもよるのですが、
こだわらずに火力を上げる "いのちのたま"
低めの特殊耐久を補う "とつげきチョッキ"
不意の高火力にも対応できる "きあいのタスキ"
やけどや催眠、こおりを治す "ラムのみ"
一気に能力を上げる "じゃくてんほけん"
などなど様々あり、どれも実用レベルではありますが、今回はナマコブシからのバトンを前提としているため物理、特殊耐久は十分なので、高速回復の手段として"バンジのみ"を採用したいと思います。
耐久が上がったワルビアルは一撃では倒され無いものの一致抜群技を打たれるとHPが1/4以下になってしまうことが多々あります。また、不一致抜群技を打たれると2発でHPが1/4以下になり、全抜き態勢を崩されかねません。7世代から強化された"バンジのみ"はHPが1/4以下になった時 HPの半分を回復するというもので、相手の攻撃で疲弊した抜きエースを再起動することが可能です。
しかし、苦手な味だとこんらんするので、性格に合わせたきのみを持たせるようにしましょう。
技構成
- 確定技
つけあがる
この型のコンセプト技
じしん
通りの良いタイプ一致技
ビルドアップ
バトン後もビルドアップを積むことでつけあがるの威力をさらに上げることが出来る。つけあがるとのシナジーが良い。
- 候補技
かわらわり
相手の壁展開の阻止に加え、つけあがるが通りにくいあくタイプへの打点(格闘技はばかぢからも覚えますが、能力がダウンするので不採用)
いわなだれorストーンエッジ
じしんの通らない飛んでるポケモンへの打点。
タイプ不一致に加え、命中不安なのがネック。
つばめがえし
タイプ受けをしに来たマッシブーンやヘラクロス意識。若干ピンポではあるがこれらのポケモンで止まらないためにも採用する価値は充分にある。
みがわり
相手の攻撃を1回かわせるだけでなく、持ち物のバンジのみを発動させるための体力調整が出来る。
ちょうはつ
バトン後にほえる、ふきとばしを打ってきそうなポケモンに対して、また耐久ポケモンに対しても有効。使用頻度は低いので、優先度低め。でも、あると心強い。
ダメージ計算
- 与ダメージ(Zじょうかバトン後の火力を前提)
つけあがる 威力120
耐久無振り カプテテフ 確1
耐久無振りマンムー 乱1(68.8%)
耐久無振りガブリアス 83.6〜98.3% 確2
H4振り メガガルーラ 80.1〜95% 確2
H252振り テッカグヤ 69.6〜82.3% 確2
H4振りメガボーマンダ 68.4〜80.7% 確2
HP175 メガハッサム 62.2〜74.2% 確2
H252振り ポリゴン2 55.2〜65.6% 確2
じしんかじょう発動後は上記の1.56倍
ビルドアップ後は上記の1.76倍のダメージが入ります。(つけあがるの威力増加+A1↑の分)
※HB特化 バルジーナ
威力120 23.5〜27.6% 乱4
+ビルド1回 41.4〜48.8% 確3
+ビルド2回 64.9〜76.4% 確2
+ビルド3回 乱1(56.3%)
じしん 威力100
H4振り カプコケコ 確1
HP175 デンジュモク 確1
H252振り Aガラガラ 確1
H252振り 盾ギルガルド 確1
H252振り メガメタグロス 乱1(50%)
HP202 マリルリ 71.7〜85.1% 確2
HP175 メガギャラドス 65.1〜77.1% 確2
HP175 カプレヒレ 62.2〜73.7% 確2
かわらわり 威力75
耐久無振りサザンドラ 80.2〜94.6% 確2
H4振り Aキュウコン 51.6〜61% 確2
- 被ダメージ(Zじょうかバトン後の耐久を前提)
カプコケコ 補正なし C252 マジシャ
53.4〜62.8% 確2
カプテテフ 補正なし C252 ムンフォ
76.4〜91% 確2
マリルリ 補正あり A252
アクジェ 35.6〜43.9% 確3
たきのぼり 70.1〜84.8% 確2
じゃれつく 79.5〜95.2% 確2
マンムー 補正あり A252 珠
つぶて 42.4〜50.9% 乱2(0.39%)
つららばり 25.6〜32.4% バンジ込み 乱5
パルシェン 補正あり A252 つららばり
16.7〜19.8% バンジ込み 乱8
ギルガルド 補正あり A252 せいなるつるぎ
78.5〜93.1% 確2 (防御ランク無視)
ポリゴン2 補正あり C252 C1↑ 冷B
68〜80.1% 確2
ガブリアス 補正なし A252 げきりん
43.9〜51.8% 乱2 (9.4%)
メガマンダ 補正あり A252 すてみ
61.7〜72.7% 確2
メガガルーラ 補正あり A252
ねこだまし 12.5〜14.6%
すてみ 35〜41.3% 確3
メガハッサム 補正あり A252
バレットパンチ 20.4〜24% 確5
とんぼがえり 47.1〜56.5% 乱2
特殊方面には絶妙に柔らかく、物理方面にはビルドアップを積むことで安定してバンジのみを発動させることができます。
(その他、計算が必要と判断されるポケモンはコメント欄にてお知らせください。)
相性の良いポケモン
- バトン役
ナマコブシ
Zじょうかバトンにより、火力、耐久、素早さ全てを向上させることができ、バトン後もどくどく、じこさいせいによる戦術をとることが出来る。攻撃技を覚えない性質からちょうはつ持ちを呼びやすいので、ナマコブシ自体にちょうはつを搭載しておくと良い。
バシャーモ
バトン役といったら、やはりコイツ。ビルドアップとつるぎのまいはバトン先のワルビアルとも相性が良く、特性かそくにより素早さも上げた状態でバトンすることが可能。バトン役の性能もさることながら、単体でも戦うことが出来る優秀なポケモン。先制バトンになることには注意。
- バトンできれば強そう
イーブイ
今作から導入されたイーブイのZワザ"ナインエボルブースト"は回避、命中以外2↑というトンデモ性能です。これをバトンできれば アシストパワー、つけあがるの威力を一気に220まで引き上げることが出来ます。しかしながら、イーブイ自体壁を貼ってやっとの耐久ですので、壁役、イーブイ、ワルビアルと選出が固まってしまいます。その場合、初手の対面で壁役がバレると選出割れを招きかねないため、採用する場合はパーティをよく考える必要があります。(決まったら強いですよね…)
- お掃除役
バトン戦術の性質上、3枠のうち2枠がバトン役と抜きエースで縛られてしまうので、抜きエースが倒しきれなかったポケモンを掃除する役が必要になる。
カプ・コケコ
上から高火力を押し付けることが出来る優秀なお掃除役。個人的にはメガネ運用がオススメ。同速負けは許さない。
ファイアロー
はやてのつばさ弱体化により、数は減ったものの高火力ひこう技を先制で放つことによる圧力はとてつもない。
フェローチェ
UBの中でも特に尖ったステータスを持つ。高い素早さから繰り出される多彩な技の数々。両刀が可能なのもお掃除役として評価が高い。
おわりに
さて、つけあがるワルビアルいかがでしたでしょうか?
7世代に入って新たな戦術を試してみたい方は是非お試しください。
誤字脱字、この型に関するご指摘、ご質問等ありましたら遠慮なくコメント欄にどうぞ。