当育成論は、簡単にいうと眼鏡ギルガルドの育成論です。
育成方針の決定
ギルガルドの攻撃技は、ゴースト+鋼という耐性受けがされづらく非常に素晴らしい一貫性を持つ。反面、一致技の威力が低く、等倍指数自体は高くない。弱点保険やZクリスタルなどはそれを補う一例と言えるだろう。
では、それらのアイテムを差し置いて拘り眼鏡を持たせるメリットは何だろうか。
- 拘り眼鏡のメリット
・能動的に高火力を捻り出せる
当然だが、拘り眼鏡はギルガルドのC実数値そのものを上げるため持たせるだけで高火力を得られる。弱点保険は受動的で、相手の行動次第では火力増強が図れない場合がある。
・恒常的に高火力を維持できる
拘り眼鏡は消費アイテムではないため、何度攻撃・交代しても火力増強の恩恵を失うことはない。こちらも弱点保険やZクリスタルにはないメリットだと言える。
- 対するデメリット
・キングシールドの制限
使えないことはないが拘りの関係上使うタイミングが非常に制限されてしまう。当然、攻撃(ブレード)→キングシールド(シールド)といった動きはできない。このことから、居座るプレイングが非常にシビアになる。
...ではどうする?
ギルガルドの性質である、交代したら自動的にシールドフォルムに戻る仕様を使う。すなわち、「役割を持てる相手にシールドフォルムの状態で繰り出し、攻撃時にはブレードフォルムになる、不利対面になったら交代して再度シールドフォルムに戻して次の繰り出しを図る」といった動きをする。ギルガルドは耐久数値、耐性の数ともに優秀であるため、役割性能も高い。
→纏めると解決策はギルガルドをサイクル戦に導入させることである。
以上より、本育成論の育成方針は一貫性の高い高火力アタッカー兼サイクルパーツの育成とする。
- 役割対象
カプ・テテフ/カプ・ブルル/メタグロス/エアームド/カミツルギ/フェローチェ/マッシブーン/ウツロイド/ルカリオ/ピクシー/トゲキッス/ニンフィア/サーナイト/ラティオス/クレセリア等
総じて、主に打点の乏しいエスパー・フェアリーに役割が持てると言える。
努力値配分
性格:控えめ
努力値:252-0-0-252-4-0
実数値(シールド):167-×-170-112-171-80
実数値(ブレード):167-×-70-222-71-80
まず、アタッカーとして相手のサイクルに大きな負荷をかけられるようにCを特化する。次いで、サイクル戦を想定しているためなるべくなら耐久振りを意識に入れたいため総合耐久最大のH振り切り、余った4はダウンロード対策でDに振った。Sがメタレース帯にいるため、それを意識したければSに振っても構わない。物理技を組み込むのであれば冷静でもいいだろう。
- 最遅調整について
そもそも最遅調整を施す理由は、ブレードフォルムに攻撃されるリスクを減らすためである。それももちろん調整としてはありだが、当ギルガルドはシャドーボールで相手のH振りギルガルドを確定1にできる程の火力を得ている。つまり、ギルガルドミラーでSが勝っていればシャドーボールでそのまま突破が可能ということである。すなわち、型の割れていないギルガルド対面ではシャドーボールを安定択とすることができる。これが、確定欄を控えめにしている理由の1つ。
もちろんこの辺りは完全に好みであるため、それぞれ調整を検討してほしい。
技構成
シャドーボール/ラスターカノン+2
- 確定枠
・シャドーボール
高い一貫性を持つギルガルドの主力技である。ゴースト技が一貫していることは多いためサイクル崩しのためのメインとなる。
204-121テッカグヤ→60.7%~72%
198-126ヒードラン→60.6%~71.7%
167-171ギルガルド→105.3%~
145-91メガルカリオ→113.7%~
155-101メガバシャーモ→96.7%~114.1%(75%)
・ラスターカノン
こちらは、主力技というよりはフェアリータイプへの遂行技という意味合いが強い。折角フェアリーに役割を持てる耐性をしているため、遂行のための技を所持しておきたい。
その他、サザンドラ等のゴースト技に耐性を持つ駒が相手の構築に控えているときのサイクル崩しとしても有用。
177-136カプ・テテフ→125.4%~
202-151ニンフィア→99%~116.8%(87.5%)
199-111サザンドラ→67.8%~80.4%
217-116バルジーナ→59.9%~70.9%
191-115ポリ2→46%~54.9%(59%)
- 選択枠
・めざめるパワー
基本的には役割破壊技として用いる。氷ならガブリアス・ランドロス等、地面ならヒードランに撃てる。
また、メガボーマンダの捨て身タックル+地震を6割以上の確率で耐えるため、めざめるパワー氷があれば繰り出しから倒せる確率を格段に上げることができる。
(氷)183-106ガブリアス→155.1%~
(氷)202-156メガマンダ→97%~114.8%(81.3%)
(地面)198-126ヒードラン→121.2%~
・破壊光線
一致技よりも指数が高いため、ラス1や捨て際に撃つための火力を高くできる。撃った後は起点にされるため、何も考えずに撃ってはならない。
167-116サザンドラ→101.7%~
207-100マリルリ→90.3%~106.7%(43.8%)
171-150メガギャラ→73%~86.5%
・電撃波(ORAS教え技)
ギャラドスピンポイント。特に、メガギャラドスは一致技が両方通らないため、そういった意味で価値はある。
202-120ギャラ→124.7%~
171-150メガギャラ→59.6%~70.1%
・聖なる剣
ゴースト技との補完は抜群だが、Aに振ってない上火力増強が乗らないため火力が低い。具体的にはラッキーが2発で落ちない。
A170想定
325-62ラッキー→38.1%~45.5%
167-110サザンドラ→63.4%~75.4%
・影打ち
先制技。これも物理技のため火力は高くない。拘り眼鏡がバレると特に起点にされやすい。
A170想定
145-105カプ・コケコ→25.5%~31%
155-100ラティオス→50.3%~59.3%
・寝言
ややランダム要素がつく催眠対策である。なお、寝言自体は変化技だが攻撃技が選択された時はブレードフォルムになって攻撃する。
相性の良いポケモン
サイクル戦に持ち込むには、ギルガルドの被役割対象に強いポケモンや、ギルガルドの役割対象に弱いポケモンを組むと良い。
- サザンドラ
サザンガルドと呼ばれる並び。両方に等倍以上で通るタイプが基本的にない。サザンドラがフェアリータイプを呼び込むため、ギルガルドがそれに強く相性がいい。
- アシレーヌ(育成論サンムーン/247)
上記のサザンガルドと合わせてサザンガルドアシレーヌと呼ばれる並び。サザンガルドが苦手とするガブリアス・メガギャラドス、バンク解禁後になるがバシャーモ・ウルガモス等に強くこちらも相性が良い。ただし、ガブギャラバシャに役割を持つにはかなりBに厚く振る必要がある(宣伝)。マリ・レヒレと比べると一長一短か。
被ダメ計算
- シールドフォルム
A216メガマンダの捨て身→30.5%~36.5%(63.8%)
同上地震→57.4%~68.2%
A200鉢巻ブルルのウドハン→53.2%~62.8%
A216ランドの地震→86.2%~101.7%(12.5%)
C200眼鏡テテフのサイキネ→40.1%~47.3%
同上シャドボ→63.4%~75.4%
C178眼鏡ニンフィのハイボ→28.7%~34.1%
C222ギルガルドのシャドボ→69.4%~83.8%
- ブレードフォルム
A216メガマンダの捨て身→74.8%~88%
C200テテフのサイキネ→64.6%~76.6%
同上シャドボ→102.9%~
以上です。