イブと申します。2度目の投稿になります。
SMのバンク解禁前の育成論です。
はじめに
この育成論では、互いに理想個体であることを前提としています。
また、広く使われている程度の用語や省略表記を使用しています。
採用理由
- 高い補完性能
鋼タイプの耐性は優秀なため補完としての性能が高いのだが、格闘相手には基本不利を取る。格闘相手でも勝てる鋼としてはテッカグヤやエアームド等存在するが、それらは鋼タイプとして据えたい役割対象であるフェアリーの筆頭、カプ・コケコに不利。それらに対面から悠長な選択肢を取らせないため、補完としての役割が強い。
(例:メガメタグロス+スカーフサザンドラ+水耐久など
- 対面性能の高い汎用アタッカー
メガメタグロスの種族値は80-145-150-105ー110-110と、火力・耐久・速さの全てにおいて高水準。一貫性の高い超技と一致先制技も揃っており対面負けしづらい。対面勝ちしやすいことは腐りにくいこと、すなわち選出のしやすさに直結し、汎用性が高いことだと言える。
差別化
上記の採用理由はギルガルド・ハッサムも満たしている。技のタイプや耐性は一概に優劣を決められないため度外視するとして、ギルガルドはデンキZコケコの対面から役割破壊を受けず、弱点保険であれば対弱点の撃ち合いにも強いため広範囲に渡る対面性能において、ハッサムは蜻蛉により自分より遅い相手との偶発対面に強く、サイクル性能や剣舞テクニバレパンによる先制技の瞬間火力と抜き性能においてメガメタグロスに勝る。しかし、これらとはSの差による抜き性能の差で差別化出来る。例えばメガメタグロスは高速低速の一つの指標とも言えるガブを抜いている。ガブに一撃で落とされる程度のHPで対面した場合、Sで負けていれば先制技のみの負担しかかけられないが、Sで勝っていれば有効な行動選択の余地が与えられる。この関係はガルドハッサムとメガメタグロスの間に位置する全ての敵という少なくない数のポケモンに当てはまるため、差別化としては充分であると判断。
よって、対面性能を強く意識するのであればギルガルドに、サイクル戦を重視したパーティーであればハッサムに、止まりにくい全抜きエースとしての起用を望むのであればメガメタグロスに軍配が挙がる。
- 抜き性能
大体は差別化の項に書いた通り。上から高火力を押し付けるため抜き性能が高く、抜きエースとしての運用が見込める。
構成
性格:ようき
努力値:0-252-4-0-0-252
実数値:155-197-171-xxー130-178
持ち物:対応メガストーン
採用技:しねんのずつき/バレットパンチ/選択/選択
構成意図
- 性格:ようき
電磁浮遊を採用する/しないに関わらず環境筆頭のガブや激戦区の100族で止まらないようにするためにはそれらを抜いておきたい。意地にしてもメジャー相手への確定数的に火力による対面性能は上がらない。(むしろSで抜かれて対面性能は下がる。)
- 努力値:AS252B4
火力と速さによる抜き性能を最大限求めて特化。ここから切れるライン、切れないラインを各々判断して頂きたい。
採用技
- 確定技
【しねんのずつき】
タイプ一致技かつ格闘、毒に対しての遂行技。対面性能を求めるにも抜き性能を求めるにも等倍範囲の広い超技は筆頭に挙がる。元々受け専ポケモンは鋼に対して打点を持ちにくいのに加え、怯み効果により安定した受けを許さない。
H252カプ・テテフ:51.4%〜61%(PF込み)
無振りガブリアス:55.7%〜65.5%
無振りカプ・コケコ:75.1%〜89.6%
H4メガボーマンダ:45.6%〜54.3%(47.3%乱2)(威嚇無)
H188B4ガラガラ[A]:55.3%〜66%
無振りマッシブーン:80.2%〜95.6%
【バレットパンチ】
高いSを無駄にしているようだが、コケコに対面有利を取るために確定。
無振りウツロイド:94.5%〜111.9%(68.8%)
無振りガブリアス:27.8%〜33.3%
無振りカプ・コケコ:37.9%〜45.5%
無振りフェローチェ:69.8%〜82.8%
H4メガギャラドス:12.8%〜15.7%
- 選択技
【コメットパンチ】
ギガインパクト除く物理の最大打点。単純な打点強化やA上昇の期待等で抜き性能が上がる半面、鋼への打点が薄くなる。テテフに確定を取れる遂行技。
特化カプ・テテフ:105%〜125.4%
無振りガブリアス:62.2%〜73.7%
無振りマンムー:140.5%〜166.4%
特化バルジーナ:35%〜41.4%
【アームハンマー】
超+鋼打点の補完候補その1。硬い爪適応。カグヤに等倍打点を持つことが出来て、メガギャラサザン等に刺さるが、S減少によって抜き性能は落ちる。
H244テッカグヤ:38.9%〜45.8%
H4メガギャラドス:87.7%〜104%(+バレパンで確定)
無振りサザンドラ:105.3%〜124.5%
【じしん】
超+鋼打点の補完候補その2。ガルドグロスベトン等に刺さる。
H188B4ガラガラ[A]:71.6%〜85.5%
H180ベトベトン[A]:77.8%〜91.6%
H252ギルガルド:52.6%〜62.2%
B4メガメタグロス:56.7%〜67%
【でんじふゆう】
対面から地面耐性を得ることで、技範囲の補完として採用されやすい無+地(メガガル、カビゴン)/竜+地(ガブ、マンダ)/妖+地(グランブル)/飛+地(マンダ)/氷+地(マンムー)/毒+地(ガブ)/岩+地(ドサイ、ガブ)の範囲で殴ってくる敵との対面に強くなる。※()内は一例に過ぎません
更に、擬似的に地面耐性を持つことで横の並びの一貫を消すだけではなく、敵の技範囲に対する穴を埋めることにも繋がる。サザングロスを例に挙げると、ガブや襷マンムー等、複数の技範囲で両方に一貫する敵との対面でサザンに引く必要がなくなる。ただ、他との補完による価値の変動が大きいため単体考察としては選択技入りに留める。
【かわらわり】
耐性でキュウコン相手で優位に立てるため、後出しからでも壁展開の阻害が見込める。
無振りキュウコン[A]:52%〜61.4%
H244B156クレッフィ:34.3%〜40.4%
被ダメ
最低限のものだけ。
特化ガブリアスの地震:86.4%〜101.9%(12.5%乱1)
特化マンムーの地震:86.4%〜101.9%(12.5%乱1)
A252ガブリアスの炎の牙:34.8%〜41.2%
特化メガボーマンダの捨て身タックル:32.9%〜39.3%
特化メガギャラの地震:65.8%〜77.4%
特化マッシブーンの気合パンチ:67.7%〜80%
A252フェローチェの飛び膝蹴り:52.9%〜62.5%
C252カプ・コケコの10万ボルト:56.1%〜66.4%
C252ウツロイドの抜群めざパ:41.2%〜49%
特化眼鏡カプ・テテフのサイキネ:25.8%〜30.3%(PF込み)
総括
鋼タイプの優秀な耐性を補完として採用したいが、妖の筆頭であるコケコはもちろん、マッシブーンやフェローチェにも対面不利を取りたくない。そして出来れば高速エースとしての役割も視野に入れたい。そんな貴方にメガメタグロス。対面性能が高く一貫を作らずとも1:1交換以上を望めるからとても腐りにくいのである。だが確定技だけでは鋼に薄い。後続に一任するか鋼以外への抜き性能落として打点確保するか、あるいは鋼以外への対面性能をより特化させるかはあなたのPT次第。
最後に
ここまでご覧いただきありがとうございます。
「○○を実現するにはどのような構成が良いだろうか」といった質問も可能な範囲で受け付けますのでお気軽にどうぞ。以下注意書き。
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